2005.03.26 Sat
グリーンカード代わりに「ナイスプレーっ!」って言ってます、結構、審判は。
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1月の某新聞社旗争奪大会のBクラス。2チームエントリーだった関係で、ある試合を我がチームが主審と副審を「セット」でやることになった。主審は3級Hコーチ。副審は僕がA1、YコーチがA2。前半10分過ぎ。僕サイドの出来事。チームAの子がドリブルで抜け出す。チームBの左DFの対応が一瞬遅れ、それでも脚を出した。当然、引っかかる。ペナルティエリア内。PK。躊躇無く、Hコーチはイエローを出した。小さい声で「ゴメンネ」と言いながら。完全にイエローのプレー。「さすがっ!」。思わず、唸った。
カードを出された子供。8分くらい、僕の目の前でディフェンスをしながら声を出して泣いていた。残り2分。ベンチが見るに見かねて交代。ハーフタイム。Hコーチが苦笑い。「参りましたね。かなり大声で泣いちゃった。でも、カードは何より彼のためなのだから」。
少年サッカーにおける「カード」の意味は、中学生以上の試合のものとは、ちょっと性格が異なると思う。悪質なファウルに対するカードというよりも、「それやっちゃ、ダメなのよ。覚えなさい。これからのために」の意味合いが大きい。もちろん、「ふざけんな、コラっ!」というファウルもあるが、そちらのほうが、頻度は少ない。そりゃそうだ、小学生なのだもの。
今日の我がチーム主催大会。僕が少年サッカーに携わって、はじめて「レッドカード」を見た。ゴール前でキーパーの後ろにカバーディフェンスに入った子が瞬間的に無意識に広げた手。シュートのボールが当った。彼の名誉のために言う。決してわざとではない。全くの偶然。だけど、「当然」のレッドカード。「決定的な得点の阻止」が、その理由。
僕は本部から見ていたので、ベンチの様子も、よくは見えなかった。それでも。そのチームのコーチが紳士的にそのカードを受け入れたことは、容易に想像できる。いつも堂々と3級審判員としてジャッジをしている方だから。「いい機会っ!お前はツイている。いい勉強ができた、これからのために」と心の中で思いながら、落ち込んだ子を「明るい言葉」で盛り上げたに違いない。カードを出した審判。某県の某名門チームの方。「カップ戦とはいえ、大会では、初めてです。涙の思いで、出しました。今後の彼のため」。実に堂々としていた。
だから。僕は、このコーチと審判のお二方が大好きなのだっ!何よりも「子供のため」が先に来る、この二人が。
交流試合では「レッド」は出なかったろう(以前、ウチのキーパーがエリア外で手を使って止めた時には、レッドは出なかった。もちろん、故意ではない。口頭厳重注意!)。「大会だから」出たカード。「大会」に参加するのは、すごい勉強になること。カードだけでなく、「大会」だから起きることは他にもたくさんある。勝ち負けだけじゃない、「大会」の緊張感が子供を、また一つステージアップさせることは、間違いないことなのだ。
この際。1チームを呼んでの交流試合も、全~部、大会にしちゃうか?ウチは(笑)。
- [2005/03/26 22:41]
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