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    産医師異国に向かう。 

     やたらと日焼けしました。そんな天気。


     今日は全少県南大会我が地区予選会場役員として本部に入った。場所はK市FA総合グラウンド。天然芝の素晴らしいグラウンドだ。上に架かる橋から見ると白いラインの幾何学模様が緑によく映える。結果から、先に書こう。この会場からの県中央大会進出チームは以下の2チーム。KAチームとNEチーム。

     おめでとうございます。
     県南代表として県中央大会での活躍を期待しています。

     僕の目を、一番惹いたチームはNEチームだった。8人制の有り余るピッチをコレデモカっ! とワイドワイドに使い、走り回る。基本はパス。左右両足から繰り出される、正確かつ強いインサイドキックで横→横で繋ぎ、ポイントでスペースへの縦パスを入れる。そして、お見事っ! と本部役員全員が唸るトラップ。止める、蹴るって、やはり大事だよなぁ…とつくづく思った。と言っても、NEチームはパスに頼り切るわけでもない。ドリブルも十分に織り交ぜる。その個人技は非常に高いし、個のスピードも速い。纏めると、「高い個人技と正確な強い左右のキックに基づいたワイドなシンメトリー様式美サッカー」ってところだろうか? とにかく素晴らしい。正三角形を含む様々な二等辺三角形で形作ったほぼ完璧なポゼッションサッカー。少年サッカーのお手本だ。
     
     もう1つ。僕の目を引いたチームがある。AAチームだ。そのサッカーは様式美からは掛け離れている。が。とにかく個人技がスゴい。ボールの扱いがハンパない。目の前の相手をシッカリと見て、ズラすドリブル、ズラすドリブル。そして、織り交ぜるショートパス&ショートパス。サイドチェンジさえ行なわない徹底した「絶対に蹴らないサッカー」に、僕は、ミトレてしまった…。そこには、シンメトリー様式美と真逆の美がある。選手が走りながら、判断しながら、連続して織り成す不等辺三角形の美しさ。高級料亭の盛り付け、日本庭園の美しさの持つ要素と同じ。角度角度を替えて見れば、毎回違う風景がそこにある美。完璧ではない。だからこその。面白味のあるサッカーのお手本だ。
     
     どちらがいい? それは個人の判断に委ねたい。
     それは、好みの問題でしかない。どちらも素晴らしいサッカーだ。 

     サッカーの組み立て方自体は好みの問題であるけれど。競技者の人数減に関しては、好みの問題で片付けるわけにはいかない違和感を覚えた。暫定2年といえども、全少は8人制サッカーになったのだ。僕は、今日初めてジックリと「標準以上の6年生レベルの8人制サッカー」を6試合、見た。どの試合も、全てナイスゲームではあったが。その上で〝僕〟が感じたこと。それはやはり、〝サッカー〟は11人制がいいということだ。確かに8人制サッカーには8人制サッカーの素晴らしさがある。トレーニングとしては、かなり有効だろう。だが。8人制サッカーは、あくまでもどこまで行っても8人制サッカー。3人+3人=計6人が足りない中での8人制サッカーの判断と技術は〝11人サッカー〟よりもかなり易しい。だからこそ、協会は8人制にしたのだけど。僕的には〝サッカー〟=11人制がいいとやはり思う。

     「小学生だから、円周率は3でいい」。

     8人制サッカーは。どこか円周率3に似通っていないか? 少年サッカーは、もともとゴールもピッチも小さい「円周率3.14」サッカーなのだ。中学生になってからの「円周率π」サッカーへの準備こそが。小学生年代最高の大会に必要な要素のような気がするなぁ…。

     さて。会場本部には続々と他会場からの結果速報が入って来た。結果として、我が地区からの県中央大会進出チームはゼロ。残念。まぁ、地区の人間としては、まだまだ、そこまでのレベルだということは素直に認めた方がいいだろう。だけれども。AAチームだけには、残ってほしかった。彼らの織り成す不等辺三角形サッカーを県中央大会で見たかったなぁ。間違いなく県スタは歓声に湧いたと思う。

     ん? 貴チームは? 何三角形かって?
     手書きで○を書こうとするのが我がチーム流(笑)。
     ただし。丁寧に丁寧にね。



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