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    男前。 

     サイコーのサッカー日和。


     AHチームいう少年団チームがA市にある。毎年、全学年ともに良いチームを造ってくる。僕は、いつもお手本の1つと思っている。そんなAHチームの中で、今年の6年生は特に良いチームだ。結果もしっかり出している。A市の大会では常に優勝争いを演じるし、その上の我が地区の大会でも必ず上位進出を果たす。今日の全少県南大会にも我が地区代表として出場。県南代表としての県大会出場は逃したが、きっと、いい試合を見せてくれたのだろうなと思う。最後だけ〝想像〟の文章になったのには、訳がある。僕は、今日の県南大会S市会場で行われたAHチーム6年生の試合を見ていないからだ。もう1人、僕と同じ理由でAHチームの試合を見ていない人がいる。

     なんと。AKチームのK団長だ。

     K団長は、自分のチームの試合を見ずに何をしていたのだろうか? 実はKさんは、別会場のA市スポーツ広場にいた。朝の6時45分から駐車場のラインを石灰で引き、7時30分からはグラウンドの設営に汗をかき、試合が始まれば、球拾いの役まで買って出た。それだけではない。何日か前には石灰8袋以上をこの日のためにグラウンドに運んだ。自分のチームは、ここで試合をしないにも関わらず、だ。本当はS市に行きたいにも関わらず、だ。

     「オレだってね。そりゃ、行きたいよ~S市会場に。子どもたちの晴れ姿を見たいと思うよ。でも、オレには責任がある。A市スポーツ少年団サッカー部会の部会長としての責任が、ね。A市で県南大会を引き受けるのだから。自分のチームよりも、A市市全体のことを考えることが、オレがやることだと思うんだよ」。

     参りました。
     AHチームさんが。なぜ、毎年いいチームを作れるのか? 
     よくわかりました。
     
     自戒も含めて、今回も書く。誰にでも面倒なことは、ある。誰にでも自分の都合を優先したいことは、ある。〝僕は〟〝私は〟〝ウチのチームは〟そのこととは関係ないからということは、ある。でも、考えてみてほしい。本当に関係ないのだろうか? 誰かが文句も言わずに陰で汗を流しているから、〝僕の子ども〟〝私の子ども〟が、サッカーを楽しめている事実はないだろうか? そんな当たり前のことを、Kさんは説教することなく行動で、僕に改めて分からせてくれた。

     Kさん、ありがとうございました。

     「K団長、いつまでも、僕らのお手本でいてくださいね」。Kさんに、そんなお願いをした。「分からないよ~、いつまで団長でいられるか? もあるし」。う~ん、嫌みのないKさんらしい応え方だ。文句が先に来る、自分のことばかり考えている、我がチームの発展ばかり祈っている僕とは大違い。勉強になるなぁと思っていたら、Kさんはさらに付け加えた。

     「ウチは顔の良さで団長を選ぶから。オレよりハンサムが出てきたら交代(笑)」。

     なるほど。僕はAHチームにハンサムなコーチが入らないことを祈るしかない(笑)。




     ※ちなみに。実際のAHチームさんのコーチ陣は男前だらけです。


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