2010.03.10 Wed
北の寨(とりで)に住む老人。


去年の12月にサッカー日本代表の岡田監督が母校・早稲田大学で講演を行った。僕は、その内容を谷○で読んで知ったのだが、谷○からコピペするのは、ルール違反なので別の場所から、今日は持ってきた(笑)。
以下、岡田監督の話の最後の部分の一部抜粋。
『僕は色紙などに「座右の銘を書いてくれ」と頼まれたら、大体“人間万事塞翁が馬”という言葉を書くんです。ご存じでしょうが、中国の城塞におじいさんがいて馬を飼っていたと。馬は当時貴重なものだったのですが逃げてしまった。周りの人が「おじいさん、大変な災いでしたね」と言ったら、おじいさんが淡々と「いやいや何を言う。この災いがどういう福をもたらすか分からん」と言っていたら、逃げた馬が雌馬を連れて帰って財産が2倍になった。
「おじいさん、良かったですね」と周りの人が言ったら、おじいさんが淡々と「いやいや、この福がどういう災いをもたらすか分からん」と答えたら、連れてきた馬に乗った息子が落馬して足を悪くした。「いやあ災難でしたね、おじいさん」と周りの人が言うと、またおじいさんは「いやいや、この災いがどういう福をもたらすか分からん」と。そして、戦争が始まって、村中の若者が駆り出されて全員戦死したのですが、その息子は足を悪くしていたので、戦争に行かずに生き残ったというように話が続きます。
僕は「バーレーンに負けなかったら、どうなっていたんだろう」「ウルグアイに負けなかったら、どうなっていたんだろう」といろいろなことを今思います(※日本は今回のW杯予選の早い段階でバーレーンに負け、強化試合のウルグアイ戦でも勝てなかった)。そういうことが続いてくると、何か問題やピンチが起こった時に「これはひょっとしたら何かまたいいことが来るんじゃないか」と勝手に思うようになるんです。もうすぐ発表になりますが、今回もスケジュールで大変になることがまたあるんです。それは確かに大変かもしれない。でも、「ひょっとしたらこれでまた何か良いことが生まれるんじゃないか。強くなるんじゃないか」とだんだん考えるようになってくるんです。
ずっと振り返ってみると常にそういう連続でした。「バーレーンに負けたおかげで今がある」と思います』。
今日はコネクリ回して書かない。必要なことだけ書く。後期試験もコケちゃった諸君。前を見よう。学校とは、単なる「入れモノ」だ。それで君たちの価値が決まるわけじゃない。その先の努力で、いくらでも変化は可能だ。自称〝挫折の大家〟として僕からアドバイスを送ろう。これから、大人の階段を昇っていく中で、「試験」と言われるモノは腐るほどある。で、これは本当のことだが、それ全部に合格する必要はない。どれか1つに通ればよい。で、大抵、誰もが1つは通るようになっている。今回は、〝君たちの勝負の場〟でなかっただけ、だ。これからやってくる〝本当の勝負の場〟で勝てば、それでいい。
うん? 親がウルサい?
そんな時は、「塞翁が馬だよ」と言い返せばいい。
親は何も言えないはず(苦笑)。
ただ。これから先、やることをやらねば、〝勝負の場〟は来ないのも事実。その辺りも、岡ちゃんは語っているので、再度、抜粋しよう。
『若い人にこれからチャレンジをしてもらいたいということです。「いやあ、今はこんなことやったって……」といった能書きはいい。ともかく一歩踏み出して、どんなことでもいいから目標を作ってチャレンジをする。
僕はいろんな決断をする時に、「明日死ぬとしたら今どうするだろう」と自分を追い込みます。人生というのは「おぎゃー」と生まれてから、必ず来る死というものに一歩一歩進んでいくだけなんです。僕なんかはもう半分以上進んでいるんですけどね。誰もが必ず死ぬんです。この講演の帰りにポロッと死ぬ人もいるかもしれない。その間をいかに生きるかなんですよ。何もなく、のほほんと生きていくのも人生です。「生きているだけですばらしいこと」とよく言います、その通りです。
でも、できるならどんな小さなことでもいいから、チャレンジをしてもらいたい。頭でごちゃごちゃ考える前に踏み出してみる。少々壁や何かがあろうが、そんなもの関係ない。必ず乗り越えられる。壁というのは邪魔をするためにあるのではない。自分の気持ちを確認されているんです。「本気でこいつはやってんのかどうか」と。そういうつもりでチャレンジに一歩踏み出していただければ幸いです』。(※講演全てを読みたい人は→コチラをどうぞ)
ちなみに。岡ちゃんもワセダに入るのに浪人している。
それだけに。説得力がある。
頑張れ。ここがスタートだ。
- [2010/03/10 23:25]
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