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    息子、交通事故に遭う。兄弟。22日目。 

     日向は暖かいが、日陰は寒い。


     朝8時。A市運動公園サブグラウンドに着いた。JKSチームさん主催の練習試合に呼ばれたためだ。2年生の他に、3年生、5年生も呼んでいただいた。ありがとうございます。

     2年生の試合は8人制15分1本を7試合。相手はJKSさんA・B、KTチームさんA・B、そしてAAさん。どこも名だたる強豪ばかり。こういう試合は、とても勉強になる。子どもたちには、もちろん、コーチの僕らにとってもだ。他のチームは、どんな練習をしているのだろう? 目を皿のようにして他チームの練習を観察する。 結果? 3勝3敗1分け。まぁ、こんなもんだろう。課題は山積みだが、その分、楽しみでもある。

     コツコツと。コーチと一緒に勉強を続けていこう。

     他コーチに後を任せて、12時に会場を出て、ホーム小学校に寄った。1年生に「優勝おめでとうっ!」と声を掛ける。みんなニコニコだ。今日も全員が練習出席。そうそう、驕らずに弛まなく。「一生懸命ならば、どこまでも伸びることができる。まだまだ、君たちより強いチームはたくさんあるけれど。がんばろう」と言って、家に帰った。

     コツコツと。コーチと一緒にサッカーを楽しんでいこう。

     家では、娘2人が既に準備をして待っていた。「早く。お兄ちゃんのところへ行こうっ!」とせがむ。実は娘2人を連れて行くのは3回目だ。一度目は〝7日目〟に連れて行った。その頃には、顔の腫れもだいぶ落ち着いていたから、〝大丈夫だろう〟と思っていたが、次女はその場で泣き出すし、長女は帰りの車で泣き出すし…(苦笑)。まだ刺激の強い〝顔つき〟だったのだと思う。2度目は手術の前の日。「明日、がんばってね」と2人で兄にエール。しかし、返事のない兄にまだ不安を持っていたらしい。

     前の2回と今回は明らかにテンションが違う。
     話ができる息子に早く会いたい気持ちが伝わってくる。

     病室に入ると、息子の方から声を掛けてきた。「長女。次女」。2人は、うれしそうに、お兄ちゃんにまとわりつく。その後、ナースステーション前のちょっとしたロビーで3人でポケットゲームDSに興じる。長引きそうだな(苦笑)と思い、僕は席を立った。1人で駅前の本屋に行き、時間を潰して帰ってくる。その間、1時間。ロビーには3人の姿はなかったが、ベッドの側で3人でくっついて、本を読んでいる。

     「兄弟っていいな」。
     
     帰りの車で僕が言うと、嫁が深く頷く。嫁は一人っ子だから、余計にいいなぁと思っているのかもしれない。兄弟って不思議だ。息子が退院すれば、きっとまた3人でケンカもするだろう。罵りあいもあると思う(笑)。それでも、兄弟は兄弟だ。仲直りをして、ケンカをして。またうち解けて、ケンカして。その繰り返しでいいんじゃないか。その積み重ねが絆を強くすると僕は思う。そして、今日のように苦しいときこそ、仲良く、兄弟3人で生きていって欲しいと思う。

     世界中で同じ血の通った人間は3人しかいないのいだから。
     コツコツと。一生懸命、励まし合って生きて行ってほしい。

     積み重ねることの大事さを深く感じた22日目だった。




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