2010.01.23 Sat
息子、交通事故に遭う。千羽鶴。14日目。

事故に遭って丁度、2週間が経過した。顔の腫れも引き、口を閉じていれば、ほぼ「事故前の息子の顔」に戻った。顎の骨折も外見からは分からない。ただ、口を開けると…。痛々しさは、歯が入るまでは残るのだろう。
そんな状態の息子だが。元気だ。喋ることはできないが、身の回りのことは全て自分で行っている。「少しでも、早く治りたいのならば、人に頼ったり、機械に頼ったりはしないこと」という僕と嫁の言葉を忠実に守っている。「早くサッカーをしたいっ」「早く学校に行きたいっ」。その思いが彼の行動の原動力となっているのは確かだ。
この2週間。多くの友達が見舞いにやって来てくれた。正直に書くが、僕は、最初、友達に見舞いに来られるのは息子はイヤがるかもしれない…と思っていた。受験を前にして、大ケガを負った15歳の少年の心を思えば「元気なみんなの姿を見るのがツラい」と思うのでは…と思ったからだ。だが、それは杞憂だった。友が来た時の彼の顔は、とても明るい。話せなくても、みんなと会えることがとても力になるという。
友達っていいね。
僕は、たくさんの友達がいて、よかった。
クラスの仲間、少年団の仲間。ライバルチームの仲間。
そして3年間ともに汗と涙を流したKSCの仲間。
みんなが「頑張れ」と言ってくれる。
それで頑張らなければ、僕じゃないよ。
そうか。よかったなぁ。これからも友を大切にしろよ。
うん。
事故に遭って。自分がどれだけ愛されているのかが分かった。
お父さん、お母さん、妹2人。ありがとう。
涙を流して励ましてくれた担任のS先生、塾のT先生。
そして大好きなカントク。ありがとう。
そして励ましながら、いつも通りに接してくれる友達。
笑って、未来を語って、「早くサッカーしようぜっ!」って、
みんなが言ってくれる。すごくうれしい。
早く治さなきゃ、ね。
僕もみんなのようになりたい。
人を笑顔で愛せる人に。困っている時に励ますことができる人に。
息子の病室は今、千羽鶴だらけだ(笑)。たくさんの鶴が彼を元気付け、見守ってくれている。師の大切さ。友のありがたさ。色とりどりの鶴が、そのことを語っている。ありがとう。ありがとう。みんな、ありがとう。鶴を見るたびに、僕も嫁も、そして息子も清清しい謙虚な気持ちになることができます。
本当にありがとうございます。
22時。運命の合格発表。それを見る前にどうしても書いておきたかったこと。
「みんな、ありがとう」。
謙虚な気持ちの14日目だった。
- [2010/01/23 21:55]
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