2010.01.17 Sun
息子、交通事故に遭う。本人意思確認。8日目。

聞くまでもなかった。息子の答えは決まっていた。予想していたことだ。
「面接に行きたい。行かせて。一生のお願いっ!」(筆談)。
それはそうだ。第1志望なのだから。また、今、全く勉強ができない状況にある自分への不安も大きいのだと思う。そういえば、ここ2、3日、ふとしたときに遠くを見つめている時があった。ナリはデカくても、15歳の少年だ。口もきけない今の病院生活にナーバスにならない方がおかしい。
「面接に行きたい。行かせて。一生のお願いっ!」。筆談用に用意したノートに書かれた文字は筆圧の強い、意志を感じる文字だった。目にも強い意志が宿っている。「わかった。オマエの希望を実現できるように努力をする。ただし、多少でも安全を確保できなければ、先方の高校にも迷惑を掛けることになる。お父さんとお母さんが『無理だ』と言ったならば、あきらめろ」。なるべく冷静に彼に話した。「わかった」とリュウはノートに綴った。
家に帰ってから、夫婦で相談した。交通手段は? 車いすは用意した方がよいか? 面接で筆談を認めてもらえるか? ネットで列車の時刻表を調べる。車での所用時間とルートの確認のため、カーナビで調べる。安全性の確保のため、民間の救急車サービスを調べ、電話で概要を聞く。少なくても痰を吸引する機械だけは確保をしなければならない。看護士も必要だ。少なくても医者を説得する材料は必要だ。
ただし。行かせることは決定ではない。
自分にそう言い聞かせた8日目が終わった。
- [2010/01/17 23:14]
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