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    息子、交通事故に遭う。お見舞。2日目。 

     晴れ。今日も事実だけを淡々と。


     11時に病院に着いた。娘2人は少年団(ミニバス)の駅伝大会に行かせたので、義母と嫁と3人で来た。息子は寝ていた。看護士さんが「お父さん達が来たよ」。腫れ上がった目をうっすらと開ける息子。でも昨日よりは目に力がある。

     「痛いか?」。頷く。これも昨日よりはハッキリとしている。「ここがどこだが分かるか?」。返事がない。分からないらしい。「O地区の病院だ。オマエ、昨日の朝、模擬テストに向かう途中、交通事故に遭ったんだ。覚えているか?」。目が動き、一瞬、考えて、「あぁ…」という感じで頷きが返ってきた。

     「そろそろ…」。今日は、医者に言われる前に、僕らから部屋を辞そうとした。入口まで来ると、ドクターが追いかけてきて話をしてくれた。「クモ膜下も微量ですから、影響は出ないと思います。15時くらいにはICUから出て、救命病棟に移します」。

     嫁がまた泣き出す。昨日とは、またニュアンスの違う泣き方だ。安堵感からの涙だ。昨日から食事をロクに取っていないので3人でデパートに行き、レストランで食事を取る。「食欲が出てきた。頑張るためにも食べなきゃねっ!」。そう言って、嫁はレディースランチを食べた。

     13時面会。15時過ぎに病棟に移すというので、義母を送りに一度、家に帰った。16時、再び病院へ。学校の先生が面会に来てくれた。看護士さんが「負担にならないぐらいなら、筆談していいですよ」と言ってくれたので、先生に御礼の言葉を書かせた。震えた字だが、「ありがとうございます」と記す息子。20時近くにHクンとSクンも来てくれた。「早く良くなって、サッカーやろうなっ!」。頷く息子。友の励ましは何よりも力になる。その後は塾の先生も来てくれた。彼の状況は変わらない。でも、たくさんの励ましを得て、力にはなっている。とても息子とは思えない顔でだけれども。発するオーラは明らかに彼のものだ。しかも、誰かに会うたびにそのオーラは強まる。

     息子が人から力を得て闘っている。
     それだけはハッキリと強く感じられた2日目だった。



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