FC2ブログ

    再建。 

     寒い…。気温が上がらない…。


     大分トリニータ 溝畑社長 殿

     はじめまして。Jリーグ専門経営コンサルタント・コーチと申します。

     この度は、J基金からの6億円の融資決定、おめでとうございます。これで、1週間ほどはホッとできますね。ですが、貴チームの借金は12億円。6億を使っても、まだ6億足りません。Jからのお金も貰ったわけではないですから、返すわけですよね? 返せます? 多分、今のままではムリですよね。

     「だからっ! スポンサー探しに必死だよっ!」。

     聞こえてます。大声を出さなくてケッコウです。パチンコ屋に逃げられたことがまず大きかったですね。神田うの、伊東美咲級の美女を揃えていれば、こんなことにはならなかったのですが。パチンコ屋さんは美女がお好きです。美女はパチンコ屋ではなく、お金が好きなんですけどね。でも、パチンコ屋の次のアレは…。アレは止めた方がいいです。このままでは、大分全県民の怒りを買い、ますます経営は立ちゆかなくなります。

     元自治省官僚、漫画にまでなった貴殿に意見をするは心苦しいのですが。
     ここは。考え方を換えましょう。
     「サカつく」ではないのです。「実業」としてのチーム経営を考えましょう。

     まず。貴殿の間違いは「スポンサー探し」にあります。元広告屋として発言しますが、「スポンサー=〝おまけ〟」です。そこを貴殿は「スポンサー=経営基盤」と勘違いしています。「だって、皆、そうしているじゃないか!」。では、聞きますが、トヨタにスポンサーがありますか? パナソニックにスポンサーがありますか? 会社経営の基本に戻ればすぐにわかること。トヨタの仕事は車を売ること。パナソニックの仕事は電化製品を売ること。そして、Jチームの基本は「お客さんにスタジアムに来ていただくこと」なのです。

     当座の6億はJが貸してくれました。
     とりあえず、〝スポンサー頼み〟は止めて、本業の立て直しを考えましょう。

     実は、いい線、行っていたのです。「さぁすがぁ!」とも思っていたのですよ。地元に根差し、若手を育てたところまでは。これは間違いなくトリニータの強みでした。「もっと強く!」と焦らずに続ければ良かったのですが…。まだ、間に合います。ここは、原点に戻るだけでなく、もう1歩、原点を推し進めちゃいましょう。

     最初のご提案は「育成組織の放棄」です。

     えっ? 強みだって言ったじゃないかって? 毒されてますね~、Jリーグに。もしかして、ジュニア、Jr.ユース、ユースに着衣を支給し、試合には派手なバスを仕立てるのが当たり前だと思っていませんか? 栄養管理した特別に高い弁当を支給し、練習後の食事まで出すのが普通だと思っていませんか? 単年契約といえ、数多くの育成スタッフを抱え、練習場所を確保するのが当たり前と思っていませんか? 選手・スタッフの住居まで面倒見るのが当たり前だと思っていませんか?

     ムダです。全部、ヤメです。
     これで数千万は浮きます。

     その代わり、まず九州全県の高校の監督を集めてください。そして、こう言いましょう。「そもそも社会的にも道徳的にも経験をシッカリ持つ先生達に敵うはずがないことに、もっと早く気付くべきでした。いや、本当は気付いていたのですが。認めたくありませんでした。すいませんでした。これからはお任せします。西川や梅崎や福元や小手川は、先生達の元でも育ったはずです」。

     ただ。皇甫官の手腕は残します。そのために、こう続けましょう。

     「これから、トリニータの選手は九州からしか取りません。契約は4年全員一律。給料は年間500万。これしか払えません。4年経ったら、チームからは去って貰います。次の高校生をどんどん入れていくために。その代わり、4年間は絶対に解雇せずに試合に出し続けます。2~3年で結果を伴った選手は、契約が残っている内にガンガン他チームに売り込みます。売るのかって? 違います。羽ばたいてもらうのです、九州から。サッカー選手として力を付けるならトリニータで。これが暫くの間のチームコンセプトです。明治大がJ1に勝つ時代です。まずは、明治大の役割をトリニータが横取りしましょう。ですから、皆さんで『トリニータならば試合に出られる。目指せ! トリニータ』を合言葉にしてください。どの学校も過不足なく皇甫官を巡回させます。いい選手の練習メニューはお任せください」。

     これを続けましょう。

     3クール12年経てば。完全に「おらがチーム」になります。なんてったって「隣の○○クンが試合に出ている」「○○先輩がレッズ相手に闘う」、そうなっていくはずです。しかも、それがグルグルと年代別に回っていきます。「僕もトリニータで頑張る! そして海外だ!」。そういう少年ファンが増えるはずです。こうして観客が増えれば、ここで初めて〝おまけ=スポンサー〟探しです。ただし、経営の根幹数字に〝おまけ〟を組み込まないでファンサービスと中学・高校への援助に、その分を回しましょう。トリニータとしての「育成組織」はヤメですが。九州全土がトリニータのための「育成組織」になる。

     これで、いいんじゃないでしょうか?
     元の誇るべきトリニータに戻る気がします。

     間に合えばいいんですが。間に合わなかった場合の奥の手を教えましょう。究極です。ただし、最後の手段です。Jから借りた6億円を別の方法で利殖するやり方です。

     BIGを6億円分買う。
     3本くらい当たる可能性があります(笑)。



    コメント

    コメントの投稿















    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    https://halusaka.jp/tb.php/675-09aced89