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    尚文昌武(しょうぶんしょうぶ)。 

     朝から冷たい雨。寒い。


     ちょっと感動した。さきほど見終えたビデオだ。09年我が県高校選手権決勝。ごめん。サッカーの話ではない。ラグビーの話だ。決勝のカードは県立F高校vs.県立U高校。結果を先に書こう。10-5、つまりワントライ差でF高校が勝利。2年連続3回目の出場を決めた。

     F高校フィフティーンの皆さん、おめでとうございます。
     近鉄花園ラグビー場での健闘を心から祈願します。

     で。また、ごめん。F高校の話ではない。話はU高校の方だ。元高校ラグビープレーヤーとして発言するが、結果は互角、だったが、内容に関しては、僅かな差でU高に僕は軍配を挙げたい。テレビ解説のウロ覚えで申し訳ないが、平均体重で約8kg以上(つまり合計で64kg以上)軽い体重で、スクラムはほぼ互角。ちゃんと計ったわけではないが、ボール支配率も地域支配率もU高校の方が上だったと思う。それでも勝負は非情。Uコウの50年ぶりの悲願の全国はならなかった。

     ってか。Uコウだよ? Uコウが決勝で僅差負けだよ?
     これは感動に値するだろう?

     県外の人にUコウの説明をしたい。簡単に言うと我が県の公立高校で一番頭の良い学校。公立高校では全国1位の東大進学数を誇る学校。設立1895年(明28)6月18日(※旧制U中学)、現在生徒数1200人(定員ベース計算)の男子校。おっと。忘れてはいけない。サッカー的にも昔は超名門。1952年(昭27)、1954年(昭29)、1955年(昭30)に高校選手権優勝。国体も2回優勝。これは、あまり書きたくないが、現JFA会長さんも、ここのサッカー部OBだ(苦笑)。もっと詳しく知りたい人は→コチラ→コッチモにどうぞ。

     先に断っておくが。「息子くんはUコウ狙い?」などということは聞かないように(苦笑)。11月中旬まで「サッカー、サッカー」で来た息子に、その学力は残念ながら、〝ない〟。「KSCで活躍したから、その分、点数もプラスでしょ?」とも嫁がよく言われるようだが、Uコウの特別点なんて微々たるもの。内申オール5、英検1級、生徒会長の方が加点は遙かに上だ。昨日も書いたが、「息子には息子の道」がある。それは、それでいいではないか? なんか、学力がない言い訳にしか聞こえないだろうけど(苦笑)。

     では、もう一度。
     そんなUコウが決勝で僅差負けだよ?
     これは感動に値するだろう?

     「ラグビーだからね」。そんなことを言う人がいるかもしれない。確かにラグビー人気は、今、どうにもならないぐらい低い(苦笑)。おそらく、親が最も子どもにやらせたくないスポーツNO.1だろう(苦笑)。だから、あちこちの学校で今、ラグビー部は廃部に追い込まれている。我が県では合同チームを入れて48校にしかラグビー部はない。かたやサッカー部は…数えるのがたいへんなのでやめた(笑)。その競技人口の少なさを差し引いても、だ。

     Uコウが決勝で僅差負けだよ?
     これは感動に値するだろう?

     実は準々決勝を僕はテレビで見ている。その時、「今年の優勝はSF高校で間違いなし。ちょっと他とレベルが違う。全国でも上位に入れる力が今年のSF高校にはある」とエセ評論家らしく嫁に語った。そのくらいSF高校の力はズバ抜けていたし、圧倒的でさえあった。が。そのSF高校にUコウは勝った。所詮、エセ評論家は、やはりエセ評論家でしかなかったが…。

     まさか。Uコウが決勝でも僅差負けだよ?
     これは感動に値するだろう?

     ちょっと。しつこいか(苦笑)。

     なぜ? Uコウが…と思っていたが。HPの校長のあいさつを読んで納得した。一部を引用したい。「『二兎を追う者は一兎をも得ず』と世間ではいいますが、U高では『少なくとも三兎を追え』。これが、第一の心構えです。三兎とは、勉強、部活動、学校行事の三つです。なぜ、三兎を追うのか。それは、その方がワクワクして愉快だからです。理屈でいうと、受験勉強だけで大学に入った者は、社会で通用しないからです。諸君が競い合う人は、勉強ができて当たり前の人々です。芸術やスポーツなどの文化資本を子どもの頃から身につけた人々です。幅広い教養や体験を積まなければ、競うことさえできません。役に立ちません。人のため世のために役立つことに価値があるのであって、大学に合格すること自体に価値があるわけではありません」。

     う~ん。参った…。
     余計なことが書けなくなってきた(苦笑)。

     さらに。締めの校長の言葉が、また、いい。「『少なくとも勉強、部活、学校行事の三兎を追え』を、強制はしません。『自主・自立』が、Uコウ教育の根幹ですから。しかし、安易に一つに絞ったり、簡単に白黒つけてほしくありません。『少なくとも三兎』を抱える強さを身につけてください。そうでないと、複雑で先の見えない時代を切り拓いていくことはできません。受験勉強に励む3年生は、11月から12月が不安のピークとなるでしょう。少なくとも三兎を追ってきた諸君は、不安を乗り越える強さを持っています。最後まであきらめずに乗り切りなさい。1,2年生諸君は、「少なくとも三兎を追う」苦しみと楽しさを満喫してください」。
     
     余計なことは、本当に書けなくなった(苦笑)。サッカーに明け暮れて、やっと本格的に受験勉強を始める皆にも言えることだ。校長の言葉の最後の部分の〝〟を〝〟に替えて書き直そう。

     「少なくとも兎を追ってきた諸君は、不安を乗り越える強さを持っています。最後まであきらめずに乗り切りなさい」。

     受験生諸君! サッカー同様、勉強も頑張ろう。
     やればできる。Uコウラグビー部がお手本だ。


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