2005.04.07 Thu
皆勤賞の「ご褒美」。

「夏目漱石」が好きだ。いや、旧・千円札が好きだっ!というわけではなくて(そういう意味では、「福沢諭吉」の方が10倍=1万円、好きっ!笑)。「夏目漱石の作品」が好きと言う意味。どのくらい好きか?というと、「坊ちゃん」の世界に浸りたくて、わざわざ「道後温泉」にブラっと出かけたことがあるくらい、好き。「吾輩は猫である」、「坊ちゃん」、「三四郎」、「それから」etc.小学校6年くらいから中学2年くらいまでの間に全作品を読んだ。今でも、夏になって、「新潮文庫の100冊」が書店に並ぶと、少年時代の記憶が蘇って、漱石の本を思わず手に取ることがある。
一番のお気に入りは、「こころ」と「夢十夜」。両方とも教科書に載っていた(「こころ」は中学で、「夢十夜」は高校だったと記憶している。まだ載っているのかな?)作品なので、誰もが知っていると思う。で、今回は「こころ」の方の話。まあ、あらすじは置いといて(書くと長くなりそうなんだもん!ほら、先生とKの話ですよ)。当時、思春期の僕の心に突き刺さったのが、「精神的向上心のない者は馬鹿だ」という言葉。もう「精神的に向上しよう!しなくちゃ!しなくちゃ!」と思い、2年間くらい過ごした思い出がある(笑)。
「精神的」と「馬鹿」はどうでもいいのだが(笑)。「向上心」は、何をやるにしても大切なこと。
春休み。「やり方」は別として、「朝練」をやっていたチームも多いと思う。我がチーム5年は「来たい子だけ」型の「とりあえず、口出しナシのお目付け役コーチ付き」スタイルで実施していた。時間は朝6時15分~7時半。朝早すぎ?これだけ「朝早く」に来るということは、その子の来る理由が「親の半強制」にしても、「完全自主」にしても、「うまくなりたい」という『向上心』を持っている証拠でしょ?その辺のこともあっての設定。おかげで毎日、眠かった、こっちが(笑)。
「口出しナシ」が原則だったのだけれど。「せっかくの『向上心』をくすぐることだけはさせて~」と、一言だけ毎日同じことを言い続けた。開始時に「昨日の自分より上手くやろうとしよう!」。終了時に「昨日の自分より上手かったかい?」。特別に今日は、もう一言を付け加えた。「春休み前の自分より上手くなったかい?」。
皆勤賞は二人。正直に言うと、我がチームの中で上手な方ではない、この二人。でも、間違いなく、春休み前の二人よりも上手くなった。『向上心』を持った努力は二人を決して裏切らなかった。
サッカーだけじゃなくて、何でもそうなのだが、大人はどうしても、「他人との比較」で子供を見がち。それが、子供の「プレッシャー」になってしまう。また、子供自身も「他の子と自分を比較」することがある。「アイツがライバル!」。子供の場合は「負けず嫌い」に繋がるから、あながち「いけない」ことでもないのだが。でも子供自身は、「器用不器用が存在するから習得スピードには個人差がある」ことをわかってはいないから、「ヘンな焦り」を生み出すことも多々あるのも事実。心配なのは、周囲のプレッシャー、追いつけない自分への焦りでサッカー自体を(勉強なら勉強を)嫌いになってしまうこと。そうなると、全てがそこでSTOPしてしまう。「好き」という気持ちが何よりも『向上心』の原動力であり、「嫌い」は向上心のカケラも生み出さないのは、間違いないことだから。
ライバルは「昨日の自分」。焦ることなく、一歩ずつ。コーチも、父兄も、子供自身も。「昨日よりも今日」の「好きだからこそ」の『向上心』を持って、進んで行きたいなあ。それが何よりの全ての成長に繋がるのではないだろうか?
あっ!あと二人、皆勤賞を忘れてた。僕とYコーチ。ご褒美は、明日の「朝寝坊」がいい!(笑)
- [2005/04/07 22:05]
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