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    似てはいるが。本物ではないこと。 

    のち 学総・A市予選の準決勝以降は明日に延期っ!


     さて。模擬テストの理科の話だ。「何ができなかったの思うのか?」と僕が聞くと、息子はこう応えた。「大きい問題が1つあって。それが、また4問くらいの小問に分かれているじゃない? で、その最後の問題って必ず難しいじゃん? それができなかった」。

     どれ。見せてみろ。

     大問3は「気体の性質」か。【問1.過酸化水素水と固体の物質を使って、酸素を発生させました。次の(1)、(2)に答えなさい】。この2問は分かったのか? 横でウンウンと頷く息子。まぁ所詮、4択だ。カンで当たる場合もある。で、ヤバいのは次か。なになに…。

    【問2.空気、窒素、酸素の、同じ体積の質量を比べると、空気を1としたとき、窒素は0.97、酸素は1.11となります。この関係から考えて、同じ体積の「空気」と「窒素と酸素を混ぜ合わせて作った気体」の質量が等しくなるようにするには、「窒素と酸素を混ぜ合わせて作った気体」に含まれる窒素の体積の割合を全体の何%にすればよいですか? 小数第1位を四捨五入して整数で答えなさい。ただし、それぞれの数値は、20℃、1気圧のもとでの値です。】

     「難しいでしょ? 酸素と窒素の質量だぁ~、合わせて作った気体だぁ~、20℃・1気圧のもとでの値だぁ~…。ワケワカらなくなって。パニクった…」

     タコ息子が…。これは小学校の〝算数〟の問題だ。長女でもできる。
     問題を書き直してやろう。

     【問2.リンゴとミカンとメロンを2つの箱に入れたいと思います。リンゴ1個の重さは100g、ミカンは97g、メロンは111gです。1つの箱にはリンゴを10個入れました。もう1つの箱にはミカンとメロンを合わせて10個入れたいと思います。リンゴを入れた箱とミカン・メロンを入れた箱の重さが同じになるためには、ミカンは何個入れればいいでしょうか?】。
     
     基本はこれだ。後は、「何%にすればよいですか? 小数第1位を四捨五入して整数で答えなさい」を「どう読むか?」の国語力だ。小数第1位を四捨五入してと言っているが、そこが引っ掛け。小数第3位まで計算する。そして×100をした数が100分率=%だ。%にしてから、小数第1位を四捨五入。それが%の整数だろ?それがわかりゃ、小学生もできる。

     「でも、20℃、1気圧って…」。

     いいぞ。そこを気にすることは理科アタマがある証拠だ。これは、「この実験は我が県の誇り・若田光一さんが国際宇宙ステーションの中でやった作業ではないですよ~。娘2人が仲良く地上の我が家でやった作業ですよ~っ!」みたいなものだ。が。本当はここが大切。この問題で「理科」っぽいのはここだけだ。ここがないと正解はこうなる。「国際宇宙ステーションでやったら答えが変わるよっ! 月面でも、違う答えだったよっ! 木星でやっても、また違う答えになるよ」。

     条件を確認するのは実験・理科の基礎。これがないと、単なるリンゴの問題になってしまう。ただ残念なことに解答を導くには必要はない。だから、この問題は、理科の問題としては〝いい問題〟ではない。言うなれば、エセ理科問題だ。さぁ、リンゴ・ミカン・メロンと思ってやってみろ。

     「……(カキコ、カキコ、カキコ)」。
     「本当だ。デキた…」。

     最近、サッカーをやたらと難しく捉える傾向にある。ヤレ、ポゼッションだ、ソレ、ショートパスとサイドチェンジを織り交ぜろだ、コレ、個人戦術としてのポジショニングだ…。そして、カッコイイ言葉に惑わされた指導者が取り憑かれたように「カンタンニ~」の呪文で子ども達に教え込む。子ども達は本質を理解せずにそれを機械的に覚え、判断皆無で無責任パスを回す。

     「エセ・ポゼッションサッカー」の出来上がりだ。

     さらに。少年報道が書き綴る。今日の朝日少年少女スポーツにもたくさんの煌びやかな言葉が並んでいた。きっと今度は、それを読んだ信者が暴走をまた始めるだろう。「パスを回すチームがいいチームだ」「持つなっ! 出せっ!」「いいから。サイド変えろ~」「ポゼッション率を上げろ~」。そこに。「サッカーってどんなスポーツ?」の本質を問う視点はない。

     サッカーは。
     相手のゴールにボールを入れる競技だ。
     そして、自分のゴールにボールを入れさせない競技だ。
     点を入れて、点を入れさせないと「勝利」となる。

     そのためには、どうしたらいいか。方法論はたくさんある。その中で。一番、光が当てられるのがポゼッションサッカーだ。相手にボールを与えない。与えずに繋いで運んでゴールをする。相手ボールは必ず奪う。奪ったら、ゴールをするために、また徹底支配をする。不確実なロングパスはいらない。確実な速いショートパスを少ないタッチ数で素早く繋ぎ、一挙に襲い掛かる。イケる! となれば切り裂くドリブル。これも相手に取られずが大前提だ。それがポゼッッション。

     派手な言葉に踊らされずに。本質を理解させることが大切。
     ポゼッションの本質は。後ろで回す、後ろでサイドチェンジを繰り返すことではない。
     それを忘れると「サッカー」ではなくなってしまうのだから。
       
     理科に戻る。次の問に行くぞ。大問5「音の性質」か。最後の問題は問2だな。お前、これ、出た答えを2で割ったか? 音を出して帰ってきた〝こだま〟が聞こえたのが6秒なんだろう? 距離を聞かれているのだから2で割らないと往復の距離になっちゃうぞ。これは立派な理科の問題だ。次。露点の問題ね。当日の気温が24℃、空気中の水蒸気の質量は12.1g、100メートル上昇する毎に気温は0,97℃、露点は0.17度下がる時、雲のできる地表からの高さを求めよ、か。これは理科じゃない。〝算数〟よりは格上げされた〝数学〟の問題だ。距離をXとした時に/100(パー100)にデキるかどうか? それだけだ。ん? これも何のことだかワケワカラナクてデキなかった?

     お前さぁ…。自分が受験生だって自覚あるかぁ?(苦笑)。

     知ってるか? 学生の本質は。よく遊び(サッカー)よく学べ(勉強)だぞ?
     お前、「似非(エセ)中学生」だろう?(苦笑)



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