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    シンドローム。 

     週末の天気がまた怪しい…。

     こんにちは。蹴球メンタルクリニック院長です。当院ではサッカーに関する悩みをお聞きし、アドバイスを送っています。ただし、そのアドバイスは必ずしも正しいものではありません。あくまでも、私、院長の独断と偏見に満ちた勝手なモノとなっております。「それでもいいよ!」という方だけの御来院をお待ちしております。

     えっ? どんな悩みが寄せられているのかって? 患者に対する守秘義務がありますから詳しくは教えられませんが…。ここは、皆様のため、最近、最も多い症例をお教えしましょう。実は、今日もその症例の相談が横浜から寄せられました。患者は私の古い友人の息子です。以下が相談内容です。

     「息子がサッカー部を辞めちゃったよ…。部活という制度自体に馴染めなかったらしいんだ。ホラ、中学の時はジュニアユースだろっ? 学校の生活とサッカーが切り離されているじゃん? それが高校になると直結する。授業や生活態度は問われなかったジュニアユース時代の癖が抜けないんだよ。ったく。タコがオレに向かって、こうヌカしやがった。『あんっ? オレは悪くねぇ! サッカーは超マジメにやってたんだぜっ? なんで、授業態度や部活終了後の遊びのことで、【サッカーやらせねぇ、試合に出さねぇ】と顧問ごときに言われなきゃならねぇんだよっ! サッカーはカンケェネェだろがっ! アリエネェ! あんな顧問の所でサッカーをやってられるかっ!』。だってさ…」。

     なるほど。典型的な〝ジュニアユース症候群〟ですね。で、お父様はなんと?

     「辞めたきゃ辞めろっ! テメェにプレーされるサッカーの方が迷惑だっ! と怒鳴り散らしたけど…。マズかったかなぁ。なんか、オレの方が世のスタンダードからズレてんのかなぁ…と思ってさ。オマエに電話したんだ…」。

     そうですか。大丈夫です、お父様はズレていません。それどころか、幸いにも、お父様の大人としての心根が間違っておりませんので、息子さんは立ち直る可能性が残されております。まず、お父様が挫けずに人としてのあり方を懇々と話をしてあげてください。

     この〝ジュニアユース症候群〟には、他にも症状が幾つか報告されていまが、一番多いものは、アナタの息子さんのケースです。私はこのケースの場合、「ガキの勘違い」とカルテに書きます。お子様の場合、顧問の先生がキチンと気付いてくださったので大事に至らなかったとも言えます。考えてみてください。もし、顧問の先生がサッカーがウマいことを優先させ、生活態度に目を瞑って、人としての育成を怠ってしまったとしたら…。

     怖いですよね。顧問の先生に感謝しましょう。

     この際、他の症例もご紹介しておきましょう。「試合に使ってもらえない…。つまらないから辞める」という泣き言が先に来るケースもあります。これはカルテには「草サッカー向き」と書きます。小中学生ならば同情しますが、高校生としては…。セルジオ越後辺りが日本の高校サッカーの在り方を煽るので、甘える子どもが出てきてしまうのです。在り方自体は、「論議」として大いに語られるべきことです。私も、選手には、少しでもプレーの機会は与えるべきとは思っています。ですが、当事者である子どもは、まずは「試合に出られるように努力」をするべきです。1年生の6月で、心が折れるようでは「競技としてのサッカー」には明らかに向いていません。まぁ、このケースは部活上がり組にも見られ、昔からあったケースではありますが。

     カルテに「マザコン」と書くケースもございます。症例を書かなくても分かりますよね。

     日本の未来を暗くするケースもあります。カルテには「社会不適合」と書きます。簡単に言うと、先輩・後輩の関係が築けないケースです。年代別の横軸の中で小中学校サッカーを過ごしてきたから、縦の社会を受け入れられないのです。ピッチの中では、先輩後輩は関係ありません。ですが、外に出れば、年上を敬う・年下を可愛がるという至極当たり前の事が理解さえできないのです。そのまま社会に出たら…。

     間違いなく潰されます。大企業、官公庁でも行ったら、なおさらです。
     ただ、社会の風潮自体が、そちらに流れていて…。ためいきです…。

     いずれの症例も。「サッカーがウマいこと」だけが評価され、年代別にカテゴリー分けされているジュニアユース出身の子ども達に多く見られる症状なので、この病名が付きました。皆様も想像が付きますよね。残念ながら、今の所、付けるクスリはありません。時間が解決してくれるのを、待つのみです。

     罹らないための家庭での予防が何より大切です。

     おっと。重要な症例を1つ忘れておりました。私がカルテに「単なるタコ親の勘違い」と書く、一番タチの悪いケースが存在します。「ウチの子、もしかしたらプロに…」。そう思った時点で重症です。周りがアナタのことをどう見ているか? 早く気付いた方がいいです。アナタの人生ではありません。子どもの人生なのです。親が舞い上がってどうするのですか?(苦笑)。ちなみに自覚症状はないので、他人の目線で気付きましょう。何より、息子さんにうつさないように…。血縁関係が濃いほど、伝染するのも、この症候群の特徴です。

     現在、東京・我が県地区では、この症候群の警戒水準がレベル5に達しています。
     サッカー好きな国民の皆様の冷静な対処をお願いいたします。

     書いている僕が一番のバカ親に違いない。
     まずは僕自身がシッカリ自分を戒めよう。




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