2009.03.24 Tue
あと数年。

久々に。新聞を読んで、「いいねぇ!」と感じ入る記事があった。
断っておくが、全面的に「この記事の生き方がいい」と息子に言う気は、ない。この日記で、何度も書いている通り、「サッカー選手? ちいせぇ、ちいせぇっ! どうせ努力と根性を見せるなら、Uコウ⇒トーダイ⇒モンカショウキャリアの道を歩み、サッカー協会全体をギュウジるくらいの志を持たんかいっ!」というのが僕のバカ親としての本音だ(それだけの学力があるという意味では残念ながら決してない、笑)。また、世間的に「中学生の興味がマンガやテレビやゲームに行くのはフツーのことでしょ?」「友達と遊ばないなんてキモイよ」という意見があることも十分に理解している。なぜならば、僕はゲームセンターに友達と通うチューボーだったし、そういうコーコーセイだったから。
息子よ。本音は本音として。世間一般は世間一般として。それと同じで、「こういう生き方」は「こういう生き方」として。いろんな生き方があるんだということは覚えておいてほしい。そして、「こういう生き方こそ、プロとして相応しい」ということも覚えておいた方がいい。お前がプロになろうとしても、なろうとしないにしてもだ。どれを選択するかは、君の自由。
オマエの人生だ。オマエが決めて、オマエ自身で切り拓け。
以下、3月24日付のニッカンスポーツより全文抜粋。
コラムタイトル「言葉の数ほどドラマがある」
『オレは15年後に遊ぶ』 ―柏GK菅野孝憲―
菅野は1日24時間をサッカーに捧げている。GKはゲームの流れを読む力が必要と思い、1日1試合以上は必ず欧州リーグなどの試合を見る。「新たな気持ちでサッカーに取り組むため」にお笑い番組のチェックも欠かさない。「食事に金と時間をかけるのはプロとして当然」で栄養士の指導を受け、練習メニューによって食事メニューを変える徹底ぶりだ。
菅野 「僕には24時間では足りないです。1日が26時間なら、2時間をサッカーのための休養に充てることができる」。
遊びたい盛りの中学1年の時だ。ゲームセンターに行こうという友達の誘いを「トレーニングがあるから」と断り、ジュニアチームの練習に向かった。自宅のある埼玉・富士見市から東京・稲城市の東京Vのグラウンドまで、片道2時間の電車の中で自分に向かって言い聞かせたという。
「オレは15年後に遊ぶ」。
将来、プロになると決めた時から、ゲームや漫画、友達との遊びは、どんどん興味が薄れていった。誘いを断り続けるうちに誘われなくなった。
プロになった今は「オレに捕れないボールはない」と自分に暗示をかけ、自分の能力を最大限まで引き出すために努力をしている。正月休みや海外旅行中でも最低40分は走る。1年365日、完全休養日はゼロだ。
菅野 「サッカーがうまくなるためなら、何でもする。その気持ちが切れた時には潔く引退します」。
酒もギャンブルもタバコもやらない。つまらない人生と思われるかもしれない。しかし、菅野にとってサッカー漬けの24時間は、とても楽しい、充実した至福の時間。あと数年で迎える「15年後」になっても、遊んでいる姿は想像できない。
◇菅野孝憲(すげの・たかのり) 1984年(昭59)5月3日、埼玉県富士見市生まれ。小学4年の時に東京VジュニアでGKスタート。03年J2横浜FC入り。J1に昇格した07年度、34試合にフル出場し68失点で新人王受賞。04年7月10日の鳥栖戦で88メートルFKを直接得点するキック力が武器。770分連続無失点のJ2記録を持つ。179センチ、75キロ。
- [2009/03/24 23:56]
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