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    特効薬。 

     絶好のお天気。関東の子どもが、みんなサッカーを楽しんだことだろう。


     今日は、朝から頭痛が酷かった。

     実は木曜あたりから再び体調がよくない。例の「群発性頭痛」に発展しても困るから、こんな日は一日、寝ていたいのだが…。そうもいかなかった。田舎から僕の両親が、1週遅れで次女の誕生祝いに昨日から来ているのだ。「どこかみんなで行こうよ~」と娘2人のみならず、オフクロにまで言われると断れない。ツーズーが…と言おうと思ったが、この歳になって、また、親に心配を掛けるわけにはいかない。「わかった」と応えると、その瞬間に3人に畳み掛けられた。「天(コスモ)も連れて行こうよ~」。

     マジで? 頭がさらに痛くなった…。

     「で? どこ行きたいの?」と聞くと三者三様の答えが返ってきた。まず、長女だ。「ローラーブレードが心置きなくできるところ」。次女は「おいしいお昼が食べられれば、いい」。最後はオフクロ。「いいお天気だから。ゆっくりと自然の中を散歩したいわ~」。終いにゃ、オヤジまで口を出してきた。「孫のサッカーも見たい」。というわけで。行き先はKWサッカー場に決定。

     のんびりとサッカーを見れば。頭痛も少しは治まるかもしれない。

     犬連れでサッカー場? と思うかもしれない。が、要は河川敷だ。犬を散歩させている人も普段からたくさんいる。グラウンドの中に入れなければ問題ない(公式戦ならば、連れてもいかない)。車だって、駐車場を離れれば入ってこない。ローラーブレードも仕放題。散歩? どうぞ、お好きに…板東太郎の風景を楽しんでくださいっ! って感じ。

     道中、天が車に酔って吐いたりなんだり…。着いた時には、頭痛はさらに酷くなっていた。「さぁ、あとは各自が自由にしてくれ!」とだけ言う。「は~い」と全員が散り散りになる。僕はボ~っとサッカーを観ていればいい。何も考えなければ、少しは楽になるだろう。

     そう思っただけで。少し痛みは緩和した。

     今日のクマSの相手はアルビレックス新潟U14。試合は、もう始まっていた。側にGK・TSクンのオヤジがいたのでスコアを聞くと1-0とのこと。よく観ると息子が出ていない。理由をFW・RKクンのオヤジが教えてくれた。この方は、トレーナーの手伝いもしている。「足が痛いって。痛む箇所と症状から推測すると、たぶん脛骨疲労性骨膜炎。今日は別メニューだよ」とのこと。まっ、疲れがドドッと出たのだろう。明日からはテスト休みすると聞いている。ゆっくりカラダを休めて、頭をフル回転させればいい。息子が出ていなければ、逆にゆっくりした気分で観れる。

     楽しもう。子ども達のサッカーを。また少し痛みが和らいだ。

     天気がいい。いつもは震えるほど寒い「坂東太郎」の河川敷なのに、今日は全く風もない。日差しが柔らかく、そして暖かい。遠くに赤城山と男体山が霞む。一足早い春を感じる。絶好のサッカー日和だ。気分がいい。

     少し。頭の痛みが、また遠のく。

     試合をボ~っと観る。KSCは新人戦とは随分と違うメンツだ。そうか。みんなも期末テストか。41人がそれぞれケッコウ違う学校だから、入れ替わり立ち代り休みが出る時期だ。だけれども、チームとしてはいつもと全く遜色がない。しかも、一生懸命ながらも伸び伸びとやっている。こりゃぁ、また厳しくなるぞ、先発争いが。いいチームになってきたなぁ。本当に全員がウマくなってきた。

     外野としても観戦の楽しみが増えてきた。また、頭が少し楽になった。

     試合終了。スコア? 練習試合だ、どうでもいいこと。知りたい方はサムログ等で確認を。嫁が「みんなで妻沼の道の駅で麦とろゴハン食べてくるね~」と言う。どうぞ。まだ車の運転はしたくない。もうちょい、ここの空気を吸っていたい。次の試合(ヴェルディ調布vs.FCおおた)が始まったが、見ないことにした。天の散歩ついでに、少し歩こう。土手を天と登る。枯芝の中にも雑草の芽が見えた。春は、もうそこまで来ている。

     春の息吹を感じて。また、痛みが少し減った。

     一回りして、グラウンドまで戻ってくる。天は、おとなしい犬だ。まったく吠えない。今までに3回しかコイツの吠え声を聞いたことがない。とはいえ、かなり大きくなったが、まだ精神的には子犬。フンフン、フンフンとそこら中を嗅ぎ回っている。

     カワイイなぁ。また、少し痛みが引いた。

     枯芝のグラウンドの上では、アルビの選手たちがワイワイキャッキャッと鳥かごを楽しんでいる。新潟の冬の厳しい自然環境から比べたら関東は天国だ。しかも、今日は「とてつもなく、いい天気の日」。本当に愉しそうだ。J下部の子どもと言っても中2は中2だ。子どもが楽しそうにボールと遊ぶ風景は僕を和ませてくれる。そうか。ここは板東太郎だ。白鳥が飛来するのも当たり前だなぁ。若き白鳥たちよ。楽しんでいってね、この河川敷でのサッカーを。

     白いセカンドユニホームが眩しい。だいぶ、頭痛が治ってきた。

     さぁ。帰ろう。ちょっと遅れるけれど。午後は我がチームのチビッコ達との練習だ。彼らの明るい笑顔とサッカーを楽しむ姿が、きっと僕の頭痛を完全に取り去ってくれるはずだ。大会前だけど、キリキリせずに、ヤツラと一緒に今日はサッカーを愉しもう。

     頭痛には。子どものサッカーが特効薬だ。
     毎日、見れたら、いいのになぁ…。
     


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