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    仁左衛門は松嶋屋。 

    のちのち ♪犬は喜び、庭駆け回り~♪


     「あっ! 絶景かな、絶景かな~っ! 春の眺めが値千金とは小せぇ、小せぇ。この五右衛門の目からは、値万両、万々両~っ!!  もはや日も西に傾き、まことに春の夕暮れの桜は とりわけ、ひとしお、ひとしお~っ! はて、うららかな 春の眺めじゃなぁ~っ!」。

     歌舞伎「楼門五三桐」(さんもんごさんのきり)で、かの大泥棒・石川五右衛門が京都・南禅寺三門の上から、その眺めに感嘆し、大見得を切る名場面の台詞(せりふ)だ。なんで、突然、こんなことを書いているかというと…。そう、CXの「世界の絶景100選」を観たからだ。僕だって、たまに早く帰ってくればテレビくらいは、観る。いや、言葉は正確に使おう。

     もっとテレビが観たい~っ!(苦笑)。

     もともと僕は、「神社仏閣マニア」(⇒ココ)であるとともに「絶景マニア」「世界遺産マニア」でもある。って言っても、海外旅行なんて、する暇はあるわけない。いや、言葉は正確に使おう。〝する金なんてあるわけがない〟。所詮、ビデオ・テレビ・書籍等にかじりつくのが関の山だ。ちなみに、行ったことがある世界遺産は、・法隆寺地域の仏教建造物・姫路城・古都京都の文化財・原爆ドーム・厳島神社・古都奈良の文化財・日光の社寺・琉球王国のグスク及び関連遺産群 ・紀伊山地の霊場と参詣道 ・石見銀山遺跡とその文化的景観・白神山地だけである。まぁ、あと10年以内には、白川郷・屋久島・知床に行って、日本国内だけは〝制覇したるわいっ!〟とは思っている。

     「絶景ポイントで。どうしても行きたいところを1つ選べ!」と云われたら、僕は文句なしにアメリカの「グランド・キャニオン国立公園」を選ぶ。子どもの頃から「行きたい~っ!」と思い続けてきた。450キロにも及ぶ峡谷。一帯の地層は、20億~2億5000年前のもので、約1億年前の造山運動によって隆起したこの大地が、コロラド川の浸食によってされて出来上がったもの。現在のグランド・キャニオンを流れるコロラド川が、深さ1600メートルの峡谷を形成していることから単純計算すると…。1000年間に1.6センチずつ削られていったことになる…。

     …。気が遠くなる…。その悠久の場所に立ってみたい…。

     しかし、だ。番組のサブタイトルにある「死ぬまでに一度は観たい絶景は?」と聞かれたら、答えは違う。グランドキャニオンとは、答えない。では、何を選ぶのか? というと…。

     「全少全国大会決勝のベンチから見た、僕が指導するチームの勇姿っ!」。
     さぞかし絶景だろうなぁ。
     ………。さらに気が遠くなる……。悠久の時間が必要だ…。

     がっ! もしも。万が一。いや億が一、兆が一。僕が、その場所に立てたとしたら…。約束しよう。しっかりと「隈取」(歌舞伎の化粧)し、目を見開いて。テレビカメラの前で、片岡仁左衛門ばりにカブイてみせようっ!  その時は。ぜひ、合いの手、「よっ! コーチ家っ!」とテレビの前で叫んでほしい(笑)。行ってみたいなぁ、その場所に。言ってみたいなぁ…、この言葉。

     「あっ! ゼッケイカナ、ゼッケイカナ~っ!」。






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