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    資質。 

     いいお天気


     「今日の練習は17時から」と息子が言う。放っておけば、家でドテッとしているだけだ。「だったら、アップ代わりに来いっ!」と1・2・3年生の練習に〝臨時コーチ〟として〝お連れ〟した(笑)。幸いにも、他学年と野球が、試合に出ていていなかったので、グラウンドは独占状態。ゴールを使ってのゲーム練習を、〝臨時コーチ〟も含めて、たくさん楽しんだ。

     15時半。「じゃ。そろそろ行くね」と臨時コーチ様がおっしゃる。「ありがとな。気をつけて!」と3年以下コーチ陣。最後に臨時コーチが、〝あっ! 言い忘れた風〟に若者らしい半疑問形の言葉で僕らに再度、声を掛けた。

     「3年生さぁ。なんか、いい感じだよね?」

     バカタレっ。誰が3年生を見ていると思っているんだ! と言いたいところだが。実は3年生の主任コーチは僕ではない。Mコーチという方にメインを、今年は、お願いしている。僕は1年、2年、3年をどっちつかずで見ているに過ぎない。だから、臨時コーチのホメ言葉は、Mコーチへの言葉だと言っていい。このMコーチ、ケッコウすごい。〝僕が〟少年サッカーのコーチとして「これは必要だろう」と思う、だいたいのことを兼ね備えていたりする。僕が考える理想に「かなり近いコーチ」と言っていい。

     1つ。ヒジョーに我慢強い。この試合では、この子を使うと決めたら、必ず使い続ける。その子がどんなヘタレな(ヘタではない)プレーを続けようが、最後まで使う。僕あたりだと、「見てられない…」という思いが先行してしまうのだが、Mさんは「任せ切る」。下の言葉は僕も言うが。説得力が全然、違う。

     「誰にとっても。試合が一番の練習だから」。

     2つ目。最初に子どもの意見を必ず聞く。頭ごなしという言葉はMさんの辞書にはない。「さっきのプレーだけど。どう思ってやったの?」。良くも悪くも必ず聞く。聞いた上で、理由があれば、それを絶対に否定しない。それが、どんなヘタレなプレーだったとしても、だ。

     「子どもなりに判断したのだから。尊重しようよ」。

     3つ目。2つ目に繋がるのだけれど。否定はしないのだが、結果として言いくるめる(笑)。「そうだね、そうだね。キミの言う通りだね~」と言いながら、最後は自分の言いたいことをキチンと子どもに伝えることがデキるのだ。その物腰、ヤナギの如し。カミナリをバチ~ンと落としてしまう僕は、その姿を見る度に反省をしてしまう…。

     「子どもの気持ちを考えれば。自然とそうなるよ」。

     4つ目。それでいながら、叱るところはビシッと叱る。特に、無責任なプレーや、人任せのプレー、極端に身勝手なプレーに対しては厳しい。上手な子へほど、Mコーチの要求は高い。「上手なキミの怠慢は目立たないことではあるけれど。それを許せば、ヘタでも頑張っている子を裏切ることになるだろう? それはダメだ。上手なキミがそれをわからないはずはないだろう?」。

     「チームだからね。〝みんなで〟の部分は大切でしょ?」

     5つ目。周りの意見に耳を傾けられる。メインコーチなのだから、全て決定してもいいのにもかかわらず。必ず聞いてくる。「どうしようか? どう思う?」。その上で、決めたことに対しては「こういう意見もありましたが、こうします」と返事がもらえる。前段ができる人は、実は少なくないが、後段の「意思表示」までキチンとできる人は案外、少ない。僕は、前段もできやしない…。

    「 あはは。でも、コーチの意見を一番通しているはずよ?」
     こんな時まで僕を立ててくれる。まぶしいくらい優秀なコーチだ。
     ホント、頭が上がらない…。

     そして最後、6つ目。少年サッカーを理論立てて教えられる。自分の子ども(現在、中2)をクーバーに通わせいた時に、ほとんど全ての練習を見て、今でもそれをケッコウ覚えているという。しかも練習意図まで理解している。そして、それを我がチームヘタレ3年生用にオーガナイズして活かす能力もある。「あと1カ月でここまで到達したい。そのためには、この練習が必要で。でも、その練習のためには、そもそもこれがデキないとお話にならなくて。だから、今日は、こういうメニューをやろうよ! ねっ?」。反論の余地がない。そもそも、反論する気もないけど(笑)。

     「少しずつでも。子ども全員が上手になってほしいよね」。

     まだまだ「負けの旅」が続く3年生。それでも子どもの心が折れないのは、Mコーチのおかげだ。「まだまだ全然のチームだけどさ。試合をしても負けてばかりのチームだけどさ。少しは、コーチの言う〝闘える〟ようには、なってきたかな~とホンの少しだけ思うよ。いつかはさ、他の学年みたいに県NO1チームやその他の強豪に『練習試合、お願いします』と言えるくらいにしたいよね。全然無理かもしれないけれど。あせらずゆっくりやっていければ、いつかは、ね。教え過ぎずに行きたいね。」。

     頑張ろう3年生。Mコーチの思いに応えるために。

     それにしても。臨時コーチも、よく3年生の小さな進歩に気付いたと思う。夜、そのことをホメてやった。すると、「○○クンと○○クンは確かにウマくなったよねよね。あとは、こういう感じのことができると、もっとよくなるよね」と偉そうな口ぶり。お前なぁ、その自分の足元技術でよくもまぁ、そんなことが言えるなぁ。そういうのを「天に向かって唾をする」って言うんだよ…。ったく。

     頑張ろう3年生。臨時コーチのハナをあかしてやるために(笑)。


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