2009.01.12 Mon
センチメンタルジャーニー。
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『「何のために」という目的を持って生きる時、人は強くなれる』 ~ある有名人物の言葉~
「大会に参加する」という時、我がチームの全学年の子ども達は言う。「優勝したいっ!」「勝ちたいっ!」「負けたくないっ!」。まっ、口じゃあ、何とでも言える(笑)。実際のところは半数ぐらいかな? 本気でそう思っている子ども達は。
逆に僕ら我がチームの指導者は、どうだろう? 「優勝したいっ!」「勝ちたいっ!」「負けたくないっ!」と思っては、いない(と、僕は信じている)。そりゃ子ども達に対しては、表面上、「勝ち」を求めは、する。でも、心の中ではケッコウ冷静だ。子ども達の今の実力、今の心の強さ。キチンと把握していれば、簡単に優勝なんて期待できない。では、何を期待するのか? というと…。
「負け」。負けを期待する。少なくてもM主任コーチと僕は。
今日は、厚木に行って来た。厚木GP(ゴール・プランダーズ)さん主催の「フットサルGP CUP~3年生大会」に参加するためだ。まずは、御礼を申し上げたい。GPの関係各位の皆さん、お世話になりました。みなさんの温かい対応、深く心に染み入りました。参加して、楽しい気持ちを持てる大会でした。本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
32チームが参加のこの大会。神奈川の名立たるチームがズラリと並ぶ。県外チームに目を移す。県NO1チームもいれば、鬼平チームもいる。茨城・ばらきもいれば、群馬・前橋エコーもいる。我がチームの母達が言う。「いいのですか…。我がチームが参加して…。しかも一番ヘタレな3年生が…」。
「いいのですっ! 負けに厚木までやってきたのですから~」。
ただし。ただ、ただ負けるわけには、いかない。「負けて悔しいのなら、少しでもヘタレから抜け出そう」。そう子ども達に思わせて、「実際には半数しかいない『勝ちたいっ!』と思っている子どもの数を1人でも増やすこと」が僕らの真の目的だ。そのために厚木まで〝負けに来た〟のだ。
結果。いい〝負け〟を経験できた。例えば。予選2試合目の負け。自分でキーパーを志願した子ども。ところが、相手のシュートを避ける始末。もちろん、「他のみんなの『勝ちたい気持ち』を無駄にするのか?」とハーフタイムに叱咤。だけど、敢えて替えずに後半も送り出す。いいのだ。負けに来たのだから。その子が多少でも〝闘える〟ようになれば、それでいい。期待に応え、後半は闘った。泥んこグラウンドの中、〝自分のできるプレー〟を精一杯やった。
決勝T1回戦、前橋エコーとの試合も2-1で負け。負けたくない気持ちで開始早々鮮やかに先制するも地力が違いすぎる。その後、全くボールを持たせてもらえない。エコー側に攻め入ることは2度となかった。そして、カラダを張って守るも逆転負け。「負けたことよりも、同じ3年生相手にドリブルが通用しなかったことが悔しい」とは我がチームのエースの談話。「練習するしかないなぁ!」と僕。
この一言のなんと説得力のあることか!
最後のフレンドリーゲームも負け。テキトーに攻めるも得点できず。そのうち、カウンターで失点。そこからやっと、エンジンが掛かる。「点を取らなきゃ負けちゃう」。そんな思いからか、声も出まくる、周りも動きまくる。100回ベンチから「声を出せ~! 動け~!」というよりも有効(笑)。リスタートもすごく早くなる。いい傾向っ! でも、そのまま試合終了。負け~。「最初からやることやらないと。負けるよね」。冷たく言い放つM主任コーチ。
良薬は口に苦し。負けて負けて。強くなろう。
M主任コーチは「お口直し」も忘れない。なんと優秀選手には件(くだん)のキーパー君を選出。「だって。最後までやり切ったのだから。その成長ぶりは賞に値するよね」。厚木への〝負け〟の旅。まずは成功というところだろうか。
さて。次ぎは。どこに負けに行こうかな?(苦笑)
- [2009/01/12 23:25]
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