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    ビョーキ。 

     寒いなぁ。


     
     「国際教育到達度評価学会(IEA、本部アムステルダム)が公表した2007年国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)によると、日本の中学2年は、48の国・地域中、理科が前回03年の6位から3位に向上、数学は前回と同じ5位だった。小学4年は36の国・地域中、算数、理科とも4位(前回各3位)。小中の得点はすべて前回以上で参加国・地域数が増える中、上位を維持した。学習意欲も小学生で向上し、文部科学省は『学力低下傾向に歯止めがかかった』としている」(10日・共同通信)。

     上の記事を読んでの大人の反応。「中2、案外、頑張っているじゃないか!」。
     続いて大抵の中2の反応。「ケッ! ダカラ? ナニ? オレラ? ウゼェ…カンケェネェヨ…」。

     世の中に「中2病」という病気があるのをご存知だろうか? 書くのがカッタリィので抜粋する。以下、ウィキペディアより。

     中2病…
     中2病(ちゅうにびょう)とは日本の俗語、スラング。タレント・伊集院光がラジオ番組「伊集院光 深夜の馬鹿力」の中で用いたのが最初とされる。
     概要…
     思春期にありがちなズレた自意識過剰、それから転じて起こる「中学2年生くらいの頃にありがちな言動」を「症状」として比喩したもの。子供が大人になろうとして、「大人が好みそうな(と子供が考える)格好いいもの」に興味を持ち、子供に好かれるようなもの、幼少の頃に好きだったものを否定したりなどする。「もう子供じゃない」「(格好の悪い・汚い)大人になりたくない」という自己矛盾が、実際の大人から見ると非常に「ズレて」おり、滑稽に見えることが大きな特徴である。
     さらに、生死や宇宙、自分や他人・身近な物体の存在に思い悩んだり、政治や社会の汚さを批判したり、殊更に偽悪ぶってみせたりするものの、結局何も行動を起こさないでそのまま収束するといった性質も「中2病」の「症状」といえる。
     「他人とは違う自分」「もう子供ではない自分」「汚い大人ではない自分」を他者に対し強調する自意識過剰からくるものであり、誰でも通る道に過ぎない。
     自分の中にある「中2病」的要素を告白し、自虐を楽しむのがこの言葉元来の用法である。
     症例…
     以下、番組内で伊集院が中2病と提唱した言動や行動を記す。
    「因数分解が何の役に立つんだよ」 「大人は汚い」「本当の親友探しを始めたりする」「母親に対して激昂して『プライバシーを尊重してくれ』」「食事を終えた後、何の目的も持たずに夜中に外を徘徊する」「急に洋服のトータルバランスはそのままなのにジェルを使い出す」「ジャンプ(などの少年誌)なんてもう卒業じゃん?」とヤングジャンプ(などの青年誌)に軟着陸する」「エロビデオを持っていることに対するすごい自慢」「急にラーメンの美味い・美味くないを言い出す」「手淫の不思議なバリエーションに凝り出す」「乳首が星で隠れているような表現など、軽度の性的要素に反応し易い」…。

     あれっ? おいっ、まず、僕が十分な中2病患者じゃん!?
     治らないんだなあ、一度かかると(苦笑)

     まっ、伊集院がチャカすほどだから、極めてフツーのことなのだ。中2がナマイキカマすのは。中1は入学したばかりで〝余裕がない〟。一生懸命に生活に慣れるしかないのだ。3年生は進路を考えねばならない。現実に直面するのだ。親から「義務教育終了っ! あ~セイセイした。じゃあ、サヨナラっ! あとは自分で勝手に生きてね」と突き放されれば、明日の生活もままならなくなる。イヤでも生きていくことマジに考えるのがフツーだ。

     「オレは高校なんて行かないっ!」。これ、基本、中2のセリフと思っていい(笑)。

     もうちょい中2病の症状を考えてみよう。
     「極端に一言で・小声で済ませようとする」
    =例:「ッタク…。ウゼェ…。ダセェ…。ウッセェ…。ダリィ…。アン?…。ッタリィ…。マジっ?…。ジャネ。…(意味不明なカタカナ短言語)」。この傾向は小6くらいから始まるが、中2でピークとなる。とにかく反応が薄い。中3~高1生にかけてはボキャブラリーは変わらないが小声が大声になる。つまり反応が見える(基本、いい方向には行かないでが前提)。高2以降は、逆に能書きが増える。
     「ウレシイ時は短い言葉を連呼する」
    =例:「マジデマジデマジデマジデマジデ~っ!」「ヤリィヤリィヤリィヤリィヤリィヤリィヤリィ~っ!」。中2を過ぎると数が減り、ボディランゲージが加わる。
     「友達同士でいても言葉は少ない。動かない」
    =対オトナの時より、表情がプラスされる。ニヤリと笑ったり、眉間にシワ寄せたり。動きに関しては、マタ~リなんてもんじゃない。動物のナマケモノでも、もうちょい活発に動くと思う。中3以降になると、多少、動きが増える。
     「私服は基本モノトーン。が、色を嫌うくせに模様は好む」
    =シンプルが好きなのか? 嫌いなのか? 全く分からない(笑)。わけの分からない英語、しかもバックプリントが好き。浅草で漢字のTシャツを買う外国人の感覚に似ている。

     「ウチの子ったら…」とお思いのママさん方。ご安心を。これスタンダードです(苦笑)。

     最大の特徴を最後に書こう。
    「人に関わりたがらない。友達とはツルみたがるが、ツルんでも共同の意識がほとんどない」。

     実はコレが一番の問題。相手の気持ちや考えを彼らは知ろうとしないのだ。いや、知ろうとすること自体がタブーだったりする。幼い自我が自分に芽生えているから、それは否定されたくない。人の自我に踏み入れば、自分の自我に踏み込まれるかもしれない。それがイヤ。触らぬ自我に祟りなしっ! が彼らの基本。よって、言葉は短く。動かずにマタ~リ、マタリ。

     ハッキリ言って。サッカー的には最悪っ…。

     なぜなら、サッカーは〝関わる〟スポーツだからだ。ボールに〝関わる〟、相手と〝関わる〟、スペースに〝関わる〟、プレーヤー同士が〝関わる〟、ゲームに〝関わる〟。全員が一瞬一瞬のうちに試合自体にどう〝関わる〟か? を考えて実行しなければいけない。チームスポーツなのだから、それが最優先。実行を容易にするために、つまり〝関わる〟機会を増やすために、スピード・フィジカル・テクニック等の個を身に着けるのだ。いくら技術が高くても、足が速くても、屈強なカラダを持っていても。ボールが来てから「出番だ、ハイ、仕事しますよ」では、どうにもならない。それは「ここからが僕の領分だから」と〝関わる〟ことを拒否していることと変わらない。そういうプレーヤーのパスは「引っ込みます、ハイ、ここからは僕の責任じゃないですよ~」パス、簡単に言うと〝責任放棄〟パスになる。全てのことに対し〝関わる〟ことを放棄した人間の集合体がチームならば勝てるはずはない。

     人に〝関わる〟ことを拒否したマタ~リマタリの中2病患者によるサッカー。
     観ていて面白いはずがない。
     U-14全体が毎年、何となく鬱屈するのも中2ならではのことなのかもしれない。

     処方っ! 何よりも普段の生活態度を直すこと。人とキチンと〝関わる〟ようにする。アイサツは当たり前。ハッキリと人と〝関わる〟意思表示のために大声でなけれならない。そして、大人にもハッキリと自分の意見を言おう。怒られたらどうしよう? なんて考えない。どうせナマイキと思われているのだ。〝関わった〟ならば、とことんナマイキを突き通せ。その上で、人の話を聞こう。〝関わる〟ために聞かねばならない。聞いた後は、そのことについて友達と話そう。ケンカになってもいい。話せ。とにかく話せ。友からウッセ~ヨと言われても話す。怒ってもいい。とにかく引かない。引かずに分かりあえるまで話す。とことん〝関わる〟。それで壊れる人間関係は中学生レベルでは「ない」はずだ。普段、あまり仲良くしてないといっても。少なくても、

     一緒にサッカーで〝関わっている〟仲間だろ?

     生活でそれができるようになると。サッカーでも〝関わる〟ことができるようになる。ボールが欲しいと思うならば、活躍したいならば、その場所はどこか? を考える、そして見つけようとするようになる。最初のうちは、考えたことが合っていようが間違っていようが関係なし。そこに走る、考えた上での〝関わろう〟とするアクションが大事。次を考え続ければ、そのうち動けるようになる。とにかく自分が活躍できる場所を探し、そこに走る。そしてそれを試合中ずっと続けるようにする。知ってるか?

     それが人もボールも動くサッカーだ。

     中2のサッカー少年諸君。テメエのことだけ考えるな。人の気持ちを読め。親に反抗するなら逃亡せずに正面から向き合え。親の気持ちを分かろうとしろ。「自由だ~」「権利だ~」「人権だ~」「自我の覚醒だ~」? んなもの「甘え」の象徴でしかない。そもそも勤労・納税・教育の国民として義務が果たせないヤツに。責任も全く自分で負えないヤツに。人と正面から〝関われない〟ヤツに。我が日本国は憲法として「権利」を認めていないっつ~のっ!

     サッカーで強くなりたいならば。〝関われ〟。徹底的に人と〝関われ〟。傷つくことを怖れるな。そうやって、徐々に日本から中2病がなくなれば。数学も理科も世界一、そしてサッカーW杯優勝も夢ではなくなるかもしれない。

     ただ…。安心は禁物なのだ、お母さん方。中2病が癒えたとしても。次の関門が、またまたやって来る…。中2が終わると次は中3。つまり15歳ということ。そう、あの名曲の時期が待っている…。

     ♪盗んだバイクで 走り出す~♪ 「15の夜」(笑)。


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