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    復権。 

     西武球場は寒そうだ…。


     日本シリーズが面白い。ジャイアンツvs.西武というカードもいい。両チームともペナントレースの覇者だということもある(当たり前だと言ってはいけない。知らない人のために一応、書いておくが今は「クライマックスシリーズ」とかなんとかヘンな制度があって、ペナント覇者が必ずしも日本シリーズに出られるわけではないのだ…)。今日を終わって2勝2敗という「見ていて5分」という感じもいい。原監督に渡辺久信監督という〝僕らの世代〟の監督対決もなかなかいい。でも、見ていて一番面白い要素は、

     有名でない若手選手が、たくさん活躍していることだ。
     すごく新鮮~っ。

     野球好きの方は、「それはお前が今の野球を知らないだけだろう?」と言うかもしれない。もちろん、それはそうなのだけど。でも僕だけじゃなく、「昔は野球を見たけれど、今は見ない」という人が今年の日本シリーズを見たならば、ケッコウ僕と同じ感想を持つのではないだろうか? フツーは「知らないから、つまらない~」という方向に行きそうなものだけれど。そうはならなかったのが自分でも不思議だ。知らない若手の一生懸命なプレーが心を打ったのかもしれない。ホントに若手がイキイキと大活躍している。特に西武の若手が目立ったのだが。ジャイアンツからもわりと、そんな感じを受けた。

     ふ~ん。ちゃんと育っているんだなぁ~。
     来年から見ようかな? また日本プロ野球を。

     いまや明けても暮れてもサッカーという雰囲気の僕だけれども。これでも大学生の頃までは、後楽園・その後の東京ドーム、とチケットを自分で並んで買ってまでして、よく見に行ったのだ。そりゃそうだ、群馬のカタイナカで育ったのだもの。娯楽=テレビ=ナイター=ジャイアンツという図式がカラダの芯まで染み付いているのも道理だろう。それが、すっかり興味が失せてしまったのはなぜか? これには理由がある。ジャイアンツの大味な野球がツマラなくなってしまったからだ。

     FA制度が始まって。12球団のエースが…4番が…みなジャイアンツにやって来る。最初の頃は、「おぉ~っ! いいぞ、いいぞ~っ!」と思っていたが。何度もそれが続くうちに、これが実にツマラなくなっていった。それでも松井55番がいるうちは応援もしていたのだが…。彼がヤンキースに移籍してからはホントにどうでもよくなってしまった。

     僕と同じ理由で国内の野球を見なくなった人、たくさんいるでしょ?

     この話。サッカーにとって、野球という対岸の火事ではない気がする。というより、野球より移籍が自由なサッカーの方が実は直面する問題なのかもしれない。自前で育てず、買い漁る…。レアルがその最たる例か。日本で言えばレッズもそうなりつつあったが、ユース「3キ」の出現によって変わりつつある予兆も見える。さてレッズはどうなるか? 来年2009シーズンで答えが出るだろう。

     僕らの関わる少年サッカーの世界だって、「プロの世界の出来事」と傍観できない現状がある気がしてならない。全て自戒として書くが、「育成」という言葉を、ただのお題目にしてしまっていないだろうか? お手々つないでのゴールインは確かに絶対に間違いではあるけれど、実力主義の競争の世界なのだから当然! とばかりに子どもの可能性を否定して「上手な子」「強い子」だけを選んで「全ての試合」に挑んでいないか? 育たないことを「育たないヤツが悪い」「着いて来れないのは心が弱いから」と理由を子どものせいにしていないか? 「育たないなら、他から連れてくればいい!」と思っていないか? 常に自分の力の至らなさを反省し悔い改めているか?
     
     少なくても僕は。上記全てに対し、自分が「できている!」と胸を張っては言えない…。
     
     きっと。「できている!」と胸を張れる指導者がいるチームは、「いいチーム」と呼ばれるのだろうなぁ。そしてそのチームは、きっと見る者の心を熱くさせてくれるのだろう。裏を返せば、見る者の心を熱くできないチームは、いいチームではないということか。例え、そのチームが「常勝」であったとしても、だ。

     遠いなぁ。いいチームを〝創る〟道は。

     日本シリーズは明日6日第5戦を迎える。たまには騙されたと思って野球中継を見てみてほしい。失敗を怖れず、伸び伸びプレーをしている若手を見ることができると思う。先に王手を掛けるのはライオンズか? ジャイアンツか? それは「今」はわからないけれど。必ず見る者の心を熱くするゲームが展開されるはずだ。両チームとも復権した「いいチーム」だから、今は。

     ただ…。裏番組「ヘキサゴン」→「はねとび」の方が娘の心を熱くするみたいなんだよなぁ…(苦笑)。



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