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    ハーレム。 

    のち 明日は台風。だから夜更かしもOK。


     子供の頃から好きな場所がある。まず、「スーパーマケーット」。ケッコウ、ビンボーな家庭に育ったものだから、食べ物が何でも揃っているスーパーに行って、「これ、どんな味がするんだろう」と想像するのが大好きだった。自分の金で買えるようになると、なおさら好きになり、今でも1週間に1度、2、3カ所のスーパーのはしごをする。「花屋」も大好き。金のない子供にとって、見たこともないキレーな花が並ぶ店先は、まさにワンダーランド。ハイビスカスにハワイを感じ、一日中「アロハ~っ!」気分に浸っていたこともあった。

     が。NO・1は「本屋」。

     自分が知らないこと、それはエロからマジメなものまで含めて、が書いてある本がズラリと並ぶ大書店。そこに行くと恍惚の境地となる。とにかく、本屋に行くことを毎日の楽しみにしていた時期があった。もちろん、立ち読み。買うお金なんてないんだもの。ハタキで叩かれようが、「シッシッ」と犬のように追い払われようが、おかまいなし。最後には店の主人に「汚すなよ。汚さなきゃ毎日来てもいい」とお墨付きまでもらった。同じ理由で図書館も好きだったが、本屋ほどではない。雑誌も含め新刊本が所狭しと置かれている光景が大好きなのだ。今でも本屋に行くとマジに思う。

     「ここにある本が全部、自分の物だったら…。幸せだろうなぁ…」。

     そう思うと、もうダメ。気がつくと、見境なく夢遊病者のように本を買い漁ってしまう自分がいる。そして、必ず万単位の支払いを悔やむ。行ったら最後、財布は軽くなるわ、両手に5kg単位のバーベル並みの本を持つことになってしまう。なので、なるべく大書店には近づかないようにしているのだが…。

     今日、久々に大書店に出掛けた。行き先は日本橋の丸善。目的は息子が欲しいというサッカーの本を買うためだ。なんでも、KSC・T総帥オススメの本らしく「A市で何軒かみたけど、どこにも売っていなかった」という。ネットで買う手もあるのだが、普段からネットでは本を買わないことにしている。一応、内容を見てから買いたい派なのだ、僕は。じゃあ、他の街でもいいじゃん? フツーはそうするのだろうが、僕はダメ。目的の本が売っていなくても、その代わりの本を万単位で買ってしまうからだ。絶対に「そこに行けば必ず売っている」本屋に行かねばならない。何軒か電話をして丸善にはあることを確認できていたのだ。

     いつもより早く出社をする。準備のためだ。本当はそんなに要らないのだが、5000円だけ持つ。我慢するとストレス溜まるし(笑)。んで、残りを机の中にしまう。余計な金、カードは危険だ。これだけのために会社に寄った(苦笑)。それだけ、僕にとって大書店に行くことは一大行事。 

     案の定、4990円分の本、3冊を購入して会社に帰った…。

     で、家に帰ってから、また地獄が待っている。本好きは買ってきた本をその日のうちに読まずには眠れない…(苦笑)。今は4時。さっきのさっきまで、買ってきた本3冊をじっくり読んでいた。T総帥オススメの本はさすがの内容。我がチームでも、この本に書いてあることは取り入れていこうと思う。2冊目は「日本書紀」(小学館、1890円)の上巻。この手の日本の超古典がブームだというので、前から読んでやろうと思っていたのだが…。読み終わったら、「疲れた」(苦笑)。でも、下巻もそのうち買って読みそうな自分がいる…。

     イヤだなぁ(苦笑)。

     3冊目がよかった! 「名門サッカー部のトレーニング」(宝島社、1100円)。別に、「名門がやっている練習」が載っているわけではない。どちらかというと、各名門高校のサッカー部の監督の考え方、サッカー部の雰囲気が読み取れる内容となっている。何が良かったかって、内容もさることながら書いているライターの文章がウマイ! フツー、この手の本は「こねくり回した日本語」で書かれたものが多いのだけれど、この本は、歯切れよく楽しく読ませる文章力があった。まあ、現代語訳とはいえ難解な日本書紀を読んだ直後ということもあるかも。

     子どもを全国クラス高校サッカー部に入れたいっ!と思っている人、オススメです。

     ウチ? まず、名門・私立高校サッカー部に〝入(い)れる〟財力がない(笑)。で、名門・公立サッカー部(市立U高校、住所を移しての藤枝東等)に〝入(はい)れる〟頭もない。精神修業的には鹿実、清商、市船あたりにブッコみたい気はするが、そもそも、名門に〝受け入れてもらう〟サッカーの技術がない~(笑)。そんなダメ親の僕でも楽しく読める本ではあった。やっぱ、本はいいよね。知識を増やしてくれるし、その知識を使っての、

     空想は自由だからね(笑)。

     おっと。息子の未来を空想しても意味はない。アイツ自身の人生だ。アイツがやりたいようにやればそれでいい。親はそのための「道具」であればいい。どうせなら、自分の空想をしよう。あぁ…。丸善のオーナーになりたいなぁ…。紀伊国屋もいいぞ。三省堂もいいし、書泉でもいい。ブックファーストがいいかなぁ。贅沢言わない、TUTAYAのアルバイトでも十分だ。とにかく本に包まれて暮らしてみたい。そうしたら、ハーレムだろうなぁ…。ハーレムかぁ…。 ハーレム?

     やっぱ、青い目の美女100人と好きな本1万冊だったら、美女の方がいい!(笑)。




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