2005.04.30 Sat
ムチャこそ、可能性っ!
- 少年サッカー
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自分で言うのもナンだが、僕はカナリの「強引な人」である。反省することも多々あるが、「三つ子の魂百まで」と思い、最近では、「開き直って」いる。とはいえ、今は、社会人だから、それなりの「ネゴシエーシェン」は行うし、割と準備も行ったりはする。ただ、そのネゴも準備も「突破」のためのものであり、「すんなり」を狙ったものではない。
不思議なもので、こういう傾向は「好きなスポーツ、好きなスポーツ選手」にも表れる。
母校ということもあるが、メイジのラグビーが好きなのも、その性格に起因してると思う。テレビ解説者が「ラインが余っているのに、なぜ、あそこでFWが突っ込む必要があるんでしょうね?」なんて言うと「それがメイジだから!」とテレビにツッコミを入れてしまう自分がいる(笑)。サッカーもそう。お気に入りの選手は大抵、「強引」がウリの選手である。ビエリなんか見ていると、「男ダゼィ!コイツは!」なんて思いで、ハートが痺れてくる!いい、悪いは別として、「華麗さ」よりも「泥臭さ」に魅力を感じてしまうタイプなのだ。
今日の我が地区前期大会Bクラス決勝トーナメント。コーチという立場を離れて、見る立場に立つと、非常に僕好みの試合が多数あったと思う。何より、「泥臭さ」が勝利の明暗を分けたゲームが多かった。
1回戦。UチームvsNKチーム。優勢にゲームを押していたのはUチーム。このチームは、どの年代も個人技が高いのが特徴。そして、華麗さも泥臭さも併せ持っている。今年の5年生チームもそう。華麗な10番、泥臭い6番・8番。見ていて胸がワクワクするチームである。でも。試合を決めたのは、もっともっと泥臭いNKチームの16番のシュートだった!
状況を説明すると。Uチームの左バックサイドにボールが転がった。バックがキーパーを呼ぶ。ホンの一瞬なのだが、キーパーの反応が遅れた。遅れたと書くとキーパーのミスのように聞こえるが、あれは「許容範囲」だろう。ホントにホントにホンの一瞬だけだったから。その一瞬を見逃さなかったのがNKチームの16番。その横、5~6mのところにいた彼は躊躇なく、ボールに飛び込んだ。見事なスライディング。一瞬の飛び込み。ボールはキーパーの頭の上を抜け、ゴールに吸い込まれた。
我がチームvsFチームの我がチームの4点目も素晴らしかった。自分の息子のプレーに感動を覚えたのは初めて(笑)。左サイドからペナルティエリアライン中央付近にライナー性のボールが上がった。二人のDFの間に「満員のエレベーター」に乗り込むようにカラダを捻り入れる。ジャンプして胸でトラップ。着地前に強引に左足インステップでボレー。ネットに突き刺さる。ビエリのシュートを見ているようだった(ホメすぎ?)。着地に失敗して倒れこんだのが、また、すっごく「不器用」で彼らしかった(足まで捻って、捻挫した、笑)。
ホメておいて落とすのもどうかと思うが(笑)。準決勝 我がチームvsライバルチームの、終了3分前の彼のプレーは「強引さ」に欠けた。同じようなシーン。今度はボールが下。前に二人。強引に割って入るのか?という期待を裏切り、横の味方にパス。「来る」と思っていなかった、パスを受けた子は予想通り、反応が遅れシュートを外した。準備ができてない!とその子を責める気はない。あの「横パス」自体が逃げだろう。例え、弾かれたとしても、強引に割って入って欲しかった!「強引好き」の僕としてとしては。負けているシーンなのだから、なおさらである。行かなければ、追いつく可能性はないのだから。
「華麗」を否定するわけではない。あくまでも好みの問題。ノールックでヒールを使う子供にだって、うまいなぁ。。。と感嘆はする。「まるでロナウジーニョじゃん!」。でも、な~んか、歯を食いしばってムチャする「逞しい」姿に胸を強く打たれてしまう自分がいるのですよ。。。
「ムチャだっ!」。でも。「ムチャこそ可能性!」ではないか?
ゴールを奪うために。それがサッカー。勝負は二の次。不器用でも。ムチャをホメてあげよう!
- [2005/04/30 17:38]
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