2007.09.29 Sat
鏡。
- 少年サッカー
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僕はだらしがない。脱いだモノぐらいは洗濯機にブチ込む習慣はできているが、出したモノは基本的に出しっ放しにしてしまう。「どうして、しまえないのっ!だから息子がマネするのよっ!」とショッチュウ嫁に怒られている。
息子よ。マネか?(苦笑)。
今日も叱られた。審判をして帰ってきて、レフリーシャツに付いているモノを全部、テーブルの上に置いたままだったからだ。adidasの野田鶴声社製ホイッスル、adidasレフリーウォッチ2本、審判ワッペン、フェアプレーワッペン、鉛筆2本、カードホルダー、イエローカードにレッドカード。そしてグリーンカード。「捨てるわよ!」、いえいえ捨てられたら困ります…。そこに次女がやってきて、「パパ、知ってるよ!このカードってこうするんでしょ?私、マネ上手なんだから~」。
娘に一発レッドを出されてしまった(苦笑)。
何をいまさら…と言われてしまいそうだが、子どもは大人のマネをして育つ。そういう意味では、その国の子どものサッカーを見れば、その国のサッカーがわかると言ってもいい。ん?日本サッカーの批判かって?いえいえ、今日は逆の「いい話」です。
今日はH広場に行って審判をしてきた。我がチーム主管の県大会我が地区予選C組が行われた。我がチーム6年生は全勝で決勝1次リーグ進出を決めた。ひとまずは、おめでとう! 次はもっと厳しい戦いが待っているが、それをぜひ楽しんで欲しい。まあ、それは置いておいて、僕が吹いたのはフレンドリーマッチ。KSチームさんvs.KSMチームさん(以下敬称略)。このカード、実は先週〝ホンチャン〟が行われていて、2-1でKSMさんが勝っている。もう対戦もないカードだから気楽ではあったのだが、公式戦の雰囲気そのままのグラウンドで行ったから緊張感はそれなり。両チームともゾロリとコーチが並び、保護者もニラみを効かしている(笑)。
くぅ~。ピリピリ。
こうなったら、悪ノリしちゃおう。
とことん、やっちゃおう!
僕は、緊張感を逆手に取った。「じゃあ、セレモニーから、やるよ~」。横1列でグラウンドに入り、回れ右っ。採用したのは略バージョン。審判を飛ばして左のKSさんが動いて右のKSMさんに握手をさせる。「キャプテンだけ残って~」。選手は散っていく。キャプテンは選手を代表して審判団と握手をしてコイントス。KSさんがトスに勝つ。「どっち攻める?」「このままでっ!」。上から下まで真っ白いユニホームがよく似合うイケメンキャプテンが答えてくれる。
マネとはいえ公式戦さながら。いい緊張感を持ってキックオフっ!
前半。最初の事件が起こる。KSMさんが強烈なナイスミドルシュートを撃つ。ジャンプ一番、キーパーがナイスセーブ。手首で弾いた。コーナーキックっ!あれれ?キーパーが立ち上がらない。どうやら、手首を負傷した様子だ。すぐに試合を止め、ベンチを呼ぶ。そこにトコトコっとシュートを放った少年が寄ってきて…。
「ごめんね…。大丈夫?」
いいねぇ! その相手を思いやるココロ、最高。そもそも謝るようなシュートじゃないのだ。ミドルだもの。どちらかといえば「撃ちも撃ったり、止めも止めたりっ!」という類のシュート。子どもだから、それくらいフツーでしょ? と思ってはいけない。案外、いないよ、こういう場面であやまりに来る高学年のプレーヤーって。すぐに背番号をチェック。○番っと。
試合が終ったら、グリーンカードを出そう!
次の事件も前半。激しいボールの取り合いでKSさんの右サイドの子がコケる。でもKSMさんのファウルじゃない。正しくボールに行っている。転んだ少年は立ち上がれない。低学年だったら、すぐに笛を吹くが5秒待つ。1、2、3…。ここで誰かが叫ぶ。「出せよ、ボールっ!切れよ、ゲーム」。タッチラインをボールが割る。アウトオブプレー。ゲームを止めて、転んだ子のところに駆け寄ろうとすると「大丈夫です」と立ち上がる。ナイスガッツ!フエで試合再開をする前に僕が一言、「さあ、この後、どうすればいいのかなぁ?」。すると、誰彼ともなく、子ども達が叫ぶ。
「スローイン、キーパーに返せよっ!」。
キーパーにボールが戻って、キーパーも「ありがとう」。背番号をチェックするまでもない。両チーム全員に終了後、グリーンカードを出してあげよう。
実は最近、少年の審判をしていて、気になっていたことがある。Jリーグのマネなのか、「WHYポーズ」が多過ぎるのだ。少々のことはコチラも黙っているが、あからさまに「WHYポーズ」をとることが当たり前になっていないか? 少年サッカーなのに。主審の時なら即、黄色いカードなのだが…、問題は副審を担当している時。明らかにボールが出たっ!と旗を上げると「WHYポーズ」。で、ナナメから見ているベンチが「なんだよっ! 審判っ!」。あのね~…(苦笑)。
大人も子どももJリーグに感化され過ぎ~。
そんなことを思っていた矢先だったから、今日はうれしかった。久々に審判をやっていて、いい気持ちになった。どちらもアッパレなフェアプレー。当たり前だろ? と思ってはいけない。実はルール上、返す必用なんてないのだ。そのままシュートして点が入れば得点よ? でも、子ども達は知っている。テレビで見ているから。Jリーグの試合で見ているから。さらにいえば、例え知っていたとしてもテンパって試合をしている小学生がなかなかできることじゃない。でも、今日の2チームはやろうとした。そして見事に、できた。
両チームに拍手っ!
Jリーグの選手の皆さま。WHYポーズを止めろ!とは言わないが、フェアプレーも、もっともっとやってくれ。テレビ関係マスコミの皆さま。ガンガン、フェアプレー影像を流してね。某局アナウンサーは「ゴー~ル!」はいいから、「フェアプレー~!」を連呼してね~(笑)。どんどん、煽ってくれれば、日本中がフェアプレーであふれるはず。
いいプレーがマネされれば、日本のレベルは必ず上がる。
フレンドリーマッチは試合自体もいいゲーム。KSチームはドリブル主体で、繋いで小気味よく攻める。対するKSMは「大きな声」が武器。「フリーっ!」「マノン!」「行こうよ、行こうよ」…。聞いていて清々しくなる声のオンパレード。当然、ボールも繋がる繋がる。どちらも「いい指導」をしている証拠。普段のコーチのマネをしっかりと子ども達が実践している。勝敗? どっちでもいいじゃん! もう一度、
両チームに拍手っ!
あまりに気持ちいいので、終了のアイサツも「開いて」ベンチに「礼っ」。
大きな拍手がプレーヤーに注がれた。いやぁ、いい試合だった。ん? 最初の「だらしない話」に繋がらないだろうって? それがね~、聞いてビックリしないで欲しい。ホントに「たわけっ!」なことを僕がしでかしたのだ。ピッチの外に出て、本部の椅子に座ってから気がついたことがあるんだよなぁ~…。
グリーンカード出すの忘れたっ!(泣)。
- [2007/09/29 23:48]
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