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    OB。 

     暑いのだが。ピークは越した感じ。


     我がチームの3年生には3人の女の子がいる。上手いか?上手くないか?と聞かれれば、上手くない(苦笑)。でも、3人ともスゴク根性がある。朝とはいえ、この酷暑の中、「コーチ、気持ち悪い~」と一度も言わずに元気に朝練に通ってくる。逆にコチラが心配してしまうが、どこ吹く風で超マイペースで頑張っている。

     小学生でも。女は強い(笑)。

     この3人、3人が3人とも兄がいる。兄は皆、息子と同級生の11期生だ。当然、みんな、中学でサッカーを続けている。KOちゃん兄ちゃんであるHRクンはホーム中サッカー部。TKちゃんのお兄ちゃんはKSCにいるTクン。そして、一番のド根性女・SOちゃん(僕はこの子が我がチームで一番日本代表に近い!と思っている)のお兄ちゃんは、あの息子と同じくらいメシを食うSクンだ。

     今日は、そのSクンの話。

     SクンはAジュニアユースの一員だ。このチームはUチームが母体。ここに昨年度のKHチームの主力、KKチームのエース、ライバルチームが誇ったSGクン、キーパー・KNクン、等が加わった。おっと忘れちゃいけない、我がチームからYクンも行った。つまり、スゲェ面子が揃っている。ちなみに、この年代はASチームもASCも評判がいい。A市を盛り上げたメンバーがバランスよく分かれた。

     どこもかなりの強豪だ。今から、プレミアカップが楽しみ~。
     KSCもよほど気合を入れにゃいかん。

     その中で、Sクンも頑張っている。彼が我がチームに入ってきたのは、つまり、本格的にサッカーを始めたのは、5年生の時。それでも、A市イチの快足とその175cm以上、体重もそれなりの重戦車のようなカラダを活かして、卒団の頃には「なくてはならないプレーヤー」に育った。2月のライオンズ旗大会では堂々の先発を張っていた。ただ、いかんせん、始めたのが遅いだけに、まだとても「上手い」とは呼べない。

     それは、Sクンも分かっている。でも、Sクンは上手くなることを諦めていない。上手くないからこそ、天狗にならずに地道に黙々と練習をしている。この夏休み、Aジュニアユースの練習は夕方からだ。では、Sクンは午前中に何をしているか?というと。なんと、我がチームの朝練に来ている。3年生の妹達、小さい子達と一緒に基本のドリブル練習を必死に懸命に、こなしている。

     Sクン、Sクン!とチビッコ達にも大人気だ。

     僕は彼に「来なさい!」とは一度も言っていない。あくまでもSクンは自主的に来ている。もちろん、妹の面倒を見よう!もしくは親御さんに「見てきなさい!」と言われているのかもしれない。でも。この姿勢、努力が花開かないはずがない。それを証拠に、Sクンは少しづつだが、上手くなってきている。きっと、中学生相手の練習では、まだわからないこどだろうけれど、僕の目にはボールタッチが柔らかくなってきていることが分かってきている。

     がんばれ!Sクン。キミのその努力は、絶対にムダにならない!

     息子もKSCが休みの日には必ず朝練に顔を出す。先週の金曜はAクンも一緒に来てくれた。中学生だから、遊びにも行きたいだろう。デートだってしたいかもしれない。何より大切なOFFなのだ。だから、僕は決して無理強いはしない(多少、息子にはするなぁ、笑)。でも、みんな嫌な顔1つ見せずに、楽しそうに小さい後輩達とボールを楽しそうに蹴ってくれる。こういうメンバーが自然と増えれば、我がチーム大強くなるかもしれない。いや、例え、強くならなくても、

     誰もが羨む「いいチーム」には必ずなれるはずだ。

     これは我がチームだけの話ではない。世の中に、OBが自主的に来てくれるようなチームが増えることは、日本サッカー全体のレベルが上がることに必ず繋がる。いや、日本の国、全体のレベルが上がっていくと言ったら言い過ぎか? そういうチームが1チームでも増えればいいな!と心から思う。

     Sクンは今朝も来てくれた。そして、いつものように一緒に汗を流した。終了後、いつもように僕が奢ってやったアクエリアスを美味しそうに飲んだ。そして、ポツリと照れながら、ハニカミ笑顔で僕に語りかけてきた。「ヨカッタっす。コーチを続けてくれるんですね」。

     ゴメンな、Sクン。お前にまで心配掛けて…(泣)。


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