2005.09.22 Thu
コダワレ!



以下は、この5月に我がチームに入団してきたS君のサッカーノートの一節。こう書け!とは一言も言っていない。
〈どうして負けたか?〉
①みんながボールばっかり見ていた。
②「勝つ!」という気持ちがなくなった時に点を取られた。
〈次の試合でやりたいこと〉
①周りを見る。②声を出して最後まで頑張る。
良いっ!GOOD!非常に良い!VERY GOOD!全てが良い!感激している!いいポイントは、4つ。
1.「分析」をしている!
当たり前ということなかれ。その中身が合っていようが間違っていようが、「なぜ負けたか?」を自分で考えようとしている。そして、その中身も間違っていない。
2.「目標」をきちんと考えている!
次に何をすればいいか?を、自分の力で考えている。
3.まとめ方が素晴らしい!
〈やまかっこ〉を使って、項目がきちんと分析と目標に分かれている。さらに①・②と数字をふった上で箇条書きに簡潔にまとめてある。
4.言葉がポジティブである!
「ボールばっかり見ないようにしたい」と書かずに「周りを見る」、「勝つ!という気持ちがなくならないようにしたい」と書かずに「声を出して最後まで頑張る」とポジティブな表現になっている。子供の書く文章では、なかなかできることではない。普段からポジティブにモノを考えている証拠。ついでに言うと、「まわり」」を回りと書かずに「周り」としてあるのも良い!学校で習っていることもキチンと生きている、笑。
僕は「勝負」には、ものすご~くコダワル人間である。誤解のないように書いておくが、「勝ち」にのみコダワルのではない。「勝ち」と「負け」=「勝負」にコダワル。「勝った」時には「勝った」理由があるし、「負けた」時には「負けた」理由がある。その理由をきちんと分析して次にいかに繋げるか?が大切だと思っている。だから、「勝ち」と「負け」を交互に繰り返したい(ホントよ、笑)。まあ、「やるからには勝ちたい!」し、「勝つために、負けた時も考える」わけだから「勝ち」の比重が高いと言われればそうだけど。カッコつけた言い方をすれば「勝つこと」が目的ではなく、「勝つために!」が「成長」の手段にならなくてはいけない!と強く強く思っている。だから「勝ち」慣れてはいけないし、「負け」に慣れてはもっといけない。
なんだか、「生バナナ」を10回言っているみたいな「言い回し」になってしまった(笑)。
諸君!まず強く願おう!「カチタイ」、「ツヨクナリタイ」。その気持ちが「カツ」に「ツヨク」に繋がっていく。「そのために何をするか?」をポジティブに全員が考え始めた時に「大きな前進、そして勝利!」が待っている。「勝負」というコダワリのないサッカーからは、技術だけしか生まれない。その上で、「強いハート」も手に入れるためには「勝負」にこコダワろう。
「サッカーの上手いプレーヤー」を育てる前に。僕は「ハートの強い人間」を育てたい。
明日、S君にノートを返すために「コーチの感想」を書き入れた。
「〈次の試合でやりたいこと〉を23日やろう!そして。勝とう!」。
- [2005/09/22 17:00]
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