2007.06.21 Thu
家族全員無事ではあったよ、ビリー。


ビリー・ブランクスさま。
ゴメンね。今日は本当にゴメン。君のことが書けなくなってしまった。本当にゴメンね。実は何日も前から、君の来日の話を聞いていたんだ。だから、もう決めていたんだよ。6月21日のこの日記には、君のことを書こう!ってね。だって、おそらく人気者の君のことだから、テレビだラジオだ、と出演しまくるのは分かっていたんだ。今日だったら「ビリーズ・ブートキャンプ」を知らない人に説明をしなくても大丈夫!って楽しみにしていたんだよ。本当なんだ!
でもね。ビリー。聞いてくれる? 我が家はそれどころじゃなくなってしまったんだ今日は…。みんなでホタル見た翌日のシアワセな朝のはずだったのに…。
朝。6時50分。嫁が騒いでたんだ。「お財布の中が…。カラよ~」。眠気マナコで僕は起きた。「はぁ~?」。息子も起きてきた。「なんだよ~」。嫁が続ける。「お財布の中にね。1円もお金が入っていないの。ケッコウ入っていたのよ。珍しく。私のガン1年検診のあとだったから」。「知らないよ」「知らないよ」。僕たちは口々に言ったよ。嫁は「分かってる。疑っていない。そうじゃなくて。まず、いつも置いてあるココにお財布がなくて。このお釜の上にポンって置いてあったの。それで中を見たらないのよ~、1円も」。それって…?
「泥棒だよね。これって泥棒が入ったってことだよね?」
すぐに110番!日本では警察は110番にコールするんだ。「事故ですか? 事件ですか?」と警察。「泥棒です! 泥棒が入ったんです!」。住所を言うと「すぐに行きます。現場を保存してください」って言われて電話を切った。玄関は閉まっていた。雨戸も全部閉まっていた。あとは…。
勝手口だっ!
そう思って、勝手口を見た。何か陰が写っている。網戸が上下とも切られているんだ。それが折れて重なって陰を作っている。ドア自体のロックは上下ともしてあったのだけれども、スライド式のガラスのロックはしていなかったんだよ。暑かったからね。風通しがいいように開けてあったんだ。切った網戸から手を入れ上下ともロックを開けて進入したらしい。
怖いのは、ココから。僕は1階の隣の部屋で寝ていたんだ。昨日は暑かったから、タイマーでクーラーを掛けた。クーラーは財布が置いてあったリビングにある。つまり仕切り戸を全開にしていたんだ。財布の置いてあった場所から僕のところまで3m。絶対に僕の姿を犯人は見ている。見ているからこそ、財布を持ってお釜の位置まで移動した…。すぐに逃げられる勝手口のそばまでね…。
警察は鑑識まで来た。全部で5人の警官。すごく正義感の強いお巡りさんで憤っていた。僕が「勝手口の窓といってもロックをしていなかったウチが悪いんです…」と言ったら、「旦那さん。そうじゃない。犯人が一番悪いんです。許しちゃいけない」って言ってくれた。1月ほど前に他地区でも同様の犯行が行われたらしい。被害届を作成しながら、いろいろと話してくれた。世の中の話とその手口を。いいお巡りさんだった。
ちなみに。犯人は知らなかったんだろう。ウチの裏、100mくらいのところは警察の独身寮。このお巡りさんはココに住んでいるとのこと。だから「余計に悔しい。ごめんなさい」って謝ってくれた。お巡りさんのせいじゃないのに。ねっ?いい警官でしょう?
さすがに会社は休んだ。切られた網戸をそのままにするのが気持ち悪くて。ロックすれば入れないのは分かってはいるけれど。軍隊式トレーニングを考案した君なら分かるよね、ビリー。嫁の友達の実家が工務店でガラス屋さんをすぐに手配してくれた。この工務店のおじさんとガラス屋さんが、すごくいい人。「そういう事情なら、何より優先だ!」と15時までに直してくれた。
本当に日本もまだまだ捨てたもんじゃないよ、ビリー。泥棒を除いては。
夕方。もっとスゴイ事がわかった。被害にあったのはウチだけじゃない。半径200mくらいの間4件。手口はみんな一緒。進入して財布の中身だけ取っていく。足がつかないように余計なことしない。ズル賢い犯行。アメリカは犯罪が多いって聞くけれど。君の田舎・ペンシルバニアはきっと平和だよね。
ロックをしていなかったウチが悪い。でも、できれば家に鍵も掛けずに近所の公園でサッカーができる世の中になればいいなぁ…とは僕は今でも思っているよ。そうならない限りは鍵は掛けなくちゃいけないのが今一番残念なことだ。
ビリー。本当にゴメン。今日、君のエクササイズのことを書けなくて。
- [2007/06/21 23:51]
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