2007.06.17 Sun
8月のトマトは、もっと食べたい(笑)。
- 少年サッカー
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本日、県NO1チームが第31回全日本少年サッカー大会我が県代表に決まった。3年ぶり6回目の全国大会出場となる。目指せ!2度目の全国制覇!
おめでとうございます。
実は先程、県NO1チーム・M先生から電話をいただいた。本来であれば、僕の方から「おめでとうございます」電話をしなくてはいけないのところだが、遠慮していた。たくさんの関係者、たくさんの親交チームからのお祝い電話でテンテコマイのはずだもの。僕ごときが、電話をすること自体がおこがましい。後日、落ち着いた頃に祝福の言葉を言えばいい。そう思っていたところの電話。先生いわく、「お世話になった人には御礼を言わなければ」。
毎回のことですが。参りました。
「あらためまして。おめでとうございます」「おおっ!ありがとう。なんとかな~」。この後、いろいろ県大会の試合の感想を聞かせていただいた。書かないけど(笑)。「ところで先生、実はこの数日間、僕は不安で不安で仕方なかったんですよ。貴チームが優勝できなかったら、マズイなぁ~と」「なんで、君がそう思わなくちゃいけない?」「だってですね、ホラ…」。
話は水曜日に遡る。
その日、僕は昼寝をしてしまっていた。起きたら17時40分。あ~っ、もうこんな時間か…。10分後、バタバタと息子が学校から帰ってきた。もうとっくにKSCの練習に行ったと思っていたのでビックリ!「学年代表会議があって…」とのこと。仕方がないので、クルマで送って行くことにした。
19時ちょい前にグラウンドに着く。まっ、せっかくだからゆっくり練習を見ていくか…と思って立っていると「お~い、どうした?」とM先生から声が掛かった。普段、僕は水曜に迎え番ではないから意外だったのだろう。事情を話すと、「そうか。じゃ、そんなところで遊んでいてはダメ。手伝って!」。
はっ? 手伝えって…?
先生に連れられ、グラウンドの真ん中に行く。5年生が今まさにミニゲームを始めようとしているところだ。「お~い、みんな。新しいコーチだ」と先生。
えっ?えっ?え~~っ?
「よろしくお願いします!」。体育会系小学生の声が響く。「大丈夫。ミニゲームやらせておけばそれでいいから。おいっ、みんな3タッチ制限だからな!」「先生、いやっ、そのっ…」「じゃあ、頼んだよ~」。丁度、すぐそばを「何をしているの?」という顔でランニング中の息子が通り過ぎていく。エっ、エライことになってしまった…。どうしよう…。そう思っているところに5年生が話し掛けてくる。「コーチ、名前は?」。なっ、な、名前か~。。。えっと、えっとね、ん~、
「キョウダケ。キョウダケだよ」。
「キョウダケ?じゃあ、よろしくお願いします、キョウダケコーチ」。遠慮なくミニゲームが始まる。詳しくは守秘義務がありそうだから書かない(笑)。書かないけれど…。1つだけ書いちゃおう。そのゲーム、フツーのチーム内のミニゲームの「モチベーション」ではないのだ。とにかくスゴイ、マジバトル。究極の負けず嫌いが揃っている証拠だ。呆気に取られた。「…」。
でも、「今日だけ」と言っても一応コーチらしい発言もしなくちゃならない…。コッチは百戦錬磨のオトナだ。いくら県NO1チームと言えども、子どもにナメられるわけにはいかない。途中でゲームを止めてルールをチョコっと変えてみたりした。このぐらいは許されるだろう。その上で、一番差し障りのない言葉「いいねぇ」「いいねぇ」を繰り返す。だって、ヘタなこと言えない…「いつもと違うこと」になってしまうかもしれないから…。
「お~い、水入れろ」。やっとM先生から声が掛かった。ふ~っ。とりあえず僕も休める。緊張した~。やばかったなぁ~。心に余裕が出てくると色んなことが見えてくる。そうか、これはM先生の優しさなのだ。
「近くで見ろ。そして感じろ。自分のチームで何をやればいいのか?を感じてみろ。そこから先はオマエが考えることだ…」。
そんな思いが伝わってくる。ありがたい。涙が出るほど感謝感激だ。よし。思い切って、あえて調子に乗ってみよう。次はこうして、あ~して…。今、思い返すと、よせばいいのにそんなこと考えていたのが運のツキだった。水を飲んだ子ども達が帰ってきたのだが…。ん?ん?何かメンバーが違うような…。「今度はそいつらを頼むよ」と先生が叫ぶ。
えっ?えっ?えっ?えっ?えっ?え~~~っ!? ありえない~!
6年生、代表チームじゃないですか…(泣)
「コーチ、名前は?」「キョウダケ」「ルールは?」「えっと。こうやって」。さっきと同じ会話が繰り返されるが…。マズイ…。この展開はヒジョーにマズイ…。この子達には、ヤバイ…。だって、今週末には、この子達が今までずっと目標にしてきた大一番が控えているのだから…。ヘタなこと絶対にできない!グラウンドの外にはズラリと父兄が並んでいる。その目が光っているみたいに見える。ヤバイよ…。目の前、暗くなってきた…。
そこからは、よく覚えていない(苦笑)。
だから。祈っていたのだ。「頼む!県NO1チーム、勝ってくれ~」。他のチームの皆さん、ゴメンナサイ。皆に勝って欲しかったけれど。ツマラナイそんな個人の理由があったのです。正直、ホッとした。考えてみれば、長い年月に渡って培ってきた彼らの力が、「キョウダケ・ヘッポコ コーチ」の少々の言葉で狂うはずはないのだけれど。
でも、何となくわかるでしょう?僕の気持ちも~(苦笑)。
「はははっ(笑)。なんだそんなことか。こちらこそ、お礼を言いたいくらいだ。1回戦が終って、1週間。その間、ずっと気張っていたら疲れちゃうだろ? サッカーやりながらでも気分を変えなければいけない。いい気分転換になったはずだ、子どもも」。
はっ、はぁ。そんなもんでしょうか?
「気持ちを切り換えないとな。今日だって、オレはもう切り換える作業をしたよ。県スタから帰ってきて、そのまま畑でジャガイモ堀りだ」。
なるほど。何から何まで勉強になる。サッカーの技術はもちろんだけれども、実はこの「精神管理術」こそがココ一番の底力の秘密なのかもしれない。いや、絶対にそうだと思う。事実、今大会、ハーフタイムでガラッと県NO1チームのサッカーが変わったのを目にした人も多いはずだ。
この域に達するには僕は、あと100年くらいかかりそうだなあ(笑)。
最後に僭越だけれども「キョウダケ」コーチのアルバイト代くらいオネダリしてもいいかな?と思い、キヨミズの気持ちで言ってみた。「先生! その今日収穫したというジャガイモをぜひください!」。返事はOK。ラッキー!最高の報酬をいただけた。2007年6月17日、M先生収穫のジャガイモだ。間違いなく、
埼玉イチの味がする。
☆選手諸君、本当におめでとう。今日がスタートです。8月は必ず日本一になってね!
- [2007/06/17 22:54]
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