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    母。 

    のち 明日はペンキ塗り…。


     ご存知の通り、昨日、東京6大学野球で「佑ちゃんのいるワセダ」が優勝を決めた。で、本日(6月4日)付のスポーツ新聞の1面を見比べた。ニッカン「佑ちゃん 胴上げにビックリ」。スポニチ「斉藤胴上げ ! 1年生で舞った」。サンスポ「斉藤V舞い」。報知「優勝!佑ちゃん舞った」。デイリー「胴上げ王子だ 〝佑〟勝投手」。トーチュウ「優勝 佑ちゃん舞った舞った舞った」。

     ん~。キレーな揃い踏み。予想通りだけど(笑)。

     「1紙ぐらい違ってもいいんじゃない?」「変えた方がビジネスチャンスだろう?」。正論だ。しかし、わかっていてもやらねばならぬ時がある。商売よりも昨日の1番のニュースを優先させるのが「使命」だったりもするのだ。

     だからこそ。記事の「視点、文章自体の上手さ、手法、構成」やレイアウトの大胆さなどで差別化を図ることになる。なのだが。今日はなんと、「手法」の部分でもキレーに報知を除く5紙が揃ってしまった。まあ、使い古されたものとはいえ、揃ってしまった「手法」も「王道」だから、これもいたし方ないだろう。報知だって「使わなかった」のではなく、「使えなかった」のだと思う。その手法とは…

     「手記」だ。

     トーチュウ=「早大主将・田中君 独占手記」。デイリー=「早大・應武監督 独占手記」。サンスポ=「兄・聡仁さん 独占手記」。スポニチ=「ハンカチパパ 寿孝さん独占手記」。で、ニッカン=「『母が見た佑ちゃんの成長』 手記」。

     すっごい争奪戦だったんだろうなぁ(笑)。

     まあ、トーチュウとデイリーは困った挙句の選択だろう。やはり、家族がいい。サンスポの「兄」から、やっと読みたい感が出てくる。確か、お兄ちゃんは、佑ちゃんが早実時代、一緒に暮らしていたはずだから。どうでもいいことだが、このお兄ちゃんは僕の高校の後輩だったりする。ついでに言うと、負けた慶應の相場監督は先輩だ。僕が1年の時の3年生。夏の県予選の応援に行ったなあ…。

     おっと、話を戻そう。スポニチは、かなりいい。スポーツ紙の読者はオトコが大半だ。そのオトコの僕からすると、これが一番読みたいと思う。興味あるじゃないですか!父がどんな英才教育を施したか、を。新聞で読む「○げ○よ日記」みたいなものだ(笑)。

     で、ニッカン=「母が見た佑ちゃんの成長 手記」。父よりどうなの?と思ってはいけない。各新聞社が最初に狙うのは「母 手記」なのだ。まず、母しか知らないエピソードはすごい。必ずグッと来る。読みたいかどうか?は別として。読者のハートを揺さぶるのは父手記ではなく、間違いなく母手記だ。

     母の思いに勝てるものはない。

     「…前略…まさか1年春から4勝できるとは…中略…周りの期待が大きく、勝って当たり前というか、そういう雰囲気の中で、本当によく頑張ったと思います。…中略…常に話しているのは『佑樹らしく常に謙虚さを持ってやっていくんだよ』ということです。…中略…4月に入寮してから精神的にも大変だったと思います。…中略…でも私が聞くと、答えはいつも「大丈夫」。…中略…今は料理も作ってあげられません。…中略…『まぐれでもいいから打って』と祈っていました。…ウイニングボールは寮の部屋に置いてあると思います。「お父さんやお母さんにプレゼントする必要ないからね」と前もって話しておきました。入学直後の大変な時期に苦しみながら挙げた勝利は重みがあると思います。佑樹がそれを見て、今後の野球人生の励みにしてほしいと思います。…中略…私たち親の前では「子どもの頃の佑樹」のままです。…中略…母の日にカーネーションが郵送で届いてビックリしました。こっそり送ってくれたことを思うとホロリときちゃいました。…中略…佑樹の野球人生はまだ始まったばかりです。…中略…技術だけでなく人間的にも成長して欲しいと願っています」。(ニッカンより抜粋)

     泣いた。かなり泣いてしまった。

     本当は全文掲載したかったのだが。200行(1行=12文字)以上あるので勘弁してほしい。長いのも母手記の特長(ちなみに他は60行くらいだった)。読みたい人はコンビニに走って。まだ売っている(笑)。新聞では「ほとんど話のまま載せた」とのこと。謙虚で地道で愛ある「斉藤しづ子さん」が感じられる。

     母親ってスゴイ。子を思う心は誰にも負けない。

     このブログを読んでいるサッカー少年の母の皆様。息子は必ず、母の思いを知っています。佑ちゃんみたいなスーパースターになれなかったとしても。レギュラーになれなくても。トレセンに選ばれなくても。どんなに勉強しなくても。どんなにナマイキかましても。絶対に息子は「母の思い」にいつかきっと何かの形で応えてくれます。必ずです。だって、アナタの可愛い息子なのですから。だから。

     たくさん応援してあげてくださいね。
     サッカー頑張れるように。

     父の思いはどうか?スポニチから、ちょっとだけ紹介しよう。「…(かなり前略)…親の視点で言えば今後、佑樹に期待することは野球と勉強の両立。自分を磨かなければ指導者の言うことも理解できず、応用することもできない。とにかく1日1日をしっかり積み上げて愚直にやってほしい」。

     ん?レベルは違っても、どっかで聞いたような…(笑)


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