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    止めて、蹴れて。歌って、踊れて。さらに…。 

    のちところにより ヘンな天気。


     ウチの会社は、ケッコウ、知られている会社だ。名前を言えば「見たことはある」「聞いたことはある」と答えが返ってくる会社ではある。

     ある…。あるはず…。あるはずなのだが…。

     社員の文章レベルは疑問符が付く。さっきも1人の社員に思わず懇願してしまった。「頼む。上手く書けとは言わない。せめて、分かる日本語で頼む…」。本当は「小学生からやり直せ!」と言いたかったがグッとガマンした。なぜなら、小学校からやり直しても、

     肝心の小学校で、ちゃんと日本語を教えてくれないらしいから~。

     3日連続「国語」の話題で申し訳ないのだが、許して欲しい。これは忌々しき問題なのだ。だって、日本人が日本語を「使えない」のよ? まあ、だからテレビで「日本語クイズ番組」が流行るのだけれども。大袈裟に言えば、日本語をしっかり学ばない=使えない人間が増加すれば、この先、文化の崩壊に繋がって行くかもしれない。

     国語は。サッカーでいえば、「止めて。蹴る」の部分だ。

     中学以降の勉強で考えてみよう。

     例えば。小学校では、副詞、助詞、助動詞なんていう品詞の部分は、「て・に・を・は」の使いかた以外はあまり教えないという。。「必要ないじゃん!」といってはいけない。これを知らないと英語の文法授業に入れないはずだ、本当は。品詞という知識が充分にないところにいきなり、「onは前置詞、allは副詞、canは助動詞」と詰め込まれる恐ろしさを考えて欲しい。だから、「何となく分かるでしょ」という感覚の部分に頼るしかない。知っていればスンナリと簡単に「文法の考え方」は理解できるのに…。

     同じ英語の長文読解では、必ず知らない単語が出てくる。これは主題する側がワザと出すのだ。文章を読む力があればその単語の意味を「類推」できる。「こういう話の流だから!この意味はこうでなければならないはずだ。よってもって、問いの答えは…になるはず…」。国語力が試されているのだ。長文は80%、国語の力で解けるといっていい。

     数学で考えてみよう。「三角形ABCと三角形DEFが合同であることを証明せよ」なんて問題が中学では普通にあるわけだ。これをキチンと筋道立てて論理的に解答を書かなければ正解にはならない。「辺ABと辺CDは、…という理由で同じ長さ。また、角Aと角Cは…という理由で同じ角度にならねばならない。さらに角Bは…だから、角Dと同じ角度になる。つまり、三角形ABCと三角形DEFは1辺の長さとその両端の角度が等しい。よって合同となる」。

     多分、今の子どもは「形として」、この文章を覚えていくのだろう。論理的にモノを考えられても、論理的に文章を組み立て、分解することは「教わっていないから」不得意なはずだ。この程度ならば、「形」は覚えられても。果たして、この先は…。きっとパニックで思考停止になる。

     もっと簡単な例を挙げよう。「時速を求めよ」という問いに対し、与えられた数字から答えを求めると分速が導き出されるにもかかわらず、時速に変えずに回答欄に書いちゃった! なんてことがよくある。これを「ケアレスミスして!もったいないでしょ?」ということなかれ。明らかに問題文が読めていない証拠。国語力の問題だ。

     社会に行こう。地理の問題。「日本のほぼ中央に位置しており、面積は約1万621平方キロメートルで。7つの県に囲まれた数少ない内陸県の一つ。人口は1983年に200万人を超え、平成17年現在では210万7226人(男102万570人、女108万6656人)。日本の総人口の1.6%を占め、全国第17位。さてこの県は?」。もちろん漢字で「ぎふけん」と書かなければ正解ではない。次は歴史。「豊臣秀吉が農民に対して行った政策とその理由を100字以内でまとめよ」。モロ国語でしょ?

     続いて理科。「夕日はなぜ赤く見えるのか?地球の自転という言葉を使って200字以内で説明せよ」。もちろん、太陽が赤いからは×。そもそも、太陽の光は赤くない。もし赤かったら昼も赤く見えるはず。このあたりがヒントだが。答えがわかっても、200字以内にまとめる力がないとツライ。

     「いいよ、国語なんて。オレ、サッカー選手になるから」。OK。わかったよ。では、君がナショナルトレセンに行ったとしよう。必ず課せられることがある。トレーニングレポートの提出だ。その日にやった練習を的確に書き、自分の長所・短所を織り交ぜながら、明日にどう活かしていくのか?をしっかりと書かねばならない。カラダで覚え、アタマで理解することがTOPレベルでは問われることになる。

     引退して代表の監督にでもなったらタイヘンだ。テレビのインタビューに答えなければならない。雑誌の取材を受けなければならない。新聞に評論を書かなければならない。どうする?全部、「ヤバイ」じゃすまないぞ?(笑)。

     別に難しいことを要求するわけではない。必要最低限の国語力を身につけて、「自分の言葉」でキチンと話せて、書ければそれでいい。多分、それだけで中学以降の各科目、間違いなくテストの点が10点はUPするよ~。

     ケッコウ、マジで。水曜日が暇だから、小学生国語塾でも開こうか?(笑)

     「オレ、そうはいっても…。国語が大嫌いなんだよなあ…。サッカー選手も国語ができないとダメとなると…困ったなあ…。国語がダメでも大丈夫な職業ないかなあ…」。そんな君にうってつけの職業が1つだけある。大丈夫、実際に君みたいな人がいっぱい働いているから。君にだけ教えよう。ナイショだよ?それはね…。

     わが社の社員!(みえみえのオチか…苦笑)



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