2007.05.27 Sun
正式名称 東京優駿。

第74回日本ダービーが行われた。初観戦となる皇太子殿下、安倍首相が見守る中、見事に③番ウオッカが抜け出し、2着に3馬身の差を付けゴール。3歳の頂点を極めた。牝馬の優勝は1943年のクリフジ以来、実に64年ぶり。四位騎手は初のダービー制覇。さすが「牝馬の名手」だ。
その昔、ダービーは「最も運のある馬が勝つ」と言われていた。91年まで30頭近い「多頭数」が出走できて、スタートで馬込みを捌けなかったり、道中とんでもない大回りを強いられたりすることがよくあって、「運」で左右される場合が多かったからだ。ちなみに皐月賞は「最も速い馬が勝つ」と言われる。距離が2000mだからね。菊花賞は「最も強い馬が勝つ」。距離が3000mになり、持久力と勝負根性の要素が強くなるのがその理由。
そんなダービーも今は18頭がフルゲート。1番人気が勝つケースが多く、「強い馬が勝つ」レースに変貌をしている。
ただし。「運」も必用。古くは名馬シンザンの子・ミホシンザン。皐月賞を大楽勝し、ダービー制覇のみならず親子2代の3冠は間違いなし!と言われたが、骨折でダービー出走できず。今年で言えば、ココナッツパンチという馬。もしダービーに出ていたならば、「もしかしたらもしかした」。残念ながらデビューが遅く、登録はしたものの賞金が足りずに「抽選」で競走除外。オーナー、調教師もよっぽど悔しかったのだろう。ダービー当日の今日行われた古馬レース(5歳以上も出られるレース)のG2・目黒記念に登録、なんと古馬相手に2着に入った。
ミホシンザン、ココナッツパンチは「運」が足りなかったわけだ。
運も実力のうち!だから、それはそれで仕方がないという見方もある。無事是名馬がダービー馬の大前提だとすれば、ケガで未出走・デビューが遅れた等の体質自体がダービー馬の資格がなかった、ともいえる。だが、ここで競走生活が終るわけではない。ミホシンザンはケガを治し、秋・菊花賞を制した。ココナッツパンチは、既に今日から秋への戦いを始めた。一生に一回のダービーは走れなかったが。一生に一回の菊花賞を勝ってやる!と。
実は昨日、息子がまた左ヒザの痛みを訴えた。ケッコウ、ここまで順調な〝調教〟で来ていただけに本人としてはかなりのショックみたいだ。3月には少年2試合がこなせるようになっていたし、KSCでも「走れる!」と言っていたし、サッカー自体も「オレ、イケル!」と感じていたみたいだから余計だろう。で、明日は遠征に来ないで様子を見ろと言われ2重のショックを受けたらしい。「ベルマーレ戦、見るだけでも見たかった…」。
まっ、「運」がなかったんだな、今回は(笑)。
「見たかった」、その意気やよし! ただ、焦ることはない。果たして今日の試合がKSC U-13にとってのダービーなのか? といえば、それは間違いなく違う。中1にとってのメーンレースはJFAプレミアカップだろうし、その先にはU-14クラブ選手権もあるし、U-15もあれば高円宮杯もある。それに出られなかったとしても、個人としてもっと長い目で見れば、高校・大学と続いていく。もし、全くの「未勝利馬」で終ったとしても、一緒にサッカーやった仲間との絆や経験は必ず人生の中で活きていく。むしろ、親としては、全然そっちの方が大切だと思っている。
少なくても息子はサッカー選手としては優駿ではない。
でも、人としての優駿には充分になれる思っている。
アハ、僕もバカ親だね(笑)。
息子だけに限らず。全国のケガを抱えている子やデビューの遅れているサッカー少年全員にエールを送りたい。焦らずに。でもいつか来る「自分のダービー」のために。今はサッカー頑張ろう。やれることを頑張ろう。頑張っていこうじゃないか!時が熟すれば「運」もバッチリ向いてくるはずだよ!
T調教師が率いる「我が県U-13ダービー候補」は人工芝という良馬場での平塚・新馬戦でも4-1と3馬身差の勝利を飾ったようだ。44という〝多頭数〟を管理する調教師もタイヘンだとは思いますが。未来ある44の新馬たちをこれからも、どうかよろしくお願いいたします。「速さ」も「運」も「強さ」も併せ持った3冠馬に育ててください。あっ、そうか、安心していいんだ!なにせTコーチ自身が、
〝出馬〟には慣れているのだから~(笑)。
☆今回は、日本ダービーの話の流れで、子どもを馬に例えたりコーチのことを調教師などの表現をあえて使いました。本来、『人格ある子どもを大人が「教える」ことはあっても、調教することは絶対にあってはならないこと』と僕は考えています。今回の表現をどうぞ大きな心でお許しください。
- [2007/05/27 23:45]
- 少年サッカー カラダ・食事・ケガのこと |
- トラックバック(0) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲
トラックバック
この記事のトラックバックURL
https://halusaka.jp/tb.php/477-66813df6
- | HOME |