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    しあわせ色。 

     温かかった。


     「これ。この色がいい。この自転車。かわいいでしょ?」。長女と彼女の新しい自転車を買いに行った。サイズは26インチ。でも子ども用だからサドルとハンドルが大人用よりは近い設計になっている。足も届くし、充分乗れる。店先に並ぶ何色もの中から彼女が選んだものは、ピンクでも赤でもなかった。2年生にもなるとその手の色はもう選ばないのだろう。選んだものは、

     黄色い自転車。ピカピカだ。

     長女が乗っていたものがダメになったのではない。マイのものが小さくなって、今、長女が乗っているピンクのものを次女にあげることになったのだ。新しいものを次女に買ってあげる手もあるが、当の次女が「お姉ちゃんのピンクの自転車がいい!」とうので長女が漁夫の利を受けた(笑)。まあ、親的にも経済的なことだから。大歓迎だ。で、そんな話をしているところに、今日、ちょーど学校にお巡りさんがきて「自転車チェックをしよう」というプリントを長女がもらってきた。「じゃあ、買いに行っちゃえ!」となったわけ。

     「じゃあ。どうせなら乗って帰るか?」と長女に言うと「うん」と黄色い声。嫁を車で帰し、僕は歩き出す。長女は誇らしげにまたがり漕ぎ出す。久しぶりの長女と2人だけの時間。最初はいきなりサイズの上がった自転車に戸惑い気味。でも、そこは子ども。すぐに慣れる。インチが大きいから、スピードもそこそこ出る。

     黄色い自転車。走り出す。

     ついていかなくちゃ!と僕も歩くスピードを上げる。でも、追いつかない。仕方がないのでジョギングに切り替える。「パパ、次女ちゃんのスポーツクラブを見ていかない?」と長女が笑って言う。そうか、今日は次女の幼稚園のスポーツクラブの日だ。「いいよ!」と答え、そのまま走る。住宅街を抜け、幼稚園に到着~。

     黄色い自転車。ゆっくり止まる。

     2人で幼稚園の園庭を眺める。手前ではビブスを着た男の子がドッジボールに興じている。奥を見ると丁度、次女が逆上がりをするところ。お見事!に決めて得意そう。先生からもホメられている。「でもね。握りを変えるともっといいよ」。さすがAジュニア先生。矯正の仕方もホメたあと。ん。みんなに教えられて、伸び伸び育て。さあ、行こう。

     黄色い自転車。再び出発。

     「どうせなら、公園を通っていくか?」。「うん」。新緑の大きな公園の中に入る。「あっ!長女ちゃん、新しい自転車だ!」と友達から声が掛かる。「うん!」。誇らしそうな、はにかんだ返事。でも嬉しそう。「パパ、この自転車、とっても気に入った!」。そうか、と頷きランニング。とっても疲れてきているが顔には出さない。「さあ、早く帰ろう」。「うん」。ホーム小学校の前を通り、川沿いにちょっと走れば家が見えてくる。

     黄色い自転車。自宅に到着~。

     サッカーはよく自転車に例えられる。大人になってから自転車に乗ることを学ぼうとすることはタイヘン~。それと同じで小学生のうちに技術を習得しないと、大人になってからは長い時間が掛かる、と。まあ、それはそうだが。何もサッカーと自転車に限ったものでもない。勉強もそうだし。そして、こういう親や友達との思い出も子どものこれからの人格形成上、「今やっておかねばならぬ」とても大事なこと。長女もきっと忘れない。

     黄色い自転車。パパとの長女小2の思い出。

     そういえば。息子が小2の時は、2人で夏休みに自転車で僕の田舎に行った。5時間くらい掛かった記憶がある。アイツ、覚えているかなあ。まあ、忘れているとは思えないが。もし忘れているようならば、思い出させるためにも、K市まで自転車で行かせよう。

     黒いママチャリ。アップに最適(笑)。


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