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    鍛造。 

     夜は雨らしい。


     今は20時20分。会社にいる。テレビで日本代表戦を見ている。ちょうど、ハーフタイム。ズブヌレのキムタクが耐水加工ケータイをCMでアピールしている。忙しくないのかって? 代表戦が終って、フィギュア安藤美姫の滑走が終れば、地獄の様相を呈するが、今はまだ「嵐の前の静けさ」。

     日本代表は、そこそこ本気のペルー相手にいいゲームをしている。1-0。ここのところ、消化不良のU-○○のゲームばかり見せられていたから余計に感じるのかもしれないが、今日の日本代表は見ていて、とても強いと思う。久々に応援したくなる日本代表チームだ。

     勝っているから。そう思うのだろうか? いいや、違う。カラダの張り方がいい。3番・駒野は肩に手を掛けられながらも倒れずに10メートルくらい、相手を引きずり、見事な突破を果たした(結局は主審が相手のファールをとったが)。得点のシーンもそう。明日の新聞各紙には、おそらく「シュンスケ」「マキ」という見出しが躍るだろうが、あれは間違いなくユニホームを引っ張られても倒れなかった高原のプレーがあったればこそ。確かに10番のFKは見事だったし、9番のヘディングも素晴らしかったが。僕に言わせれば高原の得点だ。

     今日の代表はいい。個人の〝上手さ〟よりも〝強さ〟がある。

     今の少年サッカーの世界で優先されるのは「上手さ」であり「強さ」ではない。僕はこれに異を唱えたい。最初に個の強さがありき。そして、その上での上手さが求められるべき、だ。ここ数年、上手いヤツは腐るほど見てきたが、強いヤツは少なかった。ましてや、強くて上手いヤツともなると、ほんの数人だ。

     そう書いている時に2点目が入った。これもFKから。あ~あ、また「シュンスケ」の文字が新聞を賑わせる…。違うって。中澤が張ったんだろ?カラダを。それに反応した高原もスゴイ。2人のゴールだって。コレは。

     11期生は徹底的に個の強さを磨いた。常にフルプレッシャーを求めた。フルプレッシャーの中で培った技術が本物の上手さだからだ。だから試合が多かった。試合もしくは試合を前提とした練習に勝る練習はない。

     今までここに11期生の進路を書いていなかったので、書いておきたい。29人中でクラブジュニアユースに行くのは5人だけ。息子とAクンとTクンがKSC。YクンとSクンがAジュニア。残りの24人の中でキャプテンHクンが強豪私立中サッカー部。残りの23人は「ホーム中学校」だ。全員がサッカーを続けるとは限らないが少なくとも20人はホーム中学校サッカー部に入るだろう。

     今でもホーム中学校サッカー部はそこそこ強い。が、3年後のホーム中学校はムチャクチャ強い。賭けてもいい。

     なぜなら、強さと上手さを兼ね備えた鍛え抜いた〝日本刀〟みたいなヤツが何人もいるからだ。僕に言わせれば、クラブに行くヤツの方が心配なくらいだ。力任せの息子に、技に溺れそうなAクン、スピードに頼るTクンチ、脆いYクン、馬力が優先するSクン。しかし、ホーム中学校組は違う。本当の意味での11期生の強さを担ったメンバーが揃っている。絶対に倒れないバランスを持ち足元も素晴らしいTクン、憎いほど冷静で中澤ばりに強いMクン、精神的にも強く読みも身体能力も抜けているKクン。しつこいことにかけてはNO・1のHNクン、一度教えたらすぐにその場でできてしまうOクンに、伸び盛りのMクン、背は低いが恐れを知らないキーパー・KNクン…等々。

     どこのクラブユースに行ってもレギュラーを張れるであろう逸材が揃っている。負けるはずがなかろう。

     がんばれ。クラブユース組に負けるな!ホーム中学校サッカー部組!

     安心していい。君たちの個の強さは本物だから。強くて上手い本当の技術が身に付いているのだから。あとは、気を抜かずに練習を続けること。それさえ怠らなければ未来のJリーガーの1人や2人は必ず君たちの中から生まれるぞ。

     約束しよう。全中に行ったならば。息子の試合には行かなくても、君たちの応援には必ず行く。
     必ず行くっ!

     さて。試合が終りそう。フィギュアもミキティの金メダルとマオの銀が決まったみたいだし。そろそろ地獄に向けた準備を始めなくてはいけない。亀田も判定だけど勝ったし。渦中の西武も勝ったし。どうすんだろ~? センバツもシンクロもやってるし。朝青龍と白鵬も同星になったし…。どうすんだろ?嵐がやってくる…。

     一番、僕がカラダ張れそうもない…(苦笑)。


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