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    2位パート優勝は「うまい棒90本」でした(笑)。 

     日なたは暖かく、日陰は寒かった。。。


     今日はK市Rチームさん主催の「だがしカップ」に参加した。この大会、非常にユニーク。優勝カップやトロフィーはない。優勝は「うまい棒90本とブタメン1箱」。だから、「だがしカップ」(笑)。卒団前にみんなで楽しくやりましょう!というRチームさんの温かい思いが伝わってくる。

     中学生並みのカラダをしていても、生意気盛りであっても。11期生も、まだまだ「小学生」・「お子ちゃま」だ。賞品のブタメンにかなりの闘志を燃やす。ブタメン1箱は「優勝」「準優勝」しかもらえないのだ。「優勝してブタメン山分けだ!」 「お~っ!」。声変わりした声で叫んでも、言っている内容は見事に「小学生」。ミョーに面白い(笑)。

     しかしっ!初戦で負けた!この時点で「ブタメン」は無くなってしまった(笑)。

     負けた理由は簡単。相手をナメてかかったことが全て。「勘違い軍団」は最初からヨユーをカマす。ゴールも目指さずパス回し。カラダも張らずユルイ守備で点を取られる。で、ハーフタイムに「自分達で修正しろ」といっても、誰が中心になって話すわけでもなくボーッと次のゲームに出場チームのシュー練を眺めているだけ。「んなことしなくても勝てるもん!俺たち」。そんな「勘違い」態度が見え見え。残り5分。さすがにヤバイと思って形相が変わるが、「焦り」が先に来る。だから余計にガタガタ(笑)。

     そんなチームが勝っちゃいけない。そして必死な相手チームが勝つのが道理。

     さらに。試合終了の挨拶後に主審がある子どもにイエローカード。終了後に、だ。子どもが主審のところを離れてから、Hコーチが何があったか?を走って聞きに行く。帰りも走ってきて僕に言う。「礼をしたら向かいの人と握手をしましょう!って言われたのにフテくされて握手をしなかったらしい(苦笑)」。

     ここまで読むと「ヒドイチームだなあ」と思うかもしれない。それはちょっと違う。彼らは、まだまだ子どもなのだ。身長でお父さんを抜いていても、声変わりしていても、ニキビも噴出していても、下もヘタすりゃワキも毛が生えていても。

     「ブタメン1箱」で盛り上がれる子どもなのだ。

     握手の拒否だって、「生意気盛り」に差し掛かかった「自己表現」の1つ。「ちゃんとやらなかった自分への怒り」と「負けた悔しさ」が屈折して彼をそういう行為に駆り立てただけのこと。「ブタメン」を逃した思いも手伝ったのかもしれない(苦笑)。

     でも。これを放置しちゃいけない。
     誰かが正さなきゃいけない。
     そのための「スポーツ少年団」だ。

     親じゃない大人が「叱る」。地域の大人がこれからの地域を担う子どもを真っ直ぐに育てるために「叱る」。学校生活のことだって耳を立てて聞いて、必要があれば学校の先生と話をして「叱る」。

     そして逆もやる。すごくいいことをすれば、親じゃない大人が「ホメる」。地域の大人がこれからの地域を担う子どもを真っ直ぐに育てるために「ホメる」。学校生活のことだって耳を立てて聞いて、必要があれば学校の先生と話をして「ホメる」。

     そして、サッカーでみんなと一緒にサッカーを楽しむ。勝ったらさらに上を目指し、負けたら努力をする。そんな喜怒哀楽を仲間と一緒に共有する機会を提供する場所。それが「スポーツ少年団」だ。

     「選手育成機関」じゃない。「ちゃんとした大人養成団体」なのだ。
     その上で。多少、強ければ最高だ。
     と、「僕は思う」。

     今回もベンチに戻ってきた子を集めて、当然、「お説教」。Hコーチにお願いして、僕が担当。信じられない~っていう人もいるかもしれないが、こういう時に僕は大声を出さない(まあ、もともとの声が大きいからフツーの人よりは大声かもしれないけれど、笑)。割と淡々と。プレーを列挙し、いいのだろうか?と問い掛ける。そして、「次の試合何をやらなくてはいけないか?何を正すか?をみんなで話し合って報告に来るように」と言い渡す。で、聞いて。「みんなで決めたことなんだから守れよな?」。以上。あとは実際のゲームで言ってあげればいい。

     握手クンはHコーチが担当。「ダメなことをしたことはわかっているんだろ?でも分かっているだけじゃダメ。イヤかもしれないけれど、やったことの責任は取らないと。まだ大丈夫、相手は帰っていないんだから。握手しなかった相手を探して「ゴメン」って言って挨拶して『握手』をして来い。そして、さっきの審判に『握手してきました』って報告すること」。

     アクシュ君はちゃんと相手を探して「ゴメン」と握手。審判にも報告。そう、それでいい。

     そしてこの審判が素晴らしい方だった。アクシュ君の報告を聞くと満面に笑顔を浮かべ、アクシュ君を抱き締めながら、こう言った。「おおっ!そうかそうか!えらいぞ!いいんだよ。たいしたことじゃない。ちゃんと握手をしてきたのならば、それでいい。君はサッカーうまいなぁ!これからも、がんばれよ」。

     ありがとうございました。深く感謝です。

     こんな世界がイヤじゃない人。こんな世界を面倒くさいと思わない人。他の家の子もカワイイと思える人。で、そこそこサッカーも上手くなりたい!っていう人。

     「フツーの少年団」である「我がチーム」に子どもをいれてみませんか?
     お待ちしています(笑)。

     しかし…。ブタメンは残念だった。僕も食べたかったなあ。
     よし!明日、ドーンと「大人買い」しよう!僕は大人だからいいよね?(笑)。



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