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    黒服。 

     風が強かった。


     昨日・今日とK市協会杯サッカー大会にご招待をいただき、参加してきた。この大会、素晴らしい大会だったと思う。段取りも運営もそして協力体制も。何をとっても「キチンとした」大会だった。中でも一番感心したのは、参加したチーム全ての審判レベルが高かったことだ。

     特に主審は、どの試合の笛もフェアで見ていてとても清清しかった。僕も2試合、笛を吹いたけれど周りが上手すぎて、とっても恥ずかしい気分になってしまった(苦笑)。参加チーム、どこのチームのどの主審を見ても「うまいなあ…」と感心してしまった。さすが名だたる強豪チームだ。

     前にも書いたが。「力のあるチーム」には、上手い審判が必ずいる。

     そして、それが大勢いる。ハッキリ言うが、審判レベルとその人数を見れば、試合を見なくても「いいチームか?そうでないチームか?」が分かる。6年生、5年生チームともなればなおさらだ。強いか?弱いか?ではない。強くても「おいおい、なんだよこのチームはよ~?」というチームも存在するでしょ。賭けてもいい。そういうチームには教えるのが上手い指導者はいても、上手い審判の数が少ない。

     なぜか?ハッキリした理由がある。

     少年の場合、帯同審判が基本となるからだ。上手い審判が「コーチと別にいれば」、コーチは教えることに専念できる。試合中、「次、審判だから…」って席を立つ必要もない。だから子どもに目が届く。少なくても「サッカーだけ上手けりゃいい」にはなりえない。ん?それならばウマイヘタ関係なく人数さえいれば大丈夫だろうって?練習試合だったら、それですむ。だけど、公式戦やカップ戦ではそうはいかない。全日本少年サッカー大会県南大会予選だって副審は帯同審判よ?旗もロクにキレイに上げられない、オフサイドルールも正しく理解していない輩を「帯同審判」として出したら、タイヘンなことになる。

     「ああ。『ナンチャラFC』ね。子どものサッカーは上手いけど…ねえ…。ちよっと考えちゃうなあ。大事な大会にあのレベルの審判を出してくる感覚は…。あれじゃ、審判された子どもがカワイソウ。少なくても『いいチーム』ではないよね」。

     低い審判レベルに対しての、これがフツーの感覚。

     だから。各チームとも必死になる。少なくてもそうならないように、審判を鍛えるわけだ。どこにいっても、正しくジャッジする確率が高く(間違いは誰にもある、笑)、毅然とした態度で裁ける審判が一人でも多くなるように体制を整えなければならない。誰かが仕事で来れなければ他の人がキチンとこなせる状態を常にキープしなければいけない。
     
     「なるほど。鍛えりゃいいんでしょ?」。
     ところが、ことは簡単に運ばない。

     鍛えるとなると、それ相当の「審判が練習する試合」が必要となる。しかも、低学年の試合じゃあ、何の訓練にもならない。基本は6年生の試合がデキテナンボ。1試合、2試合でどうなるもんじゃない。月に4~5回は「振って」「吹く」ことを半年はやらないと公式戦レベルには届かない。

     その上で、キチンと教えてくれる「先生」も必要だ。上記の試合もそれを「先生」抜きでやることになったとしたら…。間違った方向に行ったとしたら…。な~んの意味も持たない。

     そうなると。「自分の子どもの試合は見なくてもいい。審判道を極めたい」ぐらいの気構えを持った上で、キチンとした「先生」が毎回いることが鍛える条件になる。低学年のうちは「手伝う」くらいの気持ちでいいけれど、高学年になったら…。だから、少なくても「試合の少ないチーム」「いい先生のいないチーム」は簡単には「いいチーム」にはなれないと言っていい。

     じゃあ、絶対に「新しいチームは、すぐに『いいチーム』になれないのか?

     そんなことはない。優秀な審判員を最初から「コーチとは別に」、チームの数だけ用意する位の準備ができる「チームマネジメント能力」を持った人がいれば大丈夫。そんなのムリだって?そんなことはない。我がチームが仲良くしている新潟Fチームは今年、4期生を送り出す新しいチームだが素晴らしい審判員がたくさんいる「すごくいいチーム」だよ~。

     要は「チーム全体の努力」が大切。

     自慢になってしまうが、幸いにも我がチームにも、たくさんの素晴らしい審判がいる。この方々は「自分の子どもの試合を見ずに」、チームのために審判技術を磨いた方たちだ。当然、み~んな3級だ。しかもA市で取っている。A市の3級って簡単に取れないのよ~。少年団から離れて「中学生の試合」「高校生の試合」「社会人の試合」を1年以上こなさないと受験自体させてくれない。こういう方々がいるから我がチームの審判レベルは上がる。僕なんか試合をする度に、この方々に「ダメ出し」を受ける(苦笑)。ついでにいうと、某チームのMさん・Kさんにもダメを出される。

     でも。それが愛情。僕も上手くなりたいから。喜んで「ダメ」を受ける。
     それで「いいチーム」になれるならば。お安い御用だ。

     これからもバンバン、ダメを出して欲しいなあ…。ガンガンいじめてくださいね、こわ~い3級の方々(でもやさしくね、笑)。

     夏に見た、県NO1チームの審判は。スッゲェ~うまかった。
     あまりに美しすぎて今でも夢に出てくる(笑)。

     4月から。僕もそういう審判員になるための努力をさらにすることになる。我がチームがさらに「いいチーム」になるために。なれるかなぁ?なれるように今から残りの6年生の主審をいっぱいしなくちゃいけないなあ。いっそ、全部、僕がやるか?

     その前に。体重を落とさないと。
     今日、1試合やっただけで腰が痛いのはさすがにマズイ…(笑)。

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