2007.02.06 Tue
カラダダカラ。

「ティーチングプロ」というのをご存知か? 読んで字の如し、「プロに教えるプロ」のことをそう呼ぶ。マラソンの監督さんなどは「ティーチングプロ」と言っていい。例えば高橋直子を教えた小出さんとか。テニス、ゴルフなんかには昔からいた。個人競技では今やかなりメジャーな存在になっている。
最もこの存在が生きているのはゴルフだ。丸山だ、ウッズだ、不動だ、ソレンスタムだという日米問わず男女問わずトッププロには必ずといっていいほどティーチングプロが付いている。ちょっとでも調子が崩れたりすれば、すぐにティーチングプロが競技プロをチェックし、スイング等を直す。
日本男子プロゴルフツアー3年連続賞金王の片山晋吾にも谷将貴というティーチングプロが付いている。この谷さんのゴルフレッスン記事が実に面白い。谷さんはいう。「晋吾は男子プロの中でも飛ばないほうではない。でも、飛ばす時に使うべき筋肉を知らない。これから先、世界で戦うこと、歳を取ることを考えたら、効率的な筋肉の使い方を知っておくべきだ。だから、今年は筋肉の勉強の1年にする」と今日のニッカンスポーツに書いてあった。
少年サッカーに筋トレは必要ない。んなことやったら、背が伸びなくなるのは常識。でも。色んな筋肉を使うことは、成長期だからこそ、すご~く大事。スキャモンだ何だ、と神経系のことは広く知られているけれど、バランスのいい筋肉の成長が大切だということも、もっとみんなが話題にしていいことのはずだ。
今日のA市中央病院での息子のリハビリで、そのことを痛感した。
リハビリの先生はいう。「まず、左右の筋肉バランスがすごく悪い。さらにお尻の筋肉が上手に使えていない。ふくらはぎの側筋が使えていない。大腿部とハムストリングに頼っている状態だもの~。ケガをして当然の筋肉バランスだよ」。続けて言う。「僕らは筋トレしなさい!って言っているのじゃない。色んな筋肉を使えるようになりましょう!って言っているだけ。サッカーに必要な筋肉ばかり発達するからケガをするんです。そもそも。子どもなんだから、色んな遊びをしなきゃ。サッカーに時間を割くのだったら、バランスを整える運動も、もっとやらせないとダメ。コーチに言った方がいいですよ。もっと色んなことをメニューに取り入れてください!って」。
すいません…。僕がコーチなんです…。
11期生はこれでも、色んな運動を取り入れているチームなんだけど。キックだって左右同じだけ蹴れるようにキチンとトレーニングするし。それでも、まだ足りないんだなあ。
左なんて蹴れなくったっていい!というコーチも世の中にはたくさんいるみたいだけれど。ハッキリ言いますが、そんなチームは敬遠した方がいいと「僕は」思う。サッカーが上手いとか下手とかよりも。スクスクと健康体にバランスよくカラダ作りをしてくれるコーチがいるチームが間違いなく「いいチーム」の第一条件だと思う。
途中から息子のリハビリそっちのけで「小学生の正しいカラダ作り」論議を先生としてしまった(笑)。ものすごく勉強になった。低学年のうちから、バランスを意識したサッカーをしなけりゃいけないことを再認識した。ケガをしてからのドクターもすごく大事だけれど。ケガをしないための「トレーニングコーチ」「ティーチングプロ」もすごく大事だと思う。今度、この先生に我がチームにきて基調講演してもらおうかな?
「あの~。僕のリハビリは…」(息子)。
ゴメン、おまえの存在をすっかり忘れていた。
早くもバランスを崩してしまったなあ(笑)。
- [2007/02/06 23:22]
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