2007.01.13 Sat
蹴球の原点。
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ラグビー大学選手権で関東学院大がワセダを破って優勝した。3大会ぶり6度目の大学日本一。おめでとうございます。
下馬評は圧倒的にワセダが優勢だった。カリスマ指導者・清宮監督から現場主義者・中竹監督に体制が代わり、春の交流試合では慶大等に敗れたものの、そこから基礎を見直したワセダは強かった。対学生公式戦の連勝記録を32に伸ばし、決勝に進出。BK(バックス)に代表経験者6人も揃えた大学チームなんて最近聞いたことないのだから、「ワセダ圧倒有利」は当然の流れだ。
だが、結果、関東学院が勝った。新聞各社や評論家(慶大総監督・上山さんや明治OB砂村さん等)はそれを接点(モール、ラック)・セットプレー(特にラインアウト)で勝ったことに求めたが…。僕はそれも含めた「本当の防御」に勝因があったと思う。余談だがラグビーでは守ることを防御という。守備ではない。ゴールがサッカーで言うゴールライン全体なのだから、攻撃に備えて守るのだけでは足りない。防ぐことが第1に来る。しかし、関東学院の防御は。単なる防御ではなかった。
全てが奪取を目的とした防御だったのだ。
例えばタックル。相手を止めるだけではない。相手を止め、倒し、ファンブルを誘うような激しいタックル。そして、そのボールを拾うサポートが、これも鋭く走る。ラインアウトも相手よりより高く。激しく。マイボールをキープするのはモチロン、相手ボールを奪取することに主眼が置かれていた。だから、当然、ボールの支配率が上がる。どちらが試合を制するかは自明の理だろう。
世の中に3つのフットボール(サッカー、ラグビー、アメフト)があるけれど。サッカーだけ、この意識がちょっと違う。
理由はある。それはゴールの存在による。ラインゴールでなく、ゴールがあるのはサッカーだけ。ゴールに入れられなければ得点を許すことにはならないから、サッカーだけは、バスケやハンドボール同様に「ゾーン」で守っても大丈夫なのだ。攻めさせておいてカウンターで攻めるなんて考えはその他2つのフットボールには存在しない。だから、サッカーは面白いともいえるのだが。。。
せめて、子どものうちは、ピンチを迎えたとしても奪取の意識を持たせるべきではないかなあ。
僕はゾーンを否定はしない。だって、ゴールを攻め、そして守るのがサッカーなのだから。でも、「奪取に行かない」練習は「奪取されない」力も養うことはできないのだ。ボールを取られないためのドリブルやパスの練習をいくらしても、「フルプレッシャーで取る」練習をしていない人間を相手にしたのでは身に付く技術の濃さが違う。ゾーンを覚えるのはもっと後でいい。
守備と攻撃は表裏一体。攻撃は最大の防御だし、防御は最大の攻撃。サッカーも守備を防御と呼んだほうがいいかもしれないなぁ。
それにしても。6年連続の同一カードとなった決勝戦。いいのか?メイジ、このままで!
ファンからの攻撃の防御だけ上手くなってもダメだよ~!
- [2007/01/13 23:19]
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