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    ポンコツ。 

     サッカーができる天気ならばそれでいい。


     今日は火曜日。息子の病院通いの日だ。先生は午前中しかいないので学校を早退させた。4日にCTを撮って。6日にMRIを撮って。その結果を受けての診察だから、チョット緊張しながらA市中央病院に向かった。

     ケガは、あまりよくなっていない。年末、走れるようになったので「駅伝に向けて!」とアスファルトの上をアディゼロを履かせて走らせたが、3日目に「痛い…」というので止めさせた。7日のFC・Mさんとの試合ではKクンと半分半分でキーパー起用。ココ3ヶ月、キーパーしかやっていないから、やたらサマになってきていて、ハタ目からも「いいキーパーだなぁ…」(J内定のMチーム10番クンとの1対1を止め切っていた)という感じになってはいるのだが、最後の試合は「チョット、痛くなっているから休む…」という状態。当然、昨日8日の駅伝は欠場(代わりに走ったOクン、お疲れ~)。その後の練習もキーパー陣に入っての練習となった。

     20分待ちぐらいで診察室に呼ばれる。中に入ると、待ち構えていたようにズラリとフィルムが並んでいた。CT、MRI、レントゲンと並ぶとそれはそれで壮観だ。先生が切り出す。

     「疾患名は前にお話した通り、『反復性膝蓋骨脱臼』で間違いない。CTのこの写真が一番分かりやすいかな? ほら、ココ。右のスキマと左のスキマの幅が違うでしょ? ただ、ヒドクはない。ヒドイ人だとスキマ自体が無くなってしまって、メリ込んでしまっている場合もある。これなら筋トレをしっかりとやって装具をキチンとつけたら、治る可能性は半分以上ある。治るといっても軟骨は再生しない。でも、骨のかさぶたみたいなものはデキるんだ。それで補えると思う。ただし…。治らない場合は、サッカーを1年間くらいお休みしてもらって手術をするしかないなぁ。今? 今は車で言えば片方のタイヤがパンクしている状態。まずはパンクを直さないと車自体が潰れる。分かるね? 少しずつ、慣らし運転していこう。最初はジョギングから。だんだん慣らしていくこと。痛くなければ、やってもいいけど、痛ければすぐヤメルこと。何よりもムリは禁物」。

     診察室を出る。リハビリの予約の時間がすぐなので、先に行けっ、と行かせる。1人で椅子に座り、会計の紙を貰うのを待つ。脳裏にさっきのフィルムが浮かぶ。おびただしいヒザの写真。曲がってしまっているヒザのお皿の写真。不覚にも涙が出てしまった。

     息子がポンコツになっちゃった。。。

     僕のせいだと思う。随分、ムリをさせてきた…。どこのジュニアユースにするどころの話ではない。サッカーを続けさせるかどうか? の問題だ。まずは治すことが先決かもしれない。もし、どこかのジュニアユースが今の彼を受け入れてくれたとしても、結果としてそのチームに迷惑を掛けかねないかもしれない。それは中学校サッカー部であったとしても同じことだ。本人には行きたくて行きたくて仕方がないジュニアユースチームがあるのだが。。。

     階段を上がってリハビリ室に行く。懸命にヒザ回りの筋肉が着く運動をトレーナーに学んでいる息子がいた。その顔は必死。たいした運動ではないが、治りたい気持ちが前面に出ている顔だ。終わって、会計を済ませ、車に乗せる。「今日は走っているよ。ジョギングで」と言い出す。そうか。今日は某チームの練習に参加させてもらっている日だったなぁ。「痛くないのか?」と聞くと「ジョギングは大丈夫。早くサッカーやりたいな。筋トレで治るって言われたしね。頑張るしかない」。「そうだな。じゃあ走っておけ」。

     僕には言えそうもない。行きたいジュニアユースをあきらめろとは。。。コイツは、ウチに来い!とかウチを受けろ!とか声が掛かるような素晴らしいプレーヤーでは残念ながらないけれど。サッカーだけは死ぬほど好きなのだ。もしかしたら。ここで中学年代を休ませて、将来的に高校生の時に思いっ切りサッカーができるような態勢を作ってあげるのが親の役目なのかもしれないが。。。僕にはそれはできそうもない。

     ポンコツだって。車は車。何より走りたいはずだ。
     ポンコツだって。息子は息子。何よりサッカーしたいはずだ。
     ゼイタクは言わない。どこであってもサッカーだけは続けさせてあげたい。

     もう一度。ワシントンのような、あのド迫力のゴール前での勇姿の復活を信じて。治ることを信じて、筋トレを続けていこう。今はそれしかない。中学のことは中学になってから考えればいい。

     大好きなサッカーを続けていこう。




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