FC2ブログ

    カレーもね。 

    のち 明日がよくないらしいんだよなあ~。


     おせち料理を作る意味合いを知っているだろうか?もちろん、正月を迎えるに当たり、ごちそうを食べることが第一だが、何よりも「おせち」を作り置けば、女性がのんびりと正月に休養できるためだという。子どもの頃にそれを知って、「なるほど~、餅くらいなら、男でも勝手に焼いて食えるもんなあ~」と思った記憶がある。

     メディアの記事にも「おせち」がある。正月用の記事のこと。例えば、ニッカンの今年のおせち記事は「松坂を迎え撃つイチローのインタビュー」だった。メディアは一応、独自性を出そうとする。でも。日本を代表する2大サッカー雑誌「サッカーマガジン」と「サッカーダイジェスト」新春第1号の「おせち」は一緒。

     カズへの単独インタビューという豪華絢爛な見事な伊勢エビ記事が巻頭特集を飾っていた。

     個人的趣味を言って恐縮なのだが。でもってスゴイ数の反論を受けることを覚悟で書くのだが。僕はカズが嫌いだった(過去形)。Jリーグ創世記のカズを見ているだけでムカついた。その生い立ち、ブラジル留学の話等、知れば知るほど嫌いになった。具体的に何が? と言われると明確には答えられない。ポルシェを乗り回し、平気でボルサリーノをかぶる。真剣にサッカーやれよ!と感じた。とにかく「鼻につく」というのが第1だったと思う。

     イタリアに渡った頃も「なんだかなぁ~」という感じ。ちょっと見方が変わってきたのは、華やかさがストイックさに変わってきたあたりから。これはカズだけでなくゴンにも言えるのだが(中山は元々、好きだったけど)、カラダを必死にメンテしながらプロとして「闘い続ける姿」には文句なしに感動を覚えた。生涯現役がどうだこうだではない。そこにはプロがプロとして生き抜く姿があり、サッカーが上手いだけじゃない精神の強さが滲んできていた。今回のインタビュー記事で僕の気持ちは完全にカズに傾いた。カズはいう。

     「まだ。上手くなれるはずだ」。

     押し付けることなく。彼自身のことを彼自身の言葉で。人に活力を与えてくれる。夢を与えてくれる。この高みに登りつける人間はそうはいない。カズ以外で言えば、ONくらいではないだろうか?

     NHKで人気のアニメ(原作は少年サンデーね)の「MAJOR」の中にこんなセリフがでてくる。「メジャーリーグは実力第一、能力主義だと思われているがそうではない。豊かな人間性、すなわち協調、信頼、礼節、情熱、意欲それらをすべて兼ね備えていないものは決して技術があっても真のメジャーリーガーにはなれない。国民から尊敬され夢を与えられる人物でなければ決してそこへはたどりつけないんだ!」。

     競技は違うが。カズは間違いなく、真のスーパースターの座にたどりついた。この先、何人のJリーガーがそこにたどりつけるか? おそらく暫くは「おせち」に相応しいプレーヤーは日本ではなかなか出てこない気がしてならない。まあ、僕らが育てなきゃいけないんだけどね。

     今年はカズの勇姿がJ1で見れる。
     早く、Jリーグ始まらないかなあ。





    コメント

    コメントの投稿















    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    https://halusaka.jp/tb.php/405-c70ba44c