2006.12.31 Sun
大つごもり。

大晦日だ。何をやっているか? というと仕事をしている(苦笑)。忙しいとか、段取りが悪いからではない。単純に仕事なのだ。ちなみに、年末年始の休みは1月1日のみである(苦笑)。 まあ、仕方がない。この会社に勤めているならば、コレはフツーのこと。今までが異常だったのだ、どちらかといえば。会社で年を越さないで済む部署なだけ、まだいい。大半は年が明けてからの帰社となる。
とはいえ、一年の締めだから「サッカーの締め」もやらねばならぬ!と思い、早起きして息子と2人でホーム小学校で1時間ほどボールを蹴った。朝の空気は気持ちいい。締めだ、何だと言わずにヘディングとボレーキックの練習をケラケラ笑いながら楽しんだ。
今日現在、結局、息子のヒザのケガは治っていない。まだ「禁止の動作」がたくさんある。特に左足に体重を乗せての右のインステップキックと左足自体を振り抜くキックはダメ。もっとダメなのは、急に止まること。切り替えし、ターンやシーザース等のフェイント動作は激痛が走るため、コレも厳禁。ただ、全力疾走の許可は下りた。真っ直ぐ速く走ることはやってもいいとのこと。
「よし。走ることはOKなのいだから、じゃあ1000mのタイムでも計るか?」
「うわっ。イヤだけど…。何もしないよりはいいか…」
タイムは惨憺たるもの。まあ、2ヶ月間、全く走れなかったのだから仕方がない。イチから作り直していこうとぼくが言うとゼーゼーハーハー言いながらグラウンドに横になってポツリとつぶやいた。
「早く、思いっ切り、サッカーがやりたいなぁ」。
―― 26日に話は遡る。この日、医者から新ためて話しがあった。診断は「膝蓋骨脱臼」。ヒザの軟骨が削れ、お皿が関節のレールから外れてしまい、こすれて痛みが出るとのこと。内股の動きを必要とするスポーツに多く見られるスポーツ障害で、テニス、剣道、バスケなどの内股の動きが要求されるスポーツで多く起こるという。サッカーでも割とポピュラーなものらしく、多くのJリーガーや高校生も抱えていているものだと医者は言った。傾向としては小さい頃からサッカーをやっていて、足が速いとなりやすいそうだ。ついでに言うと犬に多い障害だという。
戌年生まれでサッカーやっていて、今年は年男だったわけだから。宿命か?(んなこと言ったら全員そうか、笑)
医者は続ける。「完治するには『手術』をするのが早いんだけど…」、「ただ、レントゲンで骨を見るとまだまだ成長する骨なんだよなぁ。まだ軽く10cmは伸びそうだよ。だから、手術はできないなぁ」とのこと。じゃあ、どうすれば?と聞くと「サッカー自体は痛みがなくなれば試合に出てもいいよ。フツーに生活するだけだったら、これ以上、何もする必要はない。アスリートを目指すのだったら、基本的にまず、X脚気味の足を治すこと。専用のソールを作ろう。それと、リハビリしよう。なんで今、ズレたかというと骨格の成長に筋力が追いついていないから。特に足の裏とヒザの内側の筋力が弱い。ここの筋トレをやりながら、X脚の矯正をすれば、治る子が8割。治らなかったら、20歳の頃に手術だなあ」。データを正しく取るために新年4日にCT、6日にMRIを取り、15日にはソールが出来上がってくることになった――。
「あ~っ。早く、思いっ切り、サッカーをやりたいっ」。
立ち上がりながら、息子は繰り返す。
僕は明るく声を掛けた。「できるさ。痛みさえ失くなれば、フツーにやっていいってJクラブのチームドクターが言っているのだから。できる日が来た時に足が遅くなっているのはイヤだろ?だから、毎日、走ろう。短距離も長距離も。つまらないかもしれないけど」。
息子は、それには応えずに笑いながら言った。「さあ、帰ろうよ。おなか減った~。お父さんは会社に行かなきゃでしょ?10時にHコーチとHクンが迎えに来るんだ。高校サッカーを見に県スタに行くから。その前に筋トレやらなきゃ。B高校、勝つといいなあ」。
「そうだな。勝つといいな、B高校」。そう言いながら、5~6年後の12月31日にテレビに映っているヒザの治ったリュウを見てみたいなぁ…と本気で思った。とてもそんな才能が、彼にはないことは、わかってはいるけれど。
明日から新しい年だ。気持ちを新たに頑張ろう。
みなさんも良いお年を。
- [2006/12/31 21:54]
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