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    いわゆる「おどな」ってやつか? 

     スキッとはしない天気。


     医者から「自転車は、もう乗ってもいいよ~」と言われたので、息子を久々にターミナル駅ビル上の「水曜Jクラブスクール」に行かせた。家で悶々としても仕方ないし。今年最後のスクールでもあるし。みんなに会えば気も晴れるだろうし。もちろん、見学だけれど。

     「もう1つ。大事なことだ。なぜ、落ちたのか?を聞いて来い。フィールドもキーパーも。ツライだろうけれど。それを聞かなければ、受けた意味がないよ」。

     「は~い」。
     気のない返事(苦笑)。

     「なんだオマエ? 落ちたから、もう行くのイヤか? 3学期だってあるんだぞ、スクールは」というと、「いや。そんなことは絶対ない。有り得ないこと。僕はどこでやってもサッカーが好きだし、スクールのみんなも大好きだから。ただ…。」とリュウは言う。「ただ…?」。「うん、ただ…、今は言わない。帰ってきたら話すよ」。

     ヤツらしくない。言葉を濁すとは。もう吹っ切っていたと思ったが。違うのか?だったら、帰ってきたら、以下のような話しをせねば! と思った。

     《 息子なぁ。コレはオマエだけじゃなくて。通らなかった子全員に聞いて欲しいのだけれど。Jのチームに限らず、この先、オマエが受ける某ジュニアユースであっても。今までと違う意味で。落ちた時が、始まりなのだよ。今までは「悔しいから」で済んだ。「悔しい思いを次にしないために、努力をしよう」だったけれど。これからはチョット違う。サッカーが大好きで「続ける」というのならば。

     「何がダメなのか?」を〝自分〟で考え、その上でコーチに確認をして、1歩上のレベルを目指して直そうと努力をする。逆に「何が良かったか?」も〝自分〟で考え、コレもコーチに確認をして、誰にも真似できないレベルまでそれを高める。中学生からは常に、まずは〝自分〟で考えてから、信用できる人に〝確認〟をして、闘っていかねばならない。それが成長へ階段を昇ることに繋がるのだ。

     難しいのは。君たちが本当の意味での「自我の覚醒期」(僕は反抗期という言葉が好きじゃない)を迎えること。だからこそ、〝自分〟で考えることができるようになってくるのだけれど。このことは〝素直さ〟や〝人の話を聞くこと〟と相反しちゃうところもなくはない。サッカーだけでなく、色んな意味で上のレベルに行くためには、自我と素直さを両立させなくちゃいけない。

     だからこそ。意識をして〝人に聞く〟姿勢を持たねばならないのだ。〝人に言われる〟前にね。

     困ったことに。それは自分のイヤな所だったり、不得意な部分だったりするから作業としてはとてもツライ。でも、これがデキないとなかなか成長していかない。僕なんて、未だに苦手な部分。どうしても、自我の方が勝っちゃう(苦笑)。

     難しいし、困ったことだけど、コレができると伸び方が違う。やらなきゃ。上手くなりたいのならば。サッカーが好きならば、なおさらだ。挫折した時こそがチャンスなのだよ。受かった子だってこの先、コレができなきゃ伸びないんだぞ~。

     そういう意味で、チーム選びはスゴク大切になる。コーチが〝子どもに聞かれたこと〟に明確に正確に的確にアドバイスを送れる人物であることが求められる。コミュニケーションである以上、子ども側だけで成り立つ話ではないからね。リュウ、そういう意味で、オマエが今「ココに入りたい!」と思っているチームは100点のチームだと思う。Jクラブよりもいい、と思う。だから、受かるように。頑張ろう。ケガを治そう 》

     ちょっと長いか?(苦笑)

     20時半ごろ、息子は帰ってきた。やけに明るい。行く前の歯切れの悪さがない。ご飯を食べて、風呂に入って。人心地ついただろうというタイミングで「どうだった~?」と話し掛けた。「うん。フィールドは足元だって。みんな上手いからなぁ。キーパーは声はスゴク出ているけど、的確じゃなかったからって」。まあ、そうだろう。足元は言わずもがな、だし、声はニュートラルにズ~ッとイラナイことも含めて声を出しているよりは、的確に確実に「言わねばならぬこと」を大きい声で言う方が正解だろう。インパクトもあるし。想像通りだ。

     さあ、今から長々と話しをしようとした瞬間。
     「治すよ。僕のために言ってくれたのだから。好きなサッカーなんだから、頑張れ!ってコーチは言っていた。もともと落ち込んでなかったし。僕は第1志望にフィールドで受かるように頑張るだけ」。

     はっ?(肩透かし)。オマエじゃあ、なんで出掛ける前、暗かったの?あの「ただ…」って何?

     「いやあ。久しぶりだったから。みんなが僕のこと忘れていたらイヤだなあって思っていただけ。当たり前だけど、みんな僕のこと忘れていなかった。『久しぶり~』って言ってくれた(上機嫌)」。

     全く。大人なんだか、子どもなんだか…(苦笑)。難しいお年頃なのね~君は。

     そうか。感謝しなきゃな~。みんな心配してくれてありがとう!って。何よりサッカーやってる友達っていいだろ?違うチームに行っても。み~んな、お前の大切な友達であることは変わらない。

     それだけは、忘れないで欲しい。切に願う。



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