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    熱燗日和。 

     風強く。夜は寒かった~。


     クラブW杯が始まっている。注目のFCバルセロナは本日来日。ロナウジーニョの本気のプレーが日本で見られるわけだから非常に楽しみにしている。そんな人間は僕だけではない。だから、バルサが「確実に出る」準決勝(1回戦はシードにより免除)と「おそらく出るであろう」決勝のチケットはとっくの昔にSOLD OUT。

     問題になるのは、それ以外のカードの観客数。残念ながら、日本という国には、まだスポーツそのものを観て楽しむという文化はない。「トヨタがスポンサーについているといえども。客が入らないカードを何とかしないと、このままでは、来年以降の日本開催を主張できなくなる」と日本協会は考えた。何とかせにゃ!とオセアニア代表のゲームには去年はKAZUを、今年は岩本を突っ込み、話題作りに成功。問題は、もう1試合。中南米代表とアジア代表。ジュビロがアジア代表になっていれば悩む必要なかったけれど。韓国の全北現代じゃあ、どうにもならない。

     そこで。無料招待枠を作ったわけ。届いたでしょ?審判登録・指導者登録している人にはJFAからハガキが。国立競技場に足を運んだ人もいらっしゃるでしょう。

     僕は21時ごろ、家に帰り、TVにて観戦。お~っ!客、入っているじゃん?ハガキ作戦成功か? と嫁に言う。すると、嫁からこんな返事があった。「M君の家は、例のハガキでパパと一緒に見に行っているみたいよ~」。M君の「お父さん」には、1年半ぐらい前から、審判のお手伝いをいただいている。

     なるほど~。今頃、このスタンドのどこかで子どもと触れ合っているのね~。Mパパさん!

     Mパパさんは。全くサッカー経験はない。でも、バリバリの体育会系。学生時代は柔道部。僕らの年代でいうと「1・2の三四郎」「柔道部物語」(小林まこと)の、ちょい後だと「帯をギュっとね」の世界で育ったわけだ。どんな人かというと。明るくて。熱くて。運動不足を気にしていて。

     僕同様に完全なる「中年男」代表(笑)。

     いつだったか、Mパパさんがこう言ってきた。「審判のお手伝いをするようになって、よかったです。趣味のテンカラ(毛ばりを使った日本式フライフィッシング)には行けなくなりましたが。何より、子どもと向き合えるようになれたから」。

     M君は5年生の時から我がチームに入った。サッカーに関していえば、始めたのが遅かったわけだから、今現在、習熟度が高いわけではない。でも、センスはすごくいい!トラップなんかは息子なんざよりも遥かにウマイ、ヤワラカイ。普段は、なかなか(スゴクか?、笑)ヤンチャな行動で、ハッキリ言うが優等生では「決してない」(笑)。タイプで言えば「オフザケ」が過ぎる感じかな?。でも、女の子にはモテる(笑)。

     Mパパさんは続ける。「それまで、共通の話題なんてなかったんですよ~。でも、今はサッカーがある。サッカー頑張れ!、うん、頑張る!という会話がある。向かい合ってボールを蹴れる。周りの子ども達のことも知った。子どもが何を考え、何をやろうとしているか?を多少は分かるようになりました。叱る時にも説得力をもって叱れる。それでもヤンチャは治りませんが(笑)」。

     僕がここで言いたいのは、「みなさん、サッカーのお手伝いをしましょう!」ということではない。普段から、お父さんが子どもと向き合っていますか?ということだ。キャッチボールだろうが、ゲームだろうが、将棋だろうが何でもいい。等身大の彼らを感じ、彼らと同じ目線で語ることはナカナカ楽しいモノよ?

     「男」同士って、そういうもんじゃあないですか!(笑)。

     思春期入り口の男の子は(女の子も、か?)。多かれ少なかれ、問題を起すものなのだ。ウチだってそう。ハッキリ言うが、とても「いい子ちゃん」とは言い難い。ズボラだし、生意気だし、根性ナイし。エロサイト見るし(笑)。毎日、忘れ物をして学校でも怒られている。叱ることなんて、もうショッチュウ。でも、普段から同じ目線を持っているから。いきなり「叱る時だけ」には決してならない。

     「叱る時だけかよっ!」と子どもに思われたら。男としても親の負けっ!

     一般的には、大したカードじゃないけれど。いつでも観られるJの試合とは違う、世界レベルの試合を寒~い国立競技場で観た思い出はM君親子の一生の宝物になるだろう。サッカー協会も粋なプレゼントをしたことになる。将来、M君が20歳を超した時、「あの時は寒かったなぁ、オイ」なんて言いながらアツカン片手にM親子で語るシーンがあったなら最高だ(笑)。

     でもな~。本当に寒かったから。Mパパさんがアツカン飲み過ぎていないことを祈りたい。
     酔って覚えていない…じゃあ、思い出にならないからね~(笑)


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