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    コーチに行くか?(笑) 

     明日は雨。

     今日はA市フットサル大会に参加のため、市内某高校にでかけた。この高校はA市の南東の端にある。昭和54年開校だから、今年で28年目を迎える学校だ。平成20年度には別の高校と合併し、「新校」として再出発することが決まっている。

     朝、7時に着いた。我がチームがこの日の主管を請け負ったから、どこよりも早く行かねばならない(笑)。体育館にフットサル用のコートをテープで「描く」作業がある。でも、7時じゃあ、まだ学校の先生も来ていない。まあ、こういう時はノンビリと待てばいい。早く来たことは間違いではないのだから。

     20分くらい経つと、20代後半~30代前半の若い男の先生が「おはようございます!」と元気よく入ってきた。体育館を開けてくれ、バタバタとトイレのゴミ掃除を始める。「手伝いましょうか?」と聞くとニコニコ顔で「大丈夫です」。武骨な顔をしている。髪を短く、ショートモヒカン風に刈り、不精ヒゲをたくわえ、非常に男クサイ。男から見ても野性のセクシーさを感じる。かなりイイ感じの先生だ。「上、開いてますから。準備してOKっすよ」。2階が体育館なのだ。僕らが準備を始めると、色々と「あれはここにありますよ、これはここにありますよ」と教えてくれる。一通り、話を終えると体育館の中にある部屋の中へ消えていった。部屋の名は…。

     「体育研究室」。そうかぁ、体育の先生かぁ。

     準備を終えてから、外に出た。先ほどの先生が歩いている。でも、さっきと格好が違う。フツーのジャージ姿からウインドブレーカー姿に変身。メーカー名は「カンタベリー」。足元はサッカーのスパイクよりもゴッツイ感じのスパイク。明らかに「ラグビー」スタイルだ。どうりで、体育館の入り口や壁の至るところに「目指せ!花園。全国高校ラグビー選手権大会県大会開幕」というポスターがペタペタと貼ってあるはずだ。

     ラグビー部の先生なんだぁ。

     グラウンドに目を移すと、数人の高校生がアップを始めている。お揃いのラグビージャージ。白と紫紺の横縞。明治スタイル。なんか、親近感わいてきた。僕は高校の時はラグビー部。ジャージは同じく明治スタイルだったし。ただ、よく見ると、校庭はラグビーをする環境が整っていない。広さは充分、少年サッカーだったら3面は取れるくらいある。でもポールが立っていない。スクラムマシン(木や鉄骨でできたスクラムの練習のための台)もない。

     先生に話し掛ける。「ラグビー部なんですね。いいですね~」と言い、自分の上記の話をした。先生は「そうですかぁ~」と、いかにもラガーマンらしいシャイな笑顔で応えてくれる。「ウチの高校、ラグビー部は4人しかいないんです」と続けた。4人?4人って、ラグビーは15人でやるものだぞ?僕の疑問顔に気づいて、先生は補足した。「U地区N高とI地区I高校と合同チームなんですよ~。今日も、そのメンバーで練習です。仰る通り、環境も整っていないし。でも、みんな頑張ってます」。

     少子化に加えて、深刻な部活離れ。さらにラグビーは「危険だから」と親御さんが敬遠させる時代背景。それでも、ラグビーが好きな子どもが集まって、経験者のこれまたラグビー好きの先生が面倒を見て、練習をする。

     うん。いい。すごくいい。

     スポーツにとって、環境はすごく大事なファクターだけれども。1番目に来ることじゃない。どんな環境にあったとしても、「やろう」「楽しもう」という意識さえあれば、どこでもできる。仲間がいなければ仲間を募り、探して、チームを作ればよい。まずは、自分が「やろう!」と思うこと。それが何より大切。

     これはサッカーだって同じことだ。

     ボールとゴールに変わるものさえあれば、どこだってサッカーができる。実際、アフリカだってブラジルだって、イラクだって、世界中の紛争地帯だって、「やりたい!」って意識を持ってみんながサッカーを楽しんでいるじゃないか。11期生の諸君!もし、希望のチームに入れなくても、腐らないで欲しい。「やろう!」という自分さえいれば、どこだってサッカーは続けられるし、上手くなれるのだよ。

     校庭ではラグビーの練習が始まった。上手くはないけど楕円球のボールを指で弾いて投げる練習から、タックルダミーにボールを持ってぶつかる練習。みな真剣。額に汗。イイ顔をしている。

     うん。いい。すごくいい。

     がんばれ!某高校ラグビー部。オジサンは応援しているぞ!
    (どっかで聞いたフレーズだなあ、笑)。


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