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    なんちゃってドゥンガ。 

     週末は崩れる予報。

     
     22時に家に着いた。お帰り~と息子の歓待を受けた。今日の様子を話したいから起きていたと想像できる。コンビニの弁当をレンジでチンしながら、「どうした~?」と話を振る。今日は嫁が送迎することがわかっていたから、予め「弁当でいいよ~」と言ってあった。だから、今日の夕飯はセブンイレブンのカツ丼とカップラーメンという中年男にとってのゴールデンメニュー。このジャンクさは、こういう時でないと堪能できない。息子のダメ話を聞くには最適なメニューといえる(笑)。

     「あのさ…。オレ、やっぱヘタだぁ。ドリブルをミスった」。
     「そうか(それがわかっただけでもよい)。練習が足りないな。アピールはできなかったのか?」。
     「う~ん。声は出せたと思う。ただね…。キレた」。
     「はっ?」
     「キレた」。

     さっきまで、美味しいと思っていたコンビニのカツ丼が一瞬、味気ないものになった。

     彼の話を要約する。最後に行われた4対4だか、5対5だかで、まずポジションを巡る諍いがあったのだという。誰も一番後ろをやりたがらなかったそうだ。まっ、そりゃそうだろう。目立つのは前なのだから。おそらく、「譲るな!」くらいは親から言われているだろう。全然、フツーのことだ。で、こういう時、息子が「じゃあ、オレがやるよ!」というのも十分に想像できる(苦笑)。それがコイツのいいところなのだから。案の上、そういう展開になったようだ。

     ところが、皆、自分がボールを持つとガッと行くが、相手のボールを取りにいかない、プレスをかけないのだという。「『行けっ!前からプレスっ!』と何回言っても行かないから、最後はキレて、『行けって言ってんだろっ!』と言ってしまった。セレクションだということを忘れて、自分が目立とうとする前に『勝ちたい!試合に』と思ってしまった」そうだ。

     アハハ!(爆笑)。いいじゃん!お前らしくて。自分らしさが出せたのだから。それでいいじゃん!?

     プレスをガンガン入れるサッカーが正しいわけじゃない、と、一応、息子には諭した。サッカーには色んな形があって、その中で「プレスを入れる」ことを「我がチーム」は選択しているだけだ、と。ムリに前に出ず、ゾーンで守るチームの子だったのかもしれないし、冷静に「コースを切る」ことに専念していたかもしれないし。普段、いっしょにやっていない仲間とどれだけ短時間にアジャストできるかも見ているのかもよ?とも脅しておいた(笑)。

     まあ、闘将の片鱗を発揮できただけでもいいじゃあないか。ウルセエやつ!と思われたかもしれないけど、勝負に真剣になっちゃうなんて、なかなかステキだよ。お前の長所(大きな短所でもある)の、その「全くもってクールじゃないところ」を充分アピールできたのだから。ヒザが痛い中、頑張ったと思うよ~。

     カツ丼がまた、美味しくなった。

     まっ、練習をしてくれ。君のサッカー人生は始まったばかり。どこでやろうがどのチームに入ろうが、一番大切なのは「うまくなりたいという姿勢」を持ち続けること。チーム名がサッカーするのではなく、お前がサッカーをするのだから。

     次回、どこかのセレクションに行ったときはキレずに、和ませギャグで即席チームをまとめるくらいの度量を見せてくれ。

     「みんなでカツドン!」ぐらいのオヤジギャグでも飛ばせれば、吉本入りも夢じゃない(笑)。

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