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    基礎工事。 

     とっても寒かった。。。

     先日、機会があって耐震偽造マンションの1つの中を見せてもらった。外観は素晴らしい。このマンションが他のマンションより1千万単位で安ければ、そりゃ買う気になるだろう。エレベーターに乗る。。公開してもらった部屋に入る。人はもう住んでいない。だから、家具もない素のままの部屋。でも、豪奢。いい部屋。見た目には「危ないマンション」なんて、とても見えない。キッチンカウンターを見るとテレビドラマに出て来そうな感じ。かなりカッコイイ。

     耐震偽装マンションと知らなければ、今でも買い手がつくだろう。見た目で判断すると恐ろしいことになる。
     
     不思議なもので、人は「見た目」を無視することはできない。例えば男女の好みの問題を聞いたときに「性格重視です」と答える人に関しても、性格を「重視」するだけで、「見た目がどうでもいい」には繋がっていない。そこには「好みでなくても」という言葉が隠されているだけで、「どんなものでもかまいやしない」にはなっていない。顔の造作にこだわらなくても、「清潔感」なども見た目に入るわけだし。全部、見た目はナシッ!という人は皆無に近いのではないか?

     僕なんかは、全て、まず「見た目」から入ってしまう(苦笑)。adidasじゃないとダメ~とかね。

     少年サッカーでもそう。どちらかというと幾何学的な攻めを求めて「パターン練習」をしてしまうことがある。でも、これは後のオプションの話で、土台がしっかりしていないダメ。練習という「見た目」だけで終わってしまい、案外、試合に活きてこなかったりする。豪奢な耐震偽造マンションと何も変わらない。

     今日は久々、県NO1チームの練習を見に行った。火曜日に休みをもらってもやることがないから(笑)。県大会前の6年生の練習を一番手前でやっていた。コーチがコーンを3カ所くらいに立てて。「ここから、パスを出して。戻して。逆サイドに振って。逆サイドにいる子はこのコーンを回ってセンタリングを上げよう。で、最初にパス交換を出した二人がコミュニケーションを取って、シュートをしよう」。そんな感じのパターン練習だった。

     これが、驚くほど「上手くない」。多分、これを見たら「なんだ、ウチの方が上手いよ」という他団のコーチはたくさんいるだろう。でも、見ているうちに「上手くない」理由がわかった。「上手くない」のではない。「上手く見えない」のだ。まず、パススピードが速い。そして、追いつくかどうか?のギリギリのところを狙って蹴っている。一歩でも走るのが遅れると届かないところをめがけて、だ。逆に一瞬でもパス出しが遅れると行き過ぎてしまうから、もどかしく見えるというわけ。常に全員が試合のことを考えて練習をしている。さらに言えば、この手の練習は最近になって始めたのだろう。慣れもない感じだった。だから、多少でも慣れているチームの子の方が、こういう練習を「見た目」はスッキリとこなすはずだ。

     県NO1チームとしては「土台がやっとできた。基礎工事完了!パターン練習に入る時期がやっときた」といったところなんだろう。

     横を見ると1年生が練習している。その横は2年。3年⇒4年⇒5年と続く。奥ではジュニアユース・KSCが練習している。順番に眺めると、その土台作りの順番が手に取るように分かる。「これをこなしてきたから、次の年代ではこの練習」が徹底されている。

     う~ん。すごい。だから、簡単にマネしても×なのだ。「県NO1がやっているから」というだけでは我がチームには取り入れられない。。。今回、思い知らされた。

     まずは土台。卒団まで、まだ4カ月ある。全員の土台をもう一度、作り直す必要を感じた。中学、ジュニアユースという激振にも耐えられる土台を。

     いっそ、M先生にお願いして、県NO1チームのチビッコといっしょに練習やらしてもらうか?(笑)。

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