2006.09.15 Fri
辛すぎるかな?(苦笑)

多方面に話題を振り撒いてしまった(笑)、「ジュニアサッカーを応援しよう!」ネタ。肝心の僕が買ってない・読んでないのでは、お話にならないので、昨日、買いに出掛けた。会社の近くの本屋に行ったら、「売り切れです」。その先の本屋に行ったら、また「売り切れです」。どうやら、世間的に売れているらしい。まあ、配本も少ないのだろうけど。仕方ないので後輩を呼びつけて、「代理店から手に入れて来い」と話す。1時間後、電話があって「代理店にないです。売れているみたいで、掲載誌分も後回しみたいっス」。
そんなこんなで。今日になって、やっと手に入れた。
付録のDVDもまだ見ていないが、中身は隅から隅まで帰りの電車の中で読んだ。ふむ。よくできている。進路の話もJ下部組織、クラブユース、部活と分けてあるし。Jで高木豊(元・横浜ベイスターズ、スーパーカートリオの1人ね)を起用しているあたりは、センスも感じる(息子3人はサッカーをやっていて、全員がヴェルディ)。J関係の話だって、「上手けりゃいい」と話にはなっていない。オフザピッチの話は必ず散りばめてあるし。教科書的なことは全て網羅してある。
ただし。幼稚園・小学校低学年の親は買い続けても、高学年及び中学生の親は、定期購読はしないだろうなぁ。また、中途半端な野心を持って「なんとなくサッカーで飯を食っていくつもり」の若い指導者は買い続けるだろうが、マジにTOPを目指す指導者、商売ベースで会社経営を目指す指導者及びフツーにサッカーを教える指導者は2回目は買わないだろう。「なったばかりの」人は別として。
この本は、「現実」の部分が少なすぎる。
まず、親の立場で言えば。Jリーグのジュニアユースチームに行ける子が全国で何人いるというのか?有名クラブユースに進もう!と思う子が何人いるというのか?部活は網羅してはいるが、恵まれた部活を取り上げて何の意味があるというのか?
そこに。大多数の親が求める情報は載っていない。
「親の目から見たら、たいしたことないプレーヤーなのですが、サッカーは本当に好きみたいです。本人はクラブユースに進みたいと言ってますが、大丈夫なのでしょうか?親としては勉強の部分がすごく心配です。間違っても、ウチの子はサッカーエリートではないのですから」、「中学の部活の現状と実態がわかりません。地域格差もあるとは思いますが、本当のところを教えてください」。そんな、絶対に世の中の大半の親御さんたちが聞きたいであろう、本気の問い掛けにチャレンジしていない。。。
次に指導者として。メンタルの部分のことは語り尽くされたことしか載っていない。いいじゃん?「時流に反抗するクラブが成功する!~○○○○に学べ~」なんて項目があっても。画一的な指導を薦める時代は終ったのだ、今や。選択肢の時代に入ったのだから、少年サッカーは。「何が正しい」じゃなく、「このやり方もあり」ぐらいのスタンスは欲しい。技術論も通り一辺倒。「祝! 全国3連覇!! マリノスが何をやっているのか?全ドリル紹介」、「ナショトレの練習をさせてどうする?サッカーをキライにさせない!上手くない高学年が飽きずにできる、練習はコレ!」みたいなハッキリとしたものこそ、皆が知りたいこと。これがないから、日本の全体レベルは上がらないのに~。商売ベース希望の指導者の方は、「プレジデント」をオススメします(笑)。
「たまひよ」やミクシィが受け入れられた理由は「ホントに知りたいことを知ることができる」からなんだけどな~。
「出版社」としては「それでいい」のだろう。言い方は悪いが、「親」相手の商売というものは、毎年、新旧の入れ替えが行なわれることを前提にしているから。「夢」を書き続けても、次から次に「夢」にあふれる新規読者がやって来る。季刊だから「本で取り上げたい」テーマも制限されるということもあるだろうし。一定の部数が確保できればホクホクなんだと思う。
ちょっと。残念。全員を「応援」して欲しい。
サッカーはみんなのものだから。
- [2006/09/15 00:05]
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