2006.09.11 Mon
隗より始めよ。


「ハンカチ王子」こと早実の斎藤クンがプロには行かずにワセダへ進学するという記者会見を行った。当然といえば当然の結果だ。考えてみれば、ワセダに行くために群馬の片田舎から早実に進学したのだから。野球だけをするならば、あの辺りにも腐るほど野球名門校はある。
記者会見で印象的だったのは、退席するときに「自分が座っていなかった椅子」を直したこと。僕は単純だから、あのシーンを見ただけでジーンとしてしまった(苦笑)。家の躾、指導者の教え、早実の精神が凝縮されていたような気さえする。そういうことがキチンとできる子に! との思いが先にあって野球を始めたことが明白だ。
斎藤クン個人の資質でもあるのだろうけど。彼の成長に関わった全ての人に拍手を送りたい。
子どもに何でもやらせよう!ということは、ココに何度も書いた。家では自分の使った食器を洗わせないまでも下げさせるべきだし、試合等に持っていくものは自分が準備するべきだ。サッカーでも、練習用具の準備・片付けは子ども達にやらせるべきだろうし、遠征時の基地の設置なども子ども達が手伝うべきだろう。「サッカーをするのは自分達であり、そのためには何が必要か?」を考え、行動することが「人」としての成長の1歩であり、サッカー自体にも必ず生きてくるからだ。
その延長線上に、斎藤クンの「椅子直し」はある。
ただ。何でもかんでも、指導者は子どもに指図だけをすればいいというものでは決してない。まずは、やってみせなければいけないし、指導者といえどもチームの一員であるわけだから、「上下」の関係だけでなく「仲間」の関係もそこにある。ならば、一緒にやることがBESTだろう。
「まず、隗より始めよ」。
大会後の片付けなどの時、ごくごくまれに、「何もしないで本部にフンゾリ返っていたり」、「自分のチームの説教などに時間を費やしてしまったり」、僕は、してしまう時がある。考えてみれば、「僕が」子どもの立場だったら、そういう行動はリスペクトはできない。まずは、皆でやらねばならない片付けをやって、それからが正しい行動だろう。そういうチームからは上手い子は出てきても、ハンカチ王子は生まれないだろうなあ。。。親だけでなく、コーチの背も見て子は育つ気がする。「僕は」ね。
今の時期、子どもと一緒の夕日を見ながらのレーキ引き、案外気持ちいいかも~。
ハンカチを必ず手に持ってね(笑)。
- [2006/09/11 22:26]
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