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    終戦記念日。 

     新潟はどうかな?今日、オシムジャパン初公式戦。


     昨日は終戦記念日だった。テレビでは例年のように日本武道館で行なわれる「全国戦没者追悼式」が中継された。正午にはサイレンが鳴り、1分間の黙祷。そして、これも例年通り、甲子園でもプレーを中断して全員が黙祷を捧げた。例年と違うのは、首相がモーニングを着て靖国神社公式参拝を行なったことだけ。それはそれで外交上、大きな問題ではあるけれど。我々市民にとっては戦後61年目の終戦記念日は「いつも通りに終わった」といっていい。

     そして、今日は8月16日。意外に知られていないのだが、今日も「終戦」の日である。

     細かく言うと太平洋戦争は8月14日に終わっている。「ポツダム宣言受託」の詔勅の公布が行われたのは14日だからだ。しかし、一般の市民はそんなことをしるよしもない。翌15日正午の有名な「玉音放送」をラジオで聞き、知るわけだ。この放送を以って、全国民に終戦が知らされたということで15日が「終戦記念日」とされている。

     8月15日が「終戦記念日」になっている理由はそれだけだ。

     個人単位で考えれば、国民全員が15日正午に聞いたわけではない。人伝えに聞き、「戦争終結」を知った人のほうが多い。今日16日に終戦を知った人も多いはず。実際、軍隊に停戦命令が下されたのは今日16日。つまり、軍隊は15日一杯は戦う体制にあったといっていい。だから今日も「終戦の日」。もっといえば、正式に降伏文書に調印したのは9月2日。だから、この日も「終戦の日」。ソ連との戦闘終結は9月4日。だから、この日も「終戦の日」。その後も局地戦は続いたというから、まだまだ「終戦の日」は続く。個人の中での戦争終結のくくりは、まだまだ続く。まだ心の中で「終戦」を迎えていない人も絶対にいる。

     8月15日だけ黙祷すればいいわけじゃない。日本が戦争をしたことを忘れる日があってはいけないのだ、本当は。そういう気持ちで、黙祷を捧げなければ意味がない。靖国参拝を批判はしないが、小泉さんにはその気持ちがちょっと足りない気がする。

     今日はお盆の送り日でもある。今ごろ、僕の子ども達は福島でナスやキュウリに割り箸の足を付けて川辺に持って行き、「じいちゃん」と「祖先」を彼岸に送りに行っていることだろう。「お盆には亡くなった人が帰って来るんだよ。ちゃんと迎えて、ちゃんと送らなくちゃね」。迷信だとしても、古来のことちゃんと教えながら、戦争の話も語り継いでいくのが僕ら大人の大事な仕事だと思う。

     まあ、多彩な宗教観が入り乱れる時代だから、難しいけどね。

     さて。明日から朝練復活!
     サッカーの日々が、また始まる。

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