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    怖さで言えば地震と火事の間。 

    のち 関東も凄かったらしいカミナリ。


     午後2時。西の空は真っ黒だった。サッカー場には、まだ雨は降っていなかったが、11期生にはHくんという名の非常に優秀な「カミナリ探知機」が1台備わっている。そのソワソワ度を見て、「こいつはヤバイ…」と判断、15時から試合があるにも関わらず、最低限試合に必要なものだけを残して片付けを済ませた。

     残念ながら試合は負けてしまったが。カミナリ対応だけは「優勝!」の動きだった(笑)。

     15分後。雨が降り出した。ここですぐに車に入る。グラウンドの試合が中断となった。さらに20分後。カミナリが「ゴロゴロ」言い始める。10分後。激しい雨風と180度くらいの方向で何本もイナズマが走る「カミナリショー」が始まった。15時20分ごろが最盛期。「パーンっ!」と耳を劈く音ともに「イナズマ」というよりは「火柱」に近いモノが目の前に落ちた時はさすがにビビッた。

     去年の津南のカミナリもスゴかったけど。富士山のカミナリも「富士山に相応しい」スケールをもったカミナリだった。ちなみに。群馬のカミナリはもっとタチが悪い(苦笑)。

     今年の4月に日本サッカー協会から「サッカー活動中の落雷事故の防止対策についての指針」という通達が出た。当たり前だが、サッカーは広いグラウンドでやる。下手すりゃ、避雷針の全くない場所でやることも考えられる。「ヤバイかも~」と思ったら、すぐに避難をしたほうがよい。ちゃんと、通達にも書いてある。「経験上、大丈夫だよ」という考えは捨てた方がいい。近年、カミナリは進化している。

     建物や家が安全なのだけど。なければ車の中に逃げるのがいい。カミナリは車には落ちない。タイヤが非電導なので科学的に落ちないのだ。「木の陰に逃げよう」なんて考えたら、かなりヤバイ。基本的には高さのある尖ったモノにカミナリは落ちる。先月、東京・練馬で通勤途中のサラリーマンが木の陰にいてカミナリに打たれて亡くなった。そばには避雷針のある建物があったに関わらずだ。

     16時10分過ぎ。カミナリは去り、青空が広がった。3日目にしてキレイな富士山がクッキリハッキリとその姿を表した。山梨側では山頂付近に雹が降って夏でも「白い冠富士」を見ることができたらしいが、静岡側は夏富士であった。横には大きな大きな虹のアーチが架かっていた。しかも、2本。虹までスケールが大きい富士山は。

     だらしない負け方に。コーチに代わって富士山がカミナリを落としてくれたに違いない。爽やかな虹のフォローまでしっかりつけて。

     優しいなあ、富士山は(笑)。


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