2006.07.18 Tue
♪折れた~

僕がちょっと前までやっていた営業は「口9割、足1割」の仕事といっていい。信じられないかもしれないが、僕の業界には「契約書」というものが存在しない。だから「口約束」がそのまま契約として履行される。簡単に言えば「御社に任せます」という言葉を引き出せばいいのだ。当然のごとく、「口が上手いヤツ」が仕事ができる可能性が高い。
最初、配属された時に先輩から「ウソつき営業の始まり」と教えられた。1年くらい経って分かったのだが、やはりウソつきは信用されない。口約束だからこそ、ウソなく話して且つ口が上手いヤツが重宝される。もし、ウソをつくならば「心して」「組織的に」「最後まで」つくことが要求される。まあ、これはどこも一緒だろう。だからこそ、余程のことがない限り、ウソをつくことは厳禁だ!といっていい。
ところが。今、「軽~いウソ」をつくヤツがウチの営業にたくさんいる。今日も一人、僕に平然とウソをついてくる。
「メニューに漏れがあります。モノは揃っているのですが。だから、待ってください」。
「ん?メニューの漏れは手書きでいいよ。今ココで書けばいい。原稿出せ」
「いや。それが…」
「ん?」
「ちょっと手違いがありまして。その漏れの分だけ持ってきていないのです」
「ん。じゃあ、誰かに持ってこさせて」
「いや。それが…」
「お前、書いてないんだろう?」
「はい…」
僕には上の会話の1行目でウソが分かっている。分かっていて、会話している。最初に「すいません!どうしても一つ揃いませんでした。2時間待ってください!」といえばそれで済む。まあ一言、二言は文句いうけれど(笑)。ちょっと外れるが、仕事のできるウソつきは「2時間」のところでサバを読む。1時間でできるところを2時間にしておけば、「早めて」ホメられることはあっても「遅れて」叱られることはない。これが「方便」だろう。
小さなウソはウソを重ねることになる。小さいウソはドデカイウソの卵なのだ。
「宿題した?」「明日の準備した?」等々、嫁が息子に聞くと「したよ~」と軽く面倒くさそうにウソをつくことがあるらしい。それを知った時、僕は絶対に許さない!くらいの勢いで叱る。徹底的に叱る。烈火のごとく叱る。半端じゃなく叱る。そういう年頃だから、小さいウソをつくこともあるのは分かっている。が、その習慣がやがて大きな大きなウソを生み出すことになる。大問題になってから、謝ってもダメなのだ。今のうちに「ウソをつかない」習慣を植え付けることが大切。
言いづらいことこそ、言える勇気を教えなければいけない。
嘘をつく会社の社長よりも。20億円かけて謝れる松下電器の社長みたいになって欲しい。
ん? なれる頭と器がないか?(笑)
- [2006/07/18 22:13]
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