FC2ブログ

    夢への条件。 

     暑いぞ~。


     木曜はモーニング「ビーサン」の日。今日は「海外組」の話。っていっても、イナモトやマツイの話ではない。ドイツの7部リーグでプレーをする西湘高校の後輩クリ君をW杯のついでに訪ねた話である。

     クリ君はディフェンダー。24歳。すべて自分で段取りをして、誰にも頼らず住むところを探し、チームも探し(代理人のいるタカハラがうらやましい…と言っている、笑)、デュッセルドルフの人気ラーメン店で働きながら、「プロ」としてプレーをしている。もちろん、「いつの日かブンデスリーガでプレーしたい!」と夢を持ち、現実的には「4部リーグには上がりたい」と考えている。4部では、多少の差異はあるものの「プロとしてサッカーだけをやれる給料」がもらえるからだ。もちろん、7部でも給料は出ている。プロだから。

     クリ君は言う。「自分でもバカやっていると思います。親にも言われました。笑う人もいます。サッカーはいつでもできると言われます。正論です。でも若いうちじゃなきゃフルパワーのサッカーはできないから。もうちょっと頑張ります。帰国したら、東京タワーの見える所で合コンをセッティングしてください」。

     なるほど。「プロになる!」とはこういうことなのだなあ!

     「できることならば、子どもをサッカーのプロにさせたい!」と思っている父兄の方は多いはず。特にJのプライマリーチームや有名スクールなどで「選抜」「特進」に選ばれている子どもを持つ親御さんは、「いけるかも…」と思っているだろう。ハッキリ言うが、「選ばれたから」、そう思うのは大きな間違い。実はウマイ、ヘタは2番目の条件。1番目は子ども本人が「何が何でもプロになる!そのための努力は惜しまない」と思えるかどうか?だ。それが何よりプロになる資質の必須事項になる。

     あきらめさせなさい!と言っているわけではない。目指すからには、覚悟が必要だし、その覚悟ナシでは絶対にプロにはなれないということ。逆を言えば、親にその覚悟がなくても、子どもにその覚悟があれば勝手にプロになる場合もある。親として本当にプロにさせたいのならば、そこの「教育」から始めなくてはいけないといいたいだけ。

     非常に残念なことなのだけれど、サッカーに限らず、この国でプロのスポーツ選手になった時、引退後も安心してそのスポーツ関連のことで食べていける保障は何にもない。プロになりたかったけどなれなかった…、その後の人生設計うまくいっていない…。もしくは、プロになったけど、有名になれなかった…チームスタッフにもなれなかったし、スポーツコメンテーターにもなれそうもない…。こういう人間はゴマンといる。

     だからこそ。強い意思を持って「プロ」にならなければいけない。強い意思を持てるプレーヤーは、例え選手として大成しなくても、その後の人生でも強い意思を持って生きていける。決して、プロになったことを後悔しない。「どうしてもプロになりたい!」という思いで、ドイツの7部リーグに行ってでもサッカーのプロになったクリ君は、その後も「燃え尽きることなく」生きていける。「ウマイからプロになった、なれそう」じゃあ、その先は燃え尽きしか待っていない。

     これは「夢のない話」ではない。強い意思があれば夢は実現可能だ!という夢にあふれた話なのだ。どんなにヘタでも。あきらめない不屈の精神を持つことが何よりも大切なのだ。

     クリ君。がんばれ!就職先は探しておくぞぉ~!





    コメント

    コメントの投稿















    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    https://halusaka.jp/tb.php/308-57d965f6